最新情報

発達栄養学184 家庭、技術・家庭教科での食に関する指導・小学校4

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは家庭、技術・家庭の小学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。 *調理に必要な材料の分量や手順については、必要な分量は、一人分の量から考えて、およその量がわかるようにします。また、食品をおいしく調理するためには、材料や調味料を正しく計量して用いるようにし、計量スプーン、計量カップ、はかりなど


ポストコロナ「急いで回れ」2

コロナ禍での健康度の低下の原因は複数ある中で、外出自粛の運動不足が最も大きな影響を与えていると考えられています。その解消のために何をすればよいのかということについては、この連続コラムの中で触れていきますが、外出自粛は歩く時間が減っただけでなく、病院に行く機会も減りました。通院患者の数を見ると、コロナ前に比べて20%ほども減少しました。どうしても病院に行かなければならない人はコロナ禍であっても通院を


記念日10月12日〜18日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 10月12日 日本豆乳協会が豆(10)乳(12)の語呂合わせで「豆乳の日」と制定。毎月12日は「育児の日」(神戸新聞社)。 10月13日 日本血栓止血学会が血栓症の言葉を作ったドイツの病理学者ルドルフ・ウィルヒョウの誕生日の1821年10月13日にちなんで「世界血栓症デー」と制定。全国豆類振興会が陰暦の9月13日は十三夜の名月に丸い豆をそなえる豆名月


サプリ概論81 ビタミンの摂取量10

ナイアシンは水溶性ビタミンで、ニコチン酸とニコチンアミドの総称です。多くの量を摂っても体内では長くは保持されないものの、体内で合成されるので比較的不足しにくくなっています。しかし、肉類、魚介類、きのこ類、穀類に多く含まれることから、これらが不足している場合にはサプリメントでの補給も必要となります。ただし、耐容上限量が定められていて、過剰症が起こるため、これを超える量の摂取は控えるべきです。1日に摂


健康ウォーキング21 コレステロール対策のウォーキング

LDLコレステロール値が高い人は、運動をすることをすすめられます。中性脂肪は運動によって減少しやすい脂肪であるので運動をする意味も理解しやすいのですが、コレステロールは運動によって代謝(燃焼)されるタイプの脂肪ではないために、その意味がわからないと運動を続ける気持ちが高まらないかもしれません。 悪玉コレステロールとも呼ばれるLDL(低比重リポたんぱく)は運動をして直接的に減るものではありませんが


学習障害183 餌で釣るようなことはしてはいけない

応用行動分析では、学習意欲が高まらない子どもに対して、他の成功体験、ご褒美をあげることによって学習に取り組むように導いていく手法も使われます。学習塾に行きたくないという感情が高まっている子どもに対して、学習での成功体験が得られるようにするのがよい方法であると言っても、その場に行きたがらないのでは成功体験を得ることができなくなります。 そこで、行くと他によいことがあるということで行動を起こすように


ポストコロナ「急いで回れ」1

誰でも知っている諺(ことわざ)の「急がば回れ」は、急いで物事を成し遂げようとするときは、危険がある近道を行くよりも、安全確実な遠回りをするほうが早く目的を達成できる、得策だということを指しています。この諺の舞台となったのは、琵琶湖だと言われています。今の草津市の矢橋(やばせ)港から渡し船で行くのは早いものの、強風で転覆の危険があるので、瀬戸の唐橋を渡る陸路で行くほうがよい、ということで、平安時代の


校友会は地方で力を発揮するのか

大学の校友会は、大学が東京にあり、住まいも東京だったときには、それほど重要と感じなかったというよりも、存在すら忘れていた時期もありました。ある有名私立大学の校友会が定期的に全卒業生を対象にして校友会の大々的な集まりを開催して、人脈づくりに力を注いでいたのを見聞きしてきたので、それとの差も感じていました。なにしろ、その大学の卒業生といえば政財界、医療業界、教育界などで活躍している人が多く、卒業後の人


健康ウォーキング20 中性脂肪対策のウォーキング

血液中の中性脂肪は、ブドウ糖と並ぶ重要なエネルギー源です。体内では普段から、その二つのエネルギー源を使って活動のためのエネルギーを作り出しています。個人差はあるものの、平常時にはブドウ糖60%:脂肪酸40%くらいの割合で使っています。脂肪酸は中性脂肪の構成要素で、グリセライド1個に脂肪酸3個が結びついたのが中性脂肪です。 運動をしたときには、すぐに大量のエネルギーが必要になるので、代謝(燃焼)し


発達栄養学183 家庭、技術・家庭教科での食に関する指導・小学校4

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは家庭、技術・家庭の小学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。 (イ)当該教科で指導することが考えられる題材例 B(1)「食事の役割」、(2)「調理の基礎」、(3)「栄養を考えた食事」の項目を相互に関連させて取り扱うとともに、「A家族・家庭生活」、「C消費生活・環境」の内容と関連を図るよう