体組成計の体年齢は正確なのか

健康食品の通信販売で、高齢者に測定器に乗ってもらい、そこに表示された体年齢を示して、実年齢よりもかなり若く表示されている結果を示して、何をしているのかを聞くというシーンが登場しました。それが何であるのかということよりも、若返りを測定した機器のほうが気になります。使用したのは体組成計で、これを使うと体年齢を知ることができます。体年齢は何かということですが、各社の説明を紹介します。
オムロン「体年齢は、基礎代謝をもとに算出した体の年齢で、オムロン独自の指標です。基礎代謝は体重、体脂肪率、骨格筋率などを総合して算出しているので、体年齢は自分の身体を総合判定する目安になります(オムロン体重体組成計では、17才以下の方の体年齢は表示されません)。測定した体組成データをもとに総合判定しているため、身長と体重が同じでも、体年齢は違ってきます。」
タニタ「基礎代謝の年齢傾向と、タニタ独自の研究により導き出した体素性の年齢傾向から、測定された結果がどの年齢に近いかを表現したものです。厚生労働省で答申された日本人の栄養所要量に記載されている、性・年齢階層別基礎代謝基準値と基礎代謝量を参考に、代謝を分りやすく表現できる目安として推定年齢を表示しています。同じ体重でも、体組成により体内年齢は変わります。筋肉量が多く基礎代謝量が高くなるほど、体内年齢は若くなります。」
パナソニック「体年齢とは、測定した体脂肪率、皮下脂肪率、内臓脂肪率、内臓脂肪レベル、基礎代謝、筋肉レベル、骨レベルなどの体素性のデータ、および、その方の年齢とともに、当社独自の考え方で算出しています。体脂肪が低く、基礎代謝が高ければ、体年齢は若くなり、反対に体脂肪が高く、基礎代謝が低ければ、体年齢は高齢になりますが、あくまで目安としてご活用いただければと存じます。」
各社の説明を見ると、筋肉が多く、体脂肪が少なく、基礎代謝が高ければ若く示されることがわかります。日本メディカルダイエット支援機構の理事長は63歳ですが、体組成計で示されるのは42歳です。各社の体組成計を比べても41〜43歳と大きな差はありません。何かを摂っていて若いことを示すには、身体を動かしていて、太っていない人を連れてくればよいということになります。