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健康ウォーキング45 糖尿病の運動療法4

日本糖尿病学会の「科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン」の中から運動療法について前回に続いて紹介します。 ◎運動療法の実際 冠動脈疾患の予防につながる運動の効果は、主としてエネルギー総消費量と関係があるといわれている。運動の強度は、運動中の酸素摂取量や心拍数ならびに自覚的運動強度(Borg指数)などで表されるが、一般に中等度の運動とは、最大酸素摂取量の40〜60%、あるいは個人の安静時の心


発達栄養学197 家庭、技術・家庭教科での食に関する指導・中学校4

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは家庭、技術・家庭の中学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。 (イ)当該教科で指導することが考えられる例 小学校家庭科で学習した「B衣食住の生活」の(1)「食事の役割」、(2)「調理の基礎」、(3)「栄養を考えた食事」に関する基礎的・基本的な知識および技能などを踏まえ、(1)、(2)、(


ポストコロナ「出すぎた杭は打たれない」3

出すぎた杭は打たれないのではなく、むしろ出すぎていることから周囲から妬(ねた)まれるようなことになるのは、単独で行動している人や団体・企業に見られることです。単独の行動は、自らは強いと思っていても、コロナ禍に限らず予想外のことが起こったり、これまでの客だった人の意識が大きく変わるような出来事があると、実は弱かったということに気づかされることになります。 得手不得手は、どんな人にもあって、平穏無事


脳の健康寿命3 身体の健康寿命について知っておこう

日本人は今でこそ世界に誇る長寿国となっていますが、日本人の平均寿命の推移を見ると、男女ともに55歳を超えたのは第二次世界大戦の終戦直後の1947年(昭和22年)のことで、男性が50.06歳、女性が53.96歳となりました。3年後の1950年(昭和25年)には、女性の平均寿命が60歳を超え、それに続いて1955年(昭和30年)には男性も60歳を超え、それ以降は急速に平均寿命が延びました。 1977


サプリ概論94 ミネラルの摂取量4

カルシウムは乳製品、肉類に多く含まれていますが、食事による摂取は国民健康・栄養調査によると推奨量に対して20〜30%も不足しています。体重の1〜2%も含まれていて、そのうちの99%は骨や歯に存在し、残りは血液、筋肉、神経などにあって神経伝達物質として使われています。 1日の推奨量と許容上限量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。カルシウムの男性の推奨量は年齢によっ


学習障害196 同じ鉛筆なら同じに書けるわけではない

筆記具へのこだわりは誰にもあることですが、発達障害児は特に強いこだわりがあり、この筆記具でなければならない、学習のときと試験のときでは別の筆記具でなければ納得しない、試験問題がうまく回答できないということもあります。発達障害の中でも、学習障害児で書字障害がある場合には、微妙な感覚の違いが文字に現れてくることから、筆記具へのこだわりには驚かされます。 ただ、デザインや書き心地ということではなくて、


ポストコロナ「出すぎた杭は打たれない」2

新型コロナウイルス感染症がなかった平穏無事の時代には、同じ才能だけでは発展性がないということで突出した才能が求められ、移住してくる人も、その地域にいない人材が期待されていました。期待をされて移住したのに、地域の閉鎖性もあって、思ったように受け入れてくれないということはありましたが、それは「出すぎた杭は打たれない」といわれるほどの突出した状態ではなかったということが指摘されていました。 今まで地域


健康ジャーナリスト5

◎健康食品業界の騙しの温床 健康食品には「良いものもあれば悪いものもある」というのは一般の認識で、さらに「安全なものもあれば危険なものもある」という認識も抱かれがちです。これはほぼ当たっていると言って間違いがないことですが、使用する人は良いもので安全なものを求めるのは当然のことです。良いものというのは、期待する効果が得られるものという、言葉を変えれば“薬効”を求めているということです。 健康食


健康ウォーキング44 糖尿病の運動療法3

日本糖尿病学会の「科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン」の中から運動療法について前回に続いて紹介します。 ◎糖尿病の運動療法の効果 2型糖尿病患者において心肺機能の低下は、心血管障害や死亡率に関連があると考えられている。運動療法が2型糖尿病患者の心肺機能に及ぼす影響についての研究のメタアナリシスでは、平均して最大酸素摂取量の50〜75%の強度の運動を1回約50分間、週に3〜4回、20週間行


発達栄養学196 家庭、技術・家庭教科での食に関する指導・中学校3

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは家庭、技術・家庭の中学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。 3 内容の取扱い (3)内容の「B衣食住の生活」については、次のとおり取り扱うものとする。 イ (1)のア(ア)については、食事を共にする意義や食生活を継承することについても扱うこと。 ウ (2)のア(ア)については、水の