ウォーキングに適した片鉄ロマン街道の活用

岡山県和気町にある日本一の徳永こいのぼり(トップシェア)、和気神社の藤公園(藤の種類日本一)、谷尾食糧工業(あんこ製造日本一)の3つを紹介したところ、「やる気日本一」とか「健康づくり日本一」という声が地元から寄せられました。日本メディカルダイエット支援機構は地域活動として和気町の健康づくりに取り組んでいるので、そういった声があがるのはうれしいことではあるものの、具体的に目に見えるものでないと胸を張って言いにくいところがあります。
岡山県には三大一級河川があり、そのうちの東側にあるのが和気町も流れる吉井川です。よい水が豊富ということは、これを活かした産業にはもってこいで、谷尾食糧工業は小豆の産地の北海道から四国に移り、豊かな水(伏流水)を求めて和気町に移ってきたとのことです。日本一ではないとしても、ヤクルトの近畿・中国・四国地域の製造を担う岡山和気ヤクルト工場があります。
これは和気町ではないのですが、吉井川の豊かな水を求めてキリンビール岡山工場(国内2位の規模で中国、四国、姫路以西の兵庫県流通)が岡山市東区瀬戸町万富にあります。JR山陽本線で和気駅から2つ岡山寄りの万富駅の裏側です。
「健康づくり日本一」の声があがる理由の一つに、片鉄ロマン街道があります。これは旧片上鉄道の廃線跡地を活用したサイクリング、ランニング、ウォーキングの専用道で、赤穂線の西片上駅から北上して和気駅を通過して美咲町までの34kmにも及ぶ自動車を気にしないで走ったり歩いたりできる県道です。これを知って、歩く県道があるのを初めて知ったという人もいます。ウォーキングは景色を楽しみながら、一緒に歩く人と話をしながらというメリットがあるのですが、交通量が多い道路では一列になって歩かないといけないので、楽しみも半減します。自転車だと一列厳守で会話を楽しみながらペダルを漕ぐことはできません。ところが、専用道は並列で会話しながら進むことができます。横に広がっても安心して進めるのは他にない日本一のメリットです。
片鉄ロマン街道を日本一と言うのか、それともウォーキングとサイクリングの2つの日本一と呼ぶのかで数は違ってくるのですが、片鉄ロマン街道を活用したイベントを開催すれば、もっと日本一を作り出すこともできます。それこそ住民も参加して、“健康づくりのためのやる気日本一”の宣言も可能になると考えています。