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発達栄養学216 体育、保健体育での食に関する指導・中学校2
文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは体育、保健体育の中学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。 ウ 分野の食に関連する内容 [保健分野] (ア)食に関連する内容 2 内容 (1)健康な生活と疾病の予防 健康な生活と疾病の予防について、課題を発見し、その解決を目指した活動を通して、次の事項を身に付けることができるよう
ポストコロナ「聞くは一時の恥知らず」5
コロナ禍での行動の自粛は、国民的な健康度に大きなマイナスを残しましたが、その影響は脳にも及びます。他の生活習慣病のように、すぐに検査結果に現れるようなことはないとしても、歩行不足、マスク着用による酸素不足、交流の不足による脳の刺激の不足、血管疾患の増加による認知症の増加など、さまざまな脳への悪影響がありました。 これは感染が収まってきて、出歩けるようになったからといって、短期間のうちに解決するよ
脳の健康寿命22 栄養素は必要量を必ず摂る
食品に含まれるたんぱく質は20種類のアミノ酸によって構成されていますが、体内で合成される非必須アミノ酸(アルギニン、グリシン、アラニン、セリン、チロシン、システイン、アスパラギン、グルタミン、プロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸)と、体内では合成されない必須アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、リシン、フェニルアラニン、トリプトファン、スレオニン、ヒスチジン)に分類されます。必須
サプリ概論115 代謝で脂肪が減少するメカニズム
エネルギー源の脂肪は体内では燃焼していない、という前回の話を受けて、体内の脂肪が減るのは、どのような仕組みなのかということについて解説します。 脂肪は一般には中性脂肪を指しています。中性脂肪は脂肪酸3個がグリセロール1個と結びついた形をしています。動物性の食品に含まれている脂肪も、体内の脂肪細胞の中に蓄積される脂肪も中性脂肪となっています。このままではエネルギー化することができないので、脂肪酸に
学習支援15 学習障害の特性②書字障害3
書字障害の例について、前回に続いて簡単に解説をします。 *バランスのとれた文字を書くことが難しい 文字は全体像をとらえて、上下、左右の文字のバランスを用紙の空間に当てはまるように書くことが求められます。全体像がとらえにくい、記憶したことと手の動きが連動していないとバランスが取れない文字になります。また、姿勢や鉛筆の持ち方のためにバランスがとれないこともあります。 *アルファベットの綴りが困難
ポストコロナ「聞くは一時の恥知らず」4
聞く耳を持つというのは新たな活動をするためには必要な態度ですが、聞いただけでは意味がないのは当然のことです。恥を忍んで聞いたことなのに、それを活かすことができなかったら、聞かなかったことによる恥(聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥)よりも聞いたことが恥にもなりかねません。 平均寿命が延伸して、それにつれて健康寿命も延伸しました。平均寿命と健康寿命の差が男性で約9年、女性で12年以上となっていても、
記念日12月14日〜20日
広く健康に関わる記念日について紹介します。 12月14日 バウムクーヘンのカウカウフードシステムが川村信子(マダム信子)会長の誕生日にちなんで「マダムシンコの日」と制定。 12月15日 1925年12月15日に遊覧バスが初めて運行したことにちなんで「観光バス記念日」と制定。 12月16日 1875年12月16日に初めての製紙工場創業にちなんで「紙の記念日」に制定。毎月16日は「十六茶の日」(
サプリメントアドバイザーでないのに指導する理由
サプリメントや健康食品の機能性の講習の講師をしていますが、講習会場で「サプリメントアドバイザーですか」と聞かれることがあります。私がサプリメント教育に関わり始めたときには、「保健機能食品等に係るアドバイザリースタッフの養成に関する基本的な考え方」という通知が厚生労働省から出されたばかりで、各団体がアドバイザリースタッフの養成の検討を始めたころでした。 国立健康・栄養研究所がNR(栄養情報担当者)
健康ウォーキング63 10分×3回の歩行のメリット2
10分のウォーキングを1日に3回行うことで、30分のウォーキングを1回だけするよりも脂肪酸の代謝を高めて、余分な体脂肪を減らす効果があるということについて説明をします。 脂肪酸の代謝は歩いているときにだけ起こっていることではなくて、歩き終わってからも筋肉が温まっている間は続いています。それは脂肪分解酵素のリパーゼが関係しています。リパーゼは筋肉の中にあって、筋肉が温まってくると脂肪(中性脂肪)の
発達栄養学215 体育、保健体育での食に関する指導・中学校1
文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは体育、保健体育の中学校の食に関連する内容を紹介します。 ア 目標 体育や保健の見方・考え方を働かせ、話題を発見し、合理的な解決に向けた学習過程を通して、心と体を一体として捉え、生涯にわたって心身の健康を保持増進し、豊かなスポーツライフを実現するための資質・能力を次のとおり育成することを目指す。