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発達障害児のための腸の健康

腸の働きをコントロールしているのは自律神経です。自律神経は交感神経と副交感神経に分かれますが、腸の蠕動運動と吸収を促進しているのは副交感神経のほうです。通常は交感神経は自動車で例えるとアクセル、副交感神経はブレーキに該当しますが、胃と腸は身体を休めるときに積極的に働いて消化と吸収が進むので、副交感神経によって働きが盛んになっていきます。ストレスが高まると便秘になりがちなのは、副交感神経が働いてほし


腸の状態の理解のために構造を理解する

小腸は、十二指腸、空腸、回腸から構成され、細く全長が6~7mの管で、栄養素の一部を消化するとともに、90%以上の栄養素を吸収する働きがあります。食塊(食べたもの)が通過する腸管内腔側には輪状ひだがあります。輪状ひだは絨毛の構造になっていて、絨毛の中には血管(動脈、静脈)、リンパ管、神経が走行しています。 食塊と接触する側の絨毛の管腔側の細胞は粘膜上皮細胞といい、ここには細胞膜が細い毛のように伸び


発達障害児向けのサプリメントはあるのか

認知症と、その予備群である軽度認知障害が増えてきたことで、その対策のためのサプリメント(健康食品)も増えてきています。とはいっても認知症になると特定の栄養素を摂っても手遅れという段階で、軽度認知障害がサプリメントの使用対象者となります。軽度認知症には的確な医薬品はなく、改善のために指導されるのはバランスの取れた栄養、適度な運動、充分な休養です。そのうちの栄養では、これに不足した栄養素をプラスすると


腸に影響を与える食物繊維の有効性

不溶性食物繊維は便通をよくし、大腸内に有害物質がとどまる時間を短くするとともに、腸内で腐敗を進める腸内細菌の悪玉菌を減らし、腐敗によって発生する毒素(有害物質)を減らす作用があります。また、毒素による大腸壁への刺激を減らすことから、大腸がんの発生を抑える効果があると説明されています。 日本人は終戦後、食生活が大きく変わり、徐々に食事の洋風化が進んで肉食が増え、それが大腸がんを増やす結果となったの


男子の発達障害の一因は女性ホルモンのせいなのか

発達障害は脳の発達のズレ、機能のズレという認識をしていますが、その原因として発生学的なホルモン分泌の乱れを指摘する研究者もいます。発生学というのは受精卵から細胞分裂を繰り返して母胎内で全身の細胞が作られているまでの過程を研究する分野ですが、母胎内で人間の形まで成長したときには母親の女性ホルモンの影響で女性型をしています。男性の場合は自分で作り出した男性ホルモンによって身体を男性に変化させると同時に


快腸のための食物繊維の性質

食物繊維は単糖が鎖状に結合したもので、「消化酵素では消化されない食品中の難消化性成分の総称」と定義されています。食べ物のカスだとして栄養素としては評価されなかった時代もあるのですが、腸内環境を改善する機能が注目され、今では糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルに次ぐ第6の栄養素とも呼ばれています。 食物繊維は、水に溶けずに、そのままの形で腸を通過していく性質の不溶性食物繊維と、水を吸って膨ら


発達障害は男性のほうが圧倒的に多い

発達障害は脳の発達のズレであるとしたら、男女ともに同じような割合であってよいはずですが、文部科学省の調査によると男女差が大きく、女子を1とした場合には男子は2.4となっています。男子は女子の2.4倍も多いことは明らかにされているものの、なぜ男女差が、ここまで大きくなっているのかは明らかにはされていません。 発症確率でみると、男女平均では約10%とみられていますが、男子のほうは14%、女子のほうは


食品に含まれる酵素が減っている

日本人の健康は、長い歴史の中で穀類や野菜、魚類を多く摂ってきたという土台があり、これだけでは不足する栄養成分を補うことで作り上げられてきました。不足しているものは、食品を多く食べて補えばよい、というのは当たり前の発想ですが、食品に含まれる栄養成分が低下している時代には、摂取量を増やすだけでは補えない実態があります。 有機・無農薬での栽培が一般的であった時代には栄養が豊富であったことから、農薬も化


発達障害の視覚過敏と言葉のズレ感覚

発達障害には視覚過敏も特徴的に見られ、特定の色に興奮状態になったり、特定の色のものでないと落ち着けないということがあります。室内のものも身につけているものも青ばかりという人もいます。光にも過敏で、少しでもまぶしかったり、反射するものは受け入れられないということも、よくみられることです。 それを理解するのは、そのようなことが起こったことがない人には難しいことですが、視覚過敏とは異なるものの、日本メ


発達障害の聴覚過敏は音が聞こえすぎて苦しい

私たちの脳には、耳に入ってきた音を聞き分ける機能が備わっています。喫茶店で目の前に親しい人がいて飲み物を飲んでいるときには、目の前の人に集中していると、周期の音は聞こえていても脳では余計な音を遮断したり、注目(傾聴)しないように制限を加えて、目の前の人の話すことを聞き逃さないようにします。喫茶店でテレビがついていても、それは聞こえていても何が放送されているのかわからないというのが普通のことです。普