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ダイエットの“ご飯論法”

2018年の新語・流行語大賞の候補の中に「ご飯論法」がノミネートされていました。これは「朝ご飯を食べたかという質問に対して食べていないと答え、ご飯は食べていないがパンは食べた」というような論点が通らない答弁を指しているものです。国会中継を見ていると、そんなシーンを目にします。 朝ご飯を食べたかという話はダイエットの指導でもよく出てくることで、女子大生が朝食を食べていないというので、なぜ必要なのか


日本人はインスリンが不足しやすい

前回のインスリンの話の最後のほうに、「糖尿病患者にはブドウ糖や脂肪の取りすぎを抑えるための食事制限」ということを書いたら、こちらが予想していたとおりの質問がテレビ局のディレクターからありました。糖尿病に影響するのはブドウ糖であって、脂肪は間違いではないのか、という質問内容です。そう考えるのも普通に考えれば当然かもしれませんが、膵臓から分泌されるインスリンにはブドウ糖を細胞に取り込む働きのほかに、肝


インスリンが充分なら血糖値は安定するのか

糖尿病は「インスリンの分泌量が不足しているか、インスリンが足りていても作用不足のために血糖値が上昇する病気」と一般には説明されています。前者だけなら理解しやすいのですが、後者は理解できないという人も少なくありません。インスリンが足りなくても足りていても糖尿病になるというのは、健康に関心を持って勉強している方でも、なんとなくわかっても、説明はできない、ということがあるようなことです。 膵臓から分泌


個人の質問なのに全員に向けて説明をする理由

講習会やセミナーで質問を受けたときに、質問者個人に返答をして理解してもらうようにするのは当然のことですが、日本メディカルダイエット支援機構では、できるだけ多くの方に役立つような返答にさせてもらっています。そのやり方に対して、「自分の質問に答えてくれていない」と立腹されたことがあります。私たちとしては、しっかりと疑問点を解決する返答をした後に、これと関連して参加者全員に(とまではいかないものの)役立


脂肪酸が合成されると中性脂肪になる理由

これまで何度かインスリンの分泌と脂肪酸合成について触れてきましたが、そろそろ質問があるだろうと思っていたタイミングで、「脂肪酸が合成されて、中性脂肪が脂肪細胞に蓄積されるというところがわからない」という説明を求めるメール連絡がありました。脂肪酸というのは脂肪を構成するもので、諸説はあるのですが、炭素数が2〜4個のものは短鎖脂肪酸、5〜12個のものは中鎖脂肪酸、それ以上のものは長鎖脂肪酸と呼ばれてい


糖尿病患者は低めの温度の入浴がよいのか

交感神経を刺激する入浴法と糖尿病についての関係性について前回、紹介したところ、また雑誌記者からメールが入りました。「副交感神経の働きが盛んな状態だと、どうなるのか」ということで、これは日本メディカルダイエット支援機構がメディアに呼びかけている注意喚起につながることなので、さっそく返答しました。自律神経の副交感神経は心身ともにリラックスさせる作用があり、夕方以降に働きが盛んになります。夕食を食べる時


インスリンをコントロールするダイエット法は危険なのか

「インスリンの分泌量をコントロールする方法で、それによって脂肪細胞の中に蓄積される中性脂肪の量を減らす方法は、普通の方には効果があっても、糖尿病の方にとっては危険なことにもなりかねません。」とテレビ番組について、このコーナーで取り上げたところ、具体的な実例を示してくれ、というメールが入りました。発信者はテレビ関係者ではなくて、月刊誌の記者でした。 例として示したのは日本メディカルダイエット支援機


テレビ番組で個別対応の情報は出しにくい

テレビ番組は、健康をメインテーマにした番組だけではなく、バラエティー番組でもクイズ番組でも健康ものは人気コンテンツです。短い時間で健康をテーマにするには、食べ物を出すのが一番簡単で、特定の成分の有効性を述べて、それに専門家のコメントがつけば一応は成功ということになります。日本メディカルダイエット支援機構は、食事と運動の組み合わせ、タイミングによる効果的な健康法を紹介していることもあって、テレビ局を


2種類のサプリメント検定の違い

日本メディカルダイエット支援機構では、サプリメント(健康食品)の知識を高めるための検定を実施しています。ただ知識のレベルを確認するだけのものではなく、自分や家族が使っているサプリメントが使う人に合っているのか、正しい使い方をしているのかを確認して、無駄なく使ってもらうための知識を身につけるために実施しています。ということで、検定試験だけを受けたい、自分の知識レベルを確認したいという人でも、試験問題


コグニサイズのウォーキング

認知症予防のための運動法というと、前回紹介したデュアルタスクと並んで、コグニサイズがあげられています。コグニサイズ(cognicise)は、認知症を指すコグニション(cognition)と、運動を示すエクササイズ(exercise)を組み合わせた造語です。この言葉を作ったのは国立長寿医療研究センターで、同センターが開発した運動と認知課題の計算やしりとりを組み合わせた認知症予防を目的として研究開発さ