白血球のエネルギー代謝促進物質は何か

全身の細胞のエネルギー源はブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸で、これを細胞のミトコンドリアの中に取り込み、エネルギー化するためには三大ヒトケミカルが必要だという話は、何度も繰り返して説明してきました。これを参考にしているメディア関係者の方々には、データ保存してもらうか、該当するサイトのページを検索しやすくしておくか、プリントして残すなどしておいてほしいのですが、それが面倒だというのか、同じような質問が何度もあり、何度も答えています。今回のテーマの白血球のエネルギー代謝促進物質についても、何度か返答しているのですが、質問が多いということは、それだけ関心が高いことだと思って、ここでも紹介させてもらいました。
全身の細胞のミトコンドリアにブドウ糖を取り込んで代謝を促進するのはR‐αリポ酸(天然型のα‐リポ酸)、脂肪酸と結合してミトコンドリアの膜を通過させるのはL‐カルニチン、そしてミトコンドリア内の代謝成分の働きを高める酵素を補う補酵素はコエンザイムQ10です。この3種類が三大ヒトケミカルです。ヒトケミカルの商標は、実は日本メディカルダイエット支援機構の理事の会社が取得しています。
全身の細胞は約60兆個とされていますが、その中には赤血球や白血球などの免疫細胞も含まれています。このうち赤血球は約20兆個、白血球は約1000億個とされています。これだけ多いので、赤血球と白血球の中で多くのエネルギーが作られ、そのために三大ヒトケミカルも多く使われているのだろうと思うかもしれませんが、赤血球にはミトコンドリアはありません。酸素を運ぶ機能を得るためにミトコンドリアがなくなっています。これに対して白血球は外敵と戦う重要な働きがあり、そのためのエネルギーを作り出すためにミトコンドリアが重要な働きをしています。
白血球のミトコンドリアで盛んに使われているのはコエンザイムQ10です。コエンザイムQ10が充分にあると白血球の働きが盛んになって免疫力も高まっているわけですが、コエンザイムQ10の体内合成量は20歳をピークに減少していきます。60歳では20歳の20%にも低下すると言われています。この大きな変化にコエンザイムQ10の量が関係していますが、コエンザイムQ10は医薬品成分から食品成分として使用することが許可され、サプリメント成分として摂ることができるようになっています。
コエンザイムQ10については、このサイトの「サプリメント事典」を参照してください。