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サプリ概論257 機能性表示食品の事後チェックの透明性9

(6)届出表示または届出資料の一部を引用した表示 機能性表示食品について、広告その他の表示において、届出表示の一部を切り出して強調することで、届出された機能性の範囲を逸脱した表示を行う場合、本来期待される効果の範囲を逸脱した課題な効果が得られるかのような誤認を与えるとともに、このような課題な効果についても、機能性表示食品として届出されているかのような誤認を与える蓋然性があり、景品表示法上の問題と


発達障害支援9 グレーゾーンの対応

グレーゾーンの3パターンについては前回も紹介しましたが、対応を考える上で、主な状態の3パターンを再確認しておきます。 ①調子が良いときも悪いときも診断域外にいるが、診断域との境界に限りなく近い状態の人 ②調子の悪いときのみ診断域に入る状態となる人 ③ほぼいつも診断域内の状態で、発達障害がある人と同じくらいの支援を必要とする人 これはあくまで主な状態であって、発達障害の現れ方


身体年齢9 片足立ち時間の加齢推移

片足立ちは身体平衡機能の指標とされています。片足立ちには開眼(目を開けての)片足立ちと閉眼(目を閉じての)片足立ちがあります。これまでは閉眼片足立ちの時間が身体平衡機能の指標とされてきました。 閉眼片足立ちは筋力とバランス能力が表れやすく、その時間は年齢を重ねると大きく低下していきます。閉眼片足立ちの時間の低下度合いは20歳代をピークとすると60歳では30%、70歳では20%以下にもなってい


Medical Diet178 メディカルダイエットは“やせる医学”ではない

メディカルダイエットという名称を伝えたときに、「医療をスリム化させるという意味ですか」と聞かれたことがあります。これは“ダイエット”という用語を、やせる、スリムになるという意味だと思い込んでいるからのことで、そうだとしたら確かに“医療のスリム化”とイメージする人がいても不思議ではありません。 医療をスリム化させるのでなければ“やせるための医学”と考える人もいて、そういった意味だと思い込んで話


健康食品 敵か味方か39 水溶性ビタミンで変わる脂肪代謝

有効性が確認されている健康食品の素材があり、それが充分に含まれていても効果に差があることがあります。これを個人差や体質の違いといって説明するのは簡単なことですが、それだけでは済まないことがあります。 そのような違いが現れるのは、他に摂取している成分の違いが大きく影響しています。ここではL‐カルニチンの有効性を高めるために必要な水溶性ビタミンについて紹介します。 L‐カルニチンは脂肪酸を


身体年齢8 握力の加齢推移

握力は加齢を推定する数値として活用されています。握力は物を握りしめる力のことで、前腕屈筋群と手筋という一部の筋肉の力を指しています。しかし、全身の筋肉量の関連研究から、大腿四頭筋力、背筋力と握力との相関性が報告されています。大腿四頭筋は大腿骨につながる太腿の筋肉、背筋は背中の筋肉で、身体を支える重要な筋肉となっています。 また、握力は持久力、生活活動に必要な体力測定の項目とも相関性が認められ


あくまでも噂話114「三、二、一の次は零」

電話番号や住所などを対面や電話で伝えるときに、数字の“0”をゼロと言うのは普通のことになっています。0がゼロなら、その他の数字も英語の音で伝えるのが本来の姿です。 ところが、携帯電話番号の0を“ゼロ”と言い、他の数字は例えば1は“いち”と言うのは普通にみられることです。 ある窓口で携帯電話番号を聞かれて、「ゼロから続けて言ってください」と言われたので、「ゼロ・セブン・ゼロ」と答えたら変


健康食品の法規制39 作用機序の信頼度

健康食品の有効性は、どのように身体で作用するのかという仕組みを使って示されます。これは作用機序と呼ばれていて、身体の機能と合致していると、そのことを説明されたときに納得しやすいということがあります。 例えば、血糖値の急上昇を抑制して糖尿病を予防・改善効果が期待される商品については、胃で糖質がブドウ糖に分解されることを抑える素材、小腸からブドウ糖が吸収されることを抑える素材、血液中に入ったブド


Age free岡山10 1歩の経済的価値

歩いて健康になることは、病気になる人を減らし、結果として医療費を減らすことも期待されています。 運動の介入によって医療費を抑制する取り組みには多くの機関が参加していますが、その一つの一般社団法人スマートウエルネスコミュニティ協議会(SWC)の研究発表によると、運動を中心とした健康づくりによって暦年齢が58歳の人の体力年齢が3か月後に65.4歳から60.9歳に4.5歳、若返っていました。健康づ


母子の栄養22 微量ミネラルの重要性3

代謝のためにも健康維持にも必要な微量ミネラルは、体内に少ない量しか存在していないだけに、不足すると大きな影響が出ることになります。普段は必要性について語られることが少ないミネラルですが、不足しないように、多く含まれる食品を知っておきたいものです。 微量ミネラルは鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン、マンガン、モリブデン、クロム、コバルトの9種類です。今回は後半の3種類です。 モリブデンは、肝臓