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自律神経とストレスの関係

自律神経の調整がスムーズに運ばれていれば、状況に合わせて交感神経と副交感神経が切り替わっていくのですが、多くの人は交感神経が優位に働きすぎて、副交感神経が劣位になっています。その一番の理由としてストレスがあげられています。 ストレスは心身にかかる負担のことと一般には言われていますが、実際にはストレスの原因になるストレッサーに対する身体の反応を指しています。精神的なストレスと身体的なストレスに分け


学習障害28 グレーゾーンを理解して対応する

発達障害ではグレーゾーンという言葉がよく登場しますが、発達障害のグレーゾーンは正式な診断名ではありません。生活習慣病においてはグレーゾーンは診断域に達していないもののリスクが高い境界域を指していて、予備群とも呼ばれています。発達障害のグレーゾーンは、専門家によって発達障害の可能性を指摘されたものの、すべての診断基準を満たしていないことから確定的な診断ができない状態を指している通称です。 グレーゾ


交感神経と副交感神経の切り替えが身体を調整する

自律神経の調整は、よく自動車のアクセルとブレーキにたとえられています。アクセルに当たるのが交感神経で、主に興奮作用を担っています。その逆のブレーキに当たるのが副交感神経で、興奮しすぎた臓器などを抑え、心身ともに抑制する働きがあります。 交感神経と副交感神経の働きの違いを見ると、交感神経は身体を活動的にさせるものであるので、分泌や収縮は盛んにさせる働きをするのが原則となっています。ところが、胃と腸


発達栄養学28 サプリメントで栄養補給はできるのか

発達障害に多くみられる感覚過敏によって、どうしても食べられない食品があります。以前は“1日30食品”という標語が掲げられたことがあります。これは今では使われなくなっていますが、それには二つの理由があげられます。一つは食品数の調査をしたときに、1日に30食品を食べている人が1%もいなかったことです。もう一つの理由は国民健康・栄養調査の結果ですが、必要とされる栄養素が補給されている人の食品数を数えたと


腸機能を改善する自律神経の働き

人間の身体は、さまざまな機能調整によって正常な働きが保たれているわけですが、中でも自律神経による調整が最も大きな影響をもたらしています。 自律神経は、環境や身体の状況に応じて、本人の意思とは無関係に自動的に働き、体内を常に最良の状態に保ち続けるための神経となっています。暑いときに汗をかいて体温の上昇を抑えるのも、運動をしたときに心臓の鼓動を早くして筋肉に大量の酸素を送るのも、食後に胃腸の働きを活


学習障害27 発達障害は疲れやすい

発達障害の子どもは疲れやすく、これが発達障害の状態を悪化させることにつながっています。通常では自然に、無意識のうちにできることであっても、発達障害の子どもは環境に合わせるために心身をフル回転させて対応させていることがあります。その疲労のために、学習がうまくいかないこともあります。過度な疲労や、疲労の蓄積を考慮して、発達支援に取り組むべきです。 発達障害の特性としてみられる感覚過敏は、刺激に対して


充分な睡眠が食欲を抑えてくれる

満腹を感じさせるホルモンのレプチンには中性脂肪の蓄積を抑制して、エネルギー消費を亢進する作用があるのですが、レプチンと逆の働きをして、食欲のバランスを取っているホルモンの一つにグレリンがあります。レプチンの分泌量が増加するとグレリンの分泌が低下し、逆にレプチンの分泌量が減少するとグレリンの分泌量が増加するというバランスが取れた関係になっています。グレリンは胃から分泌され、間脳の視床下部に作用するペ


発達栄養学27 入浴の温度と消化吸収の変化

自律神経は、自ら律すると書くように、自分の意思とは無関係に働いていて、その調整を自力ですることはできないというのが大原則です。興奮してきて、心拍数も呼吸数も増えたときに、頑張って落ち着こうとしても、交感神経の働きが過剰になったときには、自分に言い聞かせたり、深呼吸をしたくらいでは副交感神経の働きが盛んになるように切り替わってくれるようなことはありません。 外からのアプローチで一つだけコントロール


日本人をやせにくくさせているホルモン

日本人は太りやすく、やせにくい体質となっていますが、その原因の一つとしてレプチン抵抗性があげられます。レプチンは食欲を調整する機能があるホルモンで、日本人はレプチンが分泌されやすくなっています。レプチンには満腹を感じさせる作用があり、正常に働いていれば食欲が高まりすぎないように抑制されています。 レプチンは脂肪細胞から分泌されていて、脂肪細胞の中の中性脂肪が増えると分泌量が高まっていきます。レプ


記念日12月1日〜7日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 12月1日 WHO(世界保健機関)がエイズの蔓延防止と患者・感染者への差別・偏見の解消を目的に「世界エイズデー」と制定。厚生労働省が自殺予防活動の一環として、いのちの電話の普及のために「いのちの日」と制定。日本カイロ工業会が使い捨てカイロの需要が高くなる12月の最初の日を「カイロの日」と制定。 12月2日 江崎グリコがビフィズス菌の発見が発表された1