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学習障害は本当に学習の障害なのか

障害者は「障がい者」と表記される場合があります。害という漢字は害を与えるというマイナスのイメージがあることから障がいという表記が一部自治体で使用されています。内閣府も文部科学省も障害を正式な用語としています。内閣府の資料では、障がいを用いているのは8道県(北海道、山形県、福島県、岐阜県、三重県、熊本県、大分県、宮崎県)と5指定都市(札幌市、新潟市、浜松市、神戸市、福岡市)と紹介されています。放送用


学習障害97 深呼吸をすると落ち着いて勉強ができる

落ち着くようにさせるときに、「深呼吸をしなさい」とよく言われます。深呼吸をすると、多くの酸素が取り込まれて全身に送り込まれます。その全身の中には心臓も脳も含まれています。興奮するとドキドキして心臓の鼓動が高まりますが、これは自律神経の交感神経の働きが盛んになっているからで、そのときには心拍数が高まり、血圧が高まり、呼吸数も増えて、呼吸が浅い状態になります。多くの酸素を効果的に取り入れるために呼吸が


発達障害児が太りにくい理由を自律神経から考える

発達障害の行動タイプは、消極的に見える自閉症スペクトラム障害と積極的に見える注意欠陥・多動性障害に分けて考えられています。行動や感情の変化は自律神経の影響を受けていると考えられていて、交感神経の交感神経は興奮系、副交感神経は抑制系という特徴があることから、自閉症スペクトラム障害は交感神経の働きが盛んになっていて、注意欠陥・多動性障害は副交感神経の働きが盛んになっていると単純に考えられがちです。


読む能力を高めるテクノロジーが求められる

学習障害は、理解ができないのではなくて、理解をするまでに時間がかかる状態が多くみられるということを前に説明しました。学習障害の困難さとしては、識字障害、書字障害、算数障害が主なものとしてあげられています。学校で学ぶ初期段階では読む、書く、計算するという3つの要素は、自力で学んでいくことによって能力を身につけていくことが求められます。 基礎的なことを学んだ後には、小学校にもタブレット端末が導入され


発達栄養学97 抗酸化成分の見極め方

活性酸素を消去する働きがあるものの代表といえば抗酸化ビタミンの“ACE”(エース)であるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEですが、それと同じような働きをするものとして抗酸化成分があげられます。活性酸素はプラスとマイナスの電子のバランスが崩れて、マイナス電子が1つ欠けたものです。活性酸素は抗酸化ビタミンが近くにないときには、人間の細胞からマイナス電子を奪っていきます。 マイナス電子を奪われた細胞は


健康寿命延伸のための提言24 提言のエビデンス3食事2

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第2回)を紹介します。 これまでの複数の研究から、野菜・果物の摂取が少


学習障害はわかるまで時間がかかる

学習障害は識字障害、書字障害、算数障害が主な特徴とされ、文字が読めない、文字が書けない、計算ができないという困難さが指摘されています。このことだけを聞くと、まったく文字が読めない、書けないというようにも思われがちですが、そのような状態ではありません。文字は読めるのだけれど、文字の形を把握して、その文字が何を意味するのかを思い出し、その文字を言葉にするという一連の流れに時間がかかるのが識字障害とされ


学習障害96 有酸素運動で神経細胞を増やす

運動をすることは学習能力を高めることにも役立ちます。一般には運動によって血流をよくして、脳に運ばれる酸素と栄養素を増やす効果があるとされています。脳細胞のエネルギー源はブドウ糖だけで、このブドウ糖を細胞の中のミトコンドリアでエネルギー代謝を行うためには酸素が必要です。血液中で酸素を運んでいるのは赤血球で、ブドウ糖は血液中に血糖として溶け込んでいるので、血流がよくなれば、それだけ早く脳でエネルギーが


1人の質問への返答を多くに向けて発信する理由

セミナーなどで質問を受けたときに、質問者1人だけに返答するのではなくて、会場にいる全員に向かって返答コメントをすることがあります。中には、「自分が質問しているのから自分以外に向かって話をするのは失礼だ」と言って怒り出す人もいるのですが、その返答スタイルを変えるつもりはありません。誰の質問に対しても同じようにしているというわけではなくて、セミナーなどで言い忘れたこと、追加したほうがよいこと、そして多


学習障害児が期待される人材になるには

野村総合研究所が、自閉症スペクトラム障害と注意欠陥・多動性障害を人材として活用できていないことによる経済損失が年間2兆3000億円になるとの推計を発表するとともに、これらの発達障害者のデジタル・IT業界での活躍が期待されていることを示しました。この発表で気になるのは、もう一つの発達障害である学習障害の人が、この推計から外されていることです。 学習障害の人は、発達障害と診断されたことがない潜在者と