最新情報

ウォーキングで認知症予防

歩くことは認知症予防に効果があると言われています。言われている、というよりも各方面から言われ続けています。大学の研究レベルでは数多くの結果が報告され、実証試験によっても裏付けられてはいるのですが、「だから認知症予防のために地域をあげて歩きましょう」といっても、なかなか多くの方々が参加してくれない、そのために実際の効果があげられないということがありました。しかし、国をあげて歩いて認知症予防を掲げられ


ウォーキングで脂肪肝を改善できるのか

前回の脂肪肝の話を受けて、脂肪肝を改善する方法として、どんな薬を飲めばよいのかという質問がありました。脂肪肝と診断されたときに、どんな医薬品が使われるのかというと、直接的な治療薬はありません。脂肪肝の合併症の2型糖尿病、高血圧、脂質異常症では、合併症の治療薬が使われるのですが、合併症に関係なく使われるのはビタミンEです。ビタミンEなら、何も薬に頼らなくてもよいという考えをする人が出てくるのも当然の


肝機能値が正常なら脂肪肝の心配はないのか

お酒を毎日のように飲んでいても血液検査で肝機能が正常の範囲にあると、自分は肝臓が丈夫だと考える人がいます。そんな人に対して、「今は安心な状態であっても先々はわからない」といって、飲酒をやめる、もしくは控えるように言う人もいます。実際は、どうなのかというと、先々はわからない、ということではなくて、すでに肝臓に異常が起こっている可能性はあります。それが肝機能値に出ていないだけ、ということが多いのです。


ウォーキングは右折車に注意

公道を歩くウォーキングでは、信号に係員を立てて安全を確保すること、歩道がないところでは遠くが見通せるところに係員を立てて車道にはみ出さないようにする、というのが大原則です。それに加えて、信号があってもなくても右折車には注意するという項目が加えられています。以前から言われていたことなのですが、右折車が直進車に追突して、直進車が信号待ちをしていた幼稚園児に突っ込むという悲劇があってから、外歩きでは徹底


朝食が体内時計を調整する

1日は24時間ですが、体内時計は24時間15分となっています。24時間は1440分なので、15分は96分の1、割合にすると1%ほどと、わずかな差のように思われがちです。しかし、毎日15分ずつ実際の時間と体内時計がズレていくと、起床しても目覚めにくい、就寝しようとしても寝つきにくいということにもなります。これを調整するためにすすめられているのは朝の光です。朝の光にはブルーライトが含まれていて、自律神


肥満になると歯周病になりやすい

高齢になっても自分の歯を多く残している人は活動量が多く、認知症のリスクも低いとされています。この結果をテーマにしたテレビ番組も増えています。歯を失う原因は齲蝕(うしょく)よりも歯周病のほうが多くなっています。齲蝕というのは虫歯のことです。歯周病は40代では50%を占めていて、高齢者の65歳では60%ほどとなっています。歯周病になると歯を失うだけではなくて、糖尿病や心臓病、脳卒中、骨粗鬆症、免疫低下


子供のヒトケミカルの合成には材料が必要

ヒトケミカルは細胞の中のミトコンドリアというエネルギー産生の小器官で必要な成分です。α‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10は三大ヒトケミカルと呼ばれていて、これが不足すると代謝が低下するので体内で合成されています。しかし、そのピークは20歳で、年齢を重ねるほど減少していき、代謝が低下していきます。三大ヒトケミカルの中で私たちが問題としているのはα‐リポ酸です。α‐リポ酸には種類があり、体内


カルシウム不足で認知症リスクが高まる

カルシウム不足は深刻で、厚生労働省の国民健康・栄養調査では男性は50歳代まで、女性は40歳代までは必要量の70%に達していません。60歳代は少しは改善していますが、それでも男性で80%を下回り、女性で85%を下回っています。すべての年代で必要量(100%)に達していないわけですが、以前に厚生労働省の栄養専門部署の担当から「若い女性にカルシウムを多く摂ってもらうためにカルシウムを摂るとダイエットでき


発達障害とスリム型肥満の関係

発達障害の児童に対するケアを考えるとき、メディカルダイエット研究のきっかけになった“スリム型肥満”のことを思い出します。スリム型肥満は少女に多くみられ、見た目はスリムなのですが、体脂肪を測定すると肥満となっています。これは筋肉量が少なくて、体脂肪が多くても華奢な身体で、もちろん体重も軽くなっています。脂肪と筋肉の容量の差は20%、つまり同じ重量だと筋肉1に対して脂肪は0.8の割合となっています。こ


1歩の価値による医療費削減の実際のところ

歩くことによって医療費を削減することは多くの自治体が考えていることです。どれだけの効果があるのかという研究は多くの研究機関で実証試験が行われていて、日本メディカルダイエット支援機構が実施しているウォーキングでは、1歩あたり「0.061円」を採用しています。これは筑波大学の研究チームが地域での高齢者の健康づくり事業との関わりで求めた結果で、次のような計算式を示して、毎日1000歩を増やした場合の結果