最新情報

認知機能は試験だけではわかるのか

「100から7を順番に引いてください」というのは、認知症かどうかを評価するために医療機関で行われている質問の一つです。即座に答えられないと認知症と疑われかねないからと「93」、「86」、「79」、「72」、「65」という数字を覚えてから病院に行こうか、と出版社の編集部長が話していました。そんなにも記憶することはなくて、病院で使われている長谷川式認知症簡易評価スケールでは100から7を2回引くだけで


古いネタが急に注目された理由

当法人の理事長が公益法人の月刊健康情報誌に13年間、情報と原稿を提供してきましたが、二次使用権を持つものが1800ページを超えています。また、毎週、健康情報メールを発信してきており、平成29年3月末には丸7年を迎えます。古いネタの切り口に最新情報を加えて、いつでも更新情報が出せる準備をしてきました。しかし、関心が得られないまま3年が過ぎた今、1週間のうちに3社からコンテンツ提供の依頼がありました。


NWは一本化されるのか

NWはノルディックウォーキングの略称として使われています。NWの普及団体としては特定非営利活動法人日本ノルディックウォーキング協会、特定非営利活動法人日本ノルディックフィットネス協会、一般社団法人全日本ノルディック・ウォーク連盟、一般社団法人日本ポールウォーキング協会が代表的4団体として知られています。この4団体に一般社団法人日本ノルディックウォーキング振興会などが参加して、ノルディックウォーキン


ヒトケミカルはダイエット素材だけじゃない

α‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10というと、またサプリメントの効能効果の話か、と言われそうですが、今回はヒトケミカルとしての話です。この3成分はダイエットサプリメントの主要成分として有名になったのは事実です。 α‐リポ酸にはブドウ糖を細胞内のミトコンドリアに取り込む働きがあり、L‐カルニチンには脂肪酸を取り込む働きがあり、コエンザイムQ10にはミトコンドリアの中でブドウ糖と脂肪酸の燃


防カビ剤は農薬が材料

輸入される果物には防カビ剤が使われています。遠く海外から運ばれてくる果物は赤道を越えてくるのでカビが生えやすく、それを防ぐための防カビ剤です。防カビ剤の材料となっているのは農薬です。それも、カビは根を張って増殖していくので、中に浸透していくタイプの農薬が使われています。そのため、表面を洗っただけでは農薬は残っています。 農薬は皮に残るので、皮を取り除いて食べる柑橘類には強い防カビ剤が使われていま


葉野菜は水洗いでは農薬が落ちない

ほうれん草のアク抜きの話をさせてもらったテレビのディレクターから、「お湯につけたら農薬が持ちるので、ビタミンCが減ったとしてもマイナスではないのでは」という質問がありました。農薬を落とすには水で洗えばよい、というのは常識として語られています。しかし、農薬には2タイプあって、水で落ちるものと、油で落ちるものに分けられます。 ビニールハウスの中で育てたものなら農薬が流れ落ちることはないものの、露地で


ほうれん草はアク抜きが必要か

テレビの健康や栄養を扱った番組が放送された後に、他の局のディレクターから問い合わせが寄せられることがあります。先日も、「ほうれん草はアク抜きしないと食べられないのですか」との質問がありました。番組では、ほうれん草はアク(灰汁)が強く、アクにはシュウ酸が含まれているのでアク抜きが必要ということをクイズの解答方式で紹介していました。 シュウ酸はカルシウムと結びつくとシュウ酸カルシウムとなり、不必要な


プリン体カットのサプリメントの効果

プリン体は細胞の核酸に含まれている成分で、プリン体が多く含まれる肉類や魚介類を多く食べると血液中で増えて、それが尿酸に変化します。血液中で多くなりすぎると結晶化して、関節を刺激して激しい痛みが起こります。これが痛風で、プリン体が多く含まれる食品を避けることと、ビールにもプリン体が多く含まれるので、これを避けるか、プリン体カットかゼロのビールを飲むことが対策とされています。最近ではプリン体の吸収を妨


一部だけの情報は間違いにもなる

講演やセミナーで初めて言ったことなのに、数日の間にネット上でブログなどに掲載されていることがあります。これは講演やセミナーに参加していた人や、その人を通じて得た内容を載せたのだと想像しますが、今時はICレコーダーを使わなくてもスマホで録音ができるので、私どものメンバーの口振りそのままの文が出ていることを見ると、想像は当たっているのだと思います。 無断掲載であっても、その内容が正しければ、普及の一


健康食品に摂るべきタイミングが書かれていない理由

健康食品(サプリメント)のパッケージを見ても、チラシやパンフレットを見ても、いつ摂るのがよいかは書かれていません。「1日に3粒」といった目安表示はあるものの、一番知りたいこと、つまり「食事の前に摂るとよい、空腹時に摂るとよい、寝る前に摂るとよい」という具体的なことは書かれていません。 というのは、このような“用法用量”の表示は医薬品医療機器法(旧薬事法)によって許可されていないからです。許可され