浮き指と歩行姿勢の関係

NHKの健康情報番組で、浮き指と身体の痛みの関係を紹介して、浮指の改善法を伝えていました。浮き指というのは、足の指が地面に完全に着地していなくて、足裏の圧力測定をしてみると圧力がかかっていなくて画像では映らないか、薄くなっている状態で、足裏の狭い範囲で全身を支えていることになります。そのために、身体のバランスが崩れて、膝、腰、肩、首に痛みが出るようになります。身体を支えているのは足裏で、支えがよくないと膝の左右のバランスが歪み、その歪みを解消するために腰の角度が変わり、そのために肩の角度が変わり、そして首の傾きも変わることになって、あちこちに痛みが出てくるようになります。
浮き指を改善するのは、もちろん大切ですが、その前に浮き指にならないようにすることが大切になります。裸足で歩いていると指を地面に密着させることができて、指の力を使って身体を支えることができるようになり、スムーズに前進することもできます。ところが、浮き指になると指に力が入らなくなって、身体を支えることもスムーズに前進することもできなくなります。
裸足で歩けるのは家の中か、自由に歩け回れる土や砂、草の上などで、外出先を裸足で歩くのは、ほとんど無理なことです。どうしても靴を履く必要があり、足にピッタリの靴を選べたとしても裸足で歩いているのと同じように歩行するのは大変になります。テレビ番組では、足の指が開いていないのが問題だということで、足の指の間に手の指を入れて、足の指を広げることをすすめていました。その方法は効果があり、指を広げたら五本指靴下を履いて、開いた状態をキープして歩くことを日本メディカルダイエット支援機構ではすすめています。五本指靴下を履けばよいということではなく、足の指が開くようにしてから履くことです。
これに加えて、歩き方も重要で、私たちは前傾姿勢でのウォーキングをすすめています。これによって指が着地するようになり、蹴る力が強くなって、勢いよく前進できるようになるとともに、指の筋肉が強化されます。浮き指になるのは指の筋肉が弱まっていることが原因となっているのです。