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抗酸化15 ダイエットと活性酸素の関係

体脂肪として脂肪細胞に蓄積されている中性脂肪は固定されているものではなく、運動や身体を動かすことでアドレナリンが分泌されると、中性脂肪は分解されて、脂肪酸が血液中に放出されます。 肥満と判定されるほど太っている場合には、運動や身体を動かしたときだけでなく、常にアドレナリンが分泌されていて、脂肪細胞の中の中性脂肪は分解され続けています。 体脂肪は、内臓脂肪と皮下脂肪に大きく分けられていま


抗酸化14 エネルギー消費との関係

エネルギーを作り出しているミトコンドリアのTCA回路は、ブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸をエネルギー源として用いて、酸素を充分に活用して完全燃焼が行われている場合には活性酸素は発生しにくいものの、酸素不足や代謝を補助する働きの補酵素が不足して不完全燃焼になると活性酸素が多く発生するようになります。 三大エネルギーの糖質、脂質、たんぱく質を摂りすぎて血液中のブドウ糖や中性脂肪が多くなりすぎると、TC


抗酸化13 活性酸素の発生源

生きている限りは、活性酸素は発生し続けます。それならば身体に悪影響を与えるほど活性酸素が多量に発生しないようにしなければならないと考えられるかもしれませんが、それは不可能なことです。 活性酸素が体内で多量に発生する要因としては、過剰な運動、農薬、食品添加物、薬剤、化学物質、排気ガス、タバコ、アルコール、紫外線、電磁波、放射線、身体の傷や炎症、水道水の塩素、病原菌の侵入、酸化した食品、ストレス


抗酸化12 活性酸素による細胞の破壊

細菌は1個の細胞で構成されている単細胞となっています。そのために、活性酸素によって破壊されても、他の細胞に影響が出ることはないのですが、身体の細胞は多くがつながっているために、活性酸素の影響を受け続けることになります。 細胞が破壊されたところが血管であれば血管が傷ついていくことになります。血管が傷つけられると弾力性が徐々に失われていって動脈硬化になりやすく、また血流も低下するようになります。


抗酸化11 活性酸素と免疫の関係

細菌などが身体の中に入ってきたときに、その近くに活性酸素があると、マイナス電子が欠けている活性酸素は細菌の細胞膜からマイナス電子を奪っていきます。 マイナス電子を奪った活性酸素はプラスとマイナスの電子のバランスが取れた正常な酸素に戻っていきます。マイナス電子を奪われた細菌の細胞膜は、そのままでは細胞膜が壊れやすいために細胞の中からマイナス電子を移していって細胞膜を維持しようとします。


抗酸化10 身体の免疫作用(リンパ球)

免疫細胞のリンパ球にはB細胞とT細胞があります。B細胞は骨髄で増殖し、外敵に合わせた抗体を作り出して外敵と戦います。抗体は大砲から打ち出される砲弾にたとえられます。 それぞれの抗体は1種類の外敵にだけ有効なもので、その抗体を作る情報はB細胞の中に組み込まれています。つまり、未知の外敵に対してもB細胞は、あらかじめ対応できるだけの情報を膨大に準備していることになります。 男性ホルモンはB


抗酸化9 身体の免疫作用(白血球)

身体には病原菌などの外敵と闘う免疫システムが備わっています。免疫細胞の白血球とリンパ球による働きが、その代表的なものですが、もう一つの重要な免疫システムとして活性酸素があげられます。 免疫について先に説明すると、身体に必要なものと、害を与えるものを区別して、害を与えるものだけを攻撃して、破壊することを指しています。 免疫細胞は軍隊によくたとえられます。強い軍隊であっても外敵と味方の区別


抗酸化8 活性酸素の種類

活性酸素には「スーパーオキサイドラジカル」、「ヒドロキシルラジカル」、「過酸化水素」、「一重項酸素」の4種類があります。発生の仕方や毒性などに違いはあっても、同じ特徴があります。それは電子のバランスが崩れていることです。 一つの酸素は、通常はプラスの電子が4個、マイナスの電子が4個で対の形になってバランスが取れています。これに対して活性酸素は、このバランスが崩れてマイナスの電子が1個欠けた状


抗酸化7 活性酸素の発生の仕組み

酸素は生命維持には欠かせないもので、多くの酸素を取り込むことは健康に役立つことではあるものの、吸いこんだ酸素のうち2~3%はミトコンドリア内で活性酸素となります。1個の細胞につき1日に約10億個の活性酸素が発生しているといいます。 活性酸素は一般には身体に悪影響を与えるという印象が抱かれがちですが、活性酸素がエネルギー産生につれて発生するのは活性酸素が体内には必要だからです。 三大エネ


抗酸化6 筋肉の種類による違い

前回(抗酸化5)は2種類の筋肉(白筋と赤筋)について概要を紹介しました。 白筋は、その名の通り白く見える筋肉で、主に糖質を燃焼させて強い力を短時間のうちに発揮できる筋肉となっています。 白筋は短距離走やウエイトリフティングなどの瞬発系の無酸素運動を行うのに適した筋肉で、白筋を刺激するには重いダンベルを使った運動やスクワットなどの高負荷運動を低回数行うのが効果的です。これによって白筋の筋