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「三」10 三人寄れば文字の知恵
今回の三にまつわるコラムの題は「三人寄れば文殊の知恵」の間違いではなくて、わざわざ「文字の知恵」にしています。 先に「三人寄れば文殊の知恵」から説明しておくと、凡人でも三人集まって相談すれば、よい知恵が出るという意味です。文殊は知恵を司る菩薩で、菩薩は悟りを求める人を指します。 三人というのは、ただ数だけの話(二でもなく四でもなく)ではなくて、自らは凡人と称していても仏教の世界の知恵の
「三」9 談合三兄弟
三兄弟といえば三本の矢で有名な戦国武将の毛利元就が隆元、元春、隆景が有名で、元就が臨終の際に、子どもの数だけ矢を持ってこさせて、「多くの矢を一つにして折りたらんには細き物も折りがたし」と述べたと伝えられています。 一本ずつの矢は折れるが、束にすると折れない、ということで、兄弟が心を合わせて行動するように伝えたという逸話です。 遺言を受けた三人の子どもの名前にちなんでつけられた四股名が、
「三」8 オトナの“三段活用”
三段活用は語尾が同じ行の三段にわたって変化する活用のことで、文法の基本のようなものです。今回の「三」に関わる話には「オトナの」とついているように、世の中を生き抜いていく処世術の一つとしての言葉づかいのことを指しています。 謝るときの三段活用といえば、「ごめん」「ごめんなさい」「本当にごめんなさい」というのが一般的な使い方です。 何かをやってほしいときには、「やれ」「やってくれ」では命令
「三」7 三段構成
文章を書くことを仕事にしてもよいかなと思ったときに、学びの基本として示されたのは「天声人語」でした。これは朝日新聞の朝刊1面のコラムで、当時は800字でした。今は新聞の活字が大きくなったことから603字となっています。 800字は400字詰め原稿用紙の2枚分で、天声人語の場合は改行がないので、丸々800字を詰め込むことができました。この800字を4分割して、「起承転結」の文の流れを作る四段構
健康情報80 妊娠中の母親の種実類の摂取と5歳の子どもの仲間関係問題発生リスク
明治株式会社は、愛媛大学大学院医学系研究科疫学・公衆衛生講座との共同研究によって、妊娠中の母親の種実類の摂取が出産後の子どもの5歳児における仲間関係問題の発生リスクを低下させる可能性があることを報告しました。 明治は愛媛大学の三宅吉博教授が実施した出生前コホート研究の「九州・沖縄母子保健研究」に参画して、大規模なデータセットを用いた疫学的解析を行ってきました。従来から、妊娠中の母親の食事をは
4月7日の記念日
「セルフケアの日」プラスプ(東京都千代田区)がWHO(世界保健機関)の定めた国際保健デーに合わせて制定。 「歯垢なしの日」アイオニック(千葉県流山市)が電子イオン歯ブラシで歯垢をなくして歯周病を予防することを目的に歯(4)垢な(7)しの語呂合わせで制定。 「プリン体と戦う記念日」明治がプリン体と戦う乳酸菌の発売日の2015年4月7日にちなんで制定。 「花王グループ健康の日」花王が
そこが知りたい3 長く健康食品業界を見てきた結果
機能性表示食品のメディア報道について、私のような東京を離れた高齢者のジャーナリストに、機能性表示食品の問題点の問い合わせが続いたのは、健康食品の歴史を現場に身を置いたことによってよく知っている人が少なくなってきたことと、健康食品業界への斟酌(しんしゃく)から本当のことを言えない人が多くなってしまったことが関係しているようです。 こういったことは忖度(そんたく)と表現されることがあり、今回の報
Supplement Design8 表示されていない成分が入っている?
健康食品は食品の範疇に入るので、一般の加工食品と同様に製品に含まれている成分が表示されます。その成分を確認して、何が使われているのか、どのような効果が期待できるのかを知ることができるわけです。 表示されている成分が、ちゃんと入っていること、表示されているだけの分量が使われていることは健康食品に求められる基本中の基本で、その信用があるから購入されるわけです。機能性表示食品は消費者庁に届出をする
そこが知りたい2 そこは知られてはいけない!
機能性表示食品の広告では、消費者庁に届け出した機能の内容と同じことを伝えなければならないことは、機能性表示食品を規制する通知にも書かれています。届け出の内容と異なることを表現してはいけないわけで、事実と違っている虚偽も話を盛った誇大の表現・表示も、もちろん禁止されていることです。 これは機能性表示食品に限らず、すべての健康食品にも共通することで、正しい情報を正しく伝えるのは基本中の基本です。
健康情報79 歯の喪失・咀嚼困難・口腔乾燥と認知症リスク
これまでの研究から歯数の少ない人で認知機能の低下や認知症のリスクが高くなることが報告されています。しかし、口腔状態と認知機能は互いに影響し合っていて、そのことにより口腔状態と認知機能リスクとの関連が大きく見積もられていた可能性があります。 東北大学大学院歯学研究科では、口腔状態と認知機能が互いに影響し合うことによる相互作用を除外したより適切な統計学的手法を用いて、口腔状態と認知機能との関連を