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ツイン・ウォーク83 1日のウォーキング習慣の時間
健康目標として「30」が掲げられた時代があります。健康づくりの3要素の食事・運動・休養のうち、厚生労働省の運動の担当者からは30分の運動習慣、休養の担当者からは夕食と就寝の間に30分の休息時間という提案がありました。 食事のほうでは、夕食に30分の時間をかけるということが検討されたこともあったのですが、現実的ではないということで、「30」だけを活かして1日に30食品を食べるという目標が掲げら
これって聞き間違い? 7「ああ、やっぱり」
日本メディカルダイエット支援機構は、健康科学情報センターと健康ペンクラブの事業を掛け合わせて特定非営利活動法人(NPO法人)として2008年に設立しました。健康科学情報センターは臨床栄養学、生理学、運動科学、薬理学、法学などの研究者によって設立され、東京の虎ノ門に事務所を設けていました。 当時は臨床栄養に基づいた情報発信に力を入れていて、その大家の先生のためのデスクを置いたところ、関係団体の
Original Mind8「天上天下唯我独尊」
他人の掌(てのひら)で動いていたのでは小さなことしかできないということは、お釈迦様の掌にたとえられます。これは西遊記の一節で、孫悟空が觔斗雲(きんとうん)に乗って遠くまで行き、その証拠として柱に名前を書いて戻ってきたら、その柱がお釈迦様の指だったという逸話です。 觔斗雲よりも筋斗雲(きんとううん)のほうが馴染みがある漢字かもしれませんが、筋斗雲はドラゴンボールに出てくる雲で、西遊記では中国語
発達栄養130 脂肪の摂取と腸内環境
エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)のうち脂質は撮り過ぎを控えるべきものと考えられがちです。脂質は油脂(中性脂肪)、脂肪酸、コレステロールなどの総称のことですが、一般には動物性食品に含まれる中性脂肪、植物性食品に含まれる脂肪酸を指しています。 脂肪はエネルギー量が高くて、1gあたり約9kcalと糖質やたんぱく質の2倍以上のエネルギー量があります。それだけに脂肪を多く摂取すると体内の脂肪細胞
「親ガチャvs.子ガチャ」その2
「親ガチャ」という言われたくない言葉を取り上げながら、最後は子どもの食事の大切さを伝えないと孫に「祖父(ジジ)ガチャ」「祖母(ババ)ガチャ」と言われかねないという発展させすぎのことを前回は書きました。 「親ガチャ」があるなら「子ガチャ」もあるのではないかというのは、「親ガチャ」という言葉が広まったインターネットの世界に登場してきています。親が選べないのと同様に、子どもも選べないという意味で使
健康リテラシー10 健康関連の情報は変化が激しい
医療や健康の世界は日進月歩で、現場を少し離れていただけでも“浦島太郎状態”になるというのは、海外の災害支援などで医療現場を離れた人たちがよく口にすることです。 どんな世界でも変化は激しく、中でもコロナ禍のような未曾有の状態が続いたことで、技術や情報だけでなく、社会の捉え方が変化して、これまでの手法が通じなくなることがあります。それこそ健康情報についても未曾有な状態になっていると考えられます。
エネルギー代謝98 エネルギー代謝のための代謝促進物質
エネルギー代謝は細胞の中のミトコンドリアにあるTCA回路で行われています。そこに辿り着くまでには脂肪酸がミトコンドリアに取り込まれることが必要になります。脂肪が分解されて脂肪酸になれば自動的に取り込まれるわけではなくて、脂肪酸は単独ではミトコンドリアの膜を通過することができません。 通過するときには脂肪酸はL‐カルニチンと結びつく必要があります。そのためL‐カルニチンは、体内で必須アミノ酸(
メディカル×ダイエット3 調和が意味する活動
特定非営利活動法人(NPO法人)日本メディカルダイエット支援機構の理事長として、その肩書きで日本メディカルダイエット支援機構のホームページに書き加えてきましたが、似たような名称のメディカルダイエットアコードも、これからは登場します。アコード(accord)は調和を意味しています。 スポーツの世界にはスポーツアコード(Sports Accord)というスポーツの国際機構や競技団体を統括する世界
治検12 リスクを指摘されても受診しない人
健康診断を受けて、生活習慣病であることが指摘されても、その先の受診まで進まない人は少なくありません。生活習慣病は肥満症、高血圧症、糖尿病、脂質異常症が多く、どれも血管にダメージを与えるものです。そのリスクが高いことがわかったら、できるだけ早く受診をして、場合によっては治療を始めることが大切になります。 ところが、血管のダメージはイメージしにくいところがあり、生活習慣病は初期段階では自覚症状が
体質との調和1 “体質”のイメージ
“体質”は便利な言葉です。健康や医療の世界では、不調の原因がわからないときに、精密検査をして原因を追求することもなく、詳細な問診(聞き取り)をすることもしないで、“体質”のせいにすることがあります。 「あなたは冷え体質だから身体を温めるものを食べるように」とか「身体を冷やさないように」と医師などの専門家から指摘されて、それぞれの専門家が得意分野の治療や療法などを実施してきます。体質の改善とい