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毛髪の科学47 薄毛と体臭の深い関係
毛髪の臭いは、毛母細胞から生えている毛髪の通り道にあたる毛孔(毛穴)から出てくる皮脂が毛髪に移った結果です。 皮脂は毛孔の中にある皮脂腺から分泌されていますが、男性ホルモンが多いと分泌量が多くなり、酸化しやすくなることから毛穴が詰まりやすくなります。酸化した皮脂は雑菌が繁殖しやすくなり、臭いも強くなっていきます。 男性ホルモンが多く分泌される男性は、毛髪の臭いも強くなりやすいので、頻繁
毛髪の科学46 キューティクルの仕組み
毛髪のキューティクルは外側を覆っている組織のことで、毛髪をコーティングすることで内部の成分や水分が抜け出さないようにして、ツヤやハリのある状態を保つ役割をしています。キューティクルはケラチンタンパク質という角質化したタンパク質で、毛先に向かってウロコ状に重なり合っています。 摩擦や紫外線、洗髪のしすぎなどによってキューティクルは傷みやすく、一度傷むとなかなか元の状態に戻りにくくなっています。
毛髪の科学45 塩シャンプーの威力
ヘアケア法として「塩シャンプー」の人気が高まっています。塩シャンプーは、その名のとおり、塩でシャンプーする方法です。 塩というと一般には多く出回っている精製塩を指します。これは通常は食塩と呼ばれているもので、精製された純度が高い塩で、輸入された原塩を溶解させて精製したものは塩化ナトリウムが99.5%以上のものと、海水から成分を濃縮した塩化ナトリウムが99%以上のものがあります。どちらにしても
毛髪の科学44 飲酒ができないことが毛髪に影響するか
新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために、外食店でのアルコール提供を止めなければならない状況になったとき、外食の内容も変化しました。これは飲酒なしで食事をしなければならない、それでは収益も上がらないという話だけではなくて、アルコール飲料なしの食事で、食べるものの中身が変わってきたということです。 アルコールが含まれないノンアルコールの飲料といえばビール系の飲料が代表的です。ノンアルコールの
毛髪の科学43 喫煙と受動喫煙が毛髪に影響する
喫煙の影響というと、肺の機能の低下、がん、高血圧、循環器病、糖尿病などがあげられていましたが、最近では酸素不足による全身への影響ということで、うつ病や認知機能の低下、さらに皮膚や毛髪への影響も言われるようになってきています。 国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、
毛髪の科学42 外出自粛が毛髪に影響を与える
新型コロナウイルスの感染が拡大してき時期に、「コロナ抜け毛」という言葉が広まりました。コロナのストレスやマスク着用で吸い込む酸素が減ることによって毛母細胞に送られる酸素が減るために、抜け毛に対して毛髪の成長が間に合わなくなって、だんだんと薄毛になってくるということを指しています。 コロナ禍が長引いて、1年半では済まずに、2年以上も継続するのではないかと考えられている時期には、さらに進んだ「コ
毛髪の科学41 頭皮ケアは肌ケアと同じなのか
頭皮も顔の皮膚も、どこが境なのかわからないくらいに連続した状態で、表皮、真皮、皮下組織という3層構造になっているのも同じです。あえて言うなら、毛髪が生えているのが頭皮で、それ以外が皮膚ということになります。 前部から抜け毛の範囲が広がっていったら、その部分は頭皮というよりも顔の皮膚の面積が増えただけ、ということにもなりそうです。 肌のケアというと、洗浄、保湿、日焼け止めが三大要素となり
毛髪の科学40 薄毛対策にカフェインが効く
毛髪のケアのために使われる成分というと目新しいものが注目されがちですが、以前からあるものへの注目も始まっています。その注目されているものは“カフェイン”です。 カフェイン入りのシャンプー、コンディショナー、トリートメントが登場していて、さらにカフェインの入った飲料も毛髪ケアに効果があるとして人気が高まっています。 その効果として発表されているのは、血流促進、抗酸化、男性型脱毛症の予防で
毛髪の科学39 延命草エキスは薄毛の救いになるのか
養毛剤の有効成分は、研究成果に基づいて配合されているものですが、天然成分となると、長年の実績が優先されて、科学的な作用が充分に確認されないまま使われているというものも少なくありません。 このことは漢方薬でも同じところがあり、養毛剤の有効成分の中で解明されないまま使われてきたものとして多いのは生薬由来の成分です。 その生薬由来の成分の中で、近畿大学薬学総合研究所と加美乃素本舗の研究チーム
毛髪の科学38 毛髪再生医療の実用化に向けた臨床研究
脱毛症の中でも男女の壮年性脱毛症は発症頻度が高く、これを気にかける人も急増しているものの、医学的には重篤な疾患とはされていません。そのためにQOL(Quality of Life=生活の質)を向上させることを目指した治療法の開発が期待されています。 壮年性脱毛症の治療法としては、国内では複数の薬剤が用いられていますが、継続的な服用が必要であることや、女性の場合には薬剤の選択肢が限られているこ