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健康食品 敵か味方か27 食事内容で変わる吸収率

健康食品の成分の吸収率は成分によって大きく異なります。最も吸収しやすい条件が整っていたとしても半分も吸収されないというのは普通のことです。 最も吸収率に影響するのは成分の脂溶性の性質に関わるもので、脂溶性の成分は油の成分に溶けてから吸収されるので、胃の中に脂肪がある食後に摂ることで吸収されます。その脂溶性の性質がある成分を空腹時に摂ったとすると、胃の中で分解されないので、小腸で吸収されること


代謝と高LDLコレステロール血症2 動脈硬化の判定基準

脂質異常症のうち、LDLコレステロール値が高くなった場合が高LDLコレステロール血症です。 血液検査では、LDLとHDLの値が調べられます。 コレステロールや中性脂肪は、脂肪であることから、そのままでは水に溶けにくい分子構造のため、親水性のタンパク質と結合してリポ蛋白として血液の中を流れています。コレステロールはLDL(低比重リポ蛋白)やHDL(高比重リポ蛋白)などによって血液中を輸送


Medical Diet172 脂質過剰で血糖値が上がる

糖質過剰で中性脂肪値が上がる仕組みについて前回、紹介しました。それに続いて今回は表題にあるように「脂質過剰で血糖値が上がる」ことについて書いていきます。仕組みについては同じなのですが、見た目で起こることが違っているので、あえて書き残すことにしました。これは生活習慣病の合併症にも関わることです。 脂質過剰というのは、中性脂肪が多く含まれる食品を食べすぎることを指しています。中性脂肪は脂肪酸が3


健康食品の法規制27 使用前・使用後の比較の是非

使用前・使用後の状態を伝えることは法規制の対象とされると言われていますが、それは比較することと、比較する内容(検査結果など)によって対応が異なります。例えば、よくあげられるのがダイエットに関する健康食品やサービス(運動や美容系の手技など)で、体脂肪が多かったときの数値(体脂肪率や体重)や画像を示して、健康食品やサービスを利用した後の結果と比べて、有効性・優良性を主張するものです。 太っている


理想実現のための代謝促進7 体脂肪を増やすダイエット

体脂肪は脂肪細胞の中に蓄積されている中性脂肪のことで、これを単純に増やすだけなら、太りやすい生活をしていればよいことになります。しかし、それでは不健康な太り方になってしまいます。 中性脂肪は脂肪酸3個が結びついた貯蔵型の脂肪で、食品に含まれている脂肪も、私たちの体内の脂肪細胞の中の脂肪も中性脂肪の形となっています。中性脂肪は胃で消化されて脂肪酸になり、小腸から吸収されたあとは肝臓に運ばれて中


ツイン・ウォーク50 夜道でも凸凹道でも安心

夜道は路面が見づらいので、足元に気を配って、明るいときと同じように勢いよく歩くというわけにはいかないのが普通のウォーキングです。明るいときであっても、凸凹した道も、雨上がりのぬかるんだ道も普通の勢いでは歩きにくいものです。 その点、ポールを使ってのウォーキングは、4点歩行になるので、安定性があります。後方にポールのゴムパッドをついて勢いよく前進するノルディックウォーキングでも4点歩行となりま


発達支援推進47 入浴嫌いの理解

発達障害がある人は、子どもに限らず、入浴嫌いが多いことが指摘されています。その一つは感覚過敏の触覚過敏があって、お湯を実際の温度以上に熱く感じることがあります。感覚過敏による熱さの過敏反応は、飲料にも起こりやすく、お茶も熱くて飲めないという反応があります。 実際の温度ではなく、家庭以外で入浴したときに非常に熱く感じたことが原因になっていることもあります。 また、温度だけでなく、シャワー


健康あない人45 販売後の医薬品の安全性確認

安全性に関する医薬品の試験は、製造販売することが許可されただけで終わるわけではありません。最終的な安全確認は市販後調査によって、副作用データが蓄積された結果で実施されます。市販後調査の結果が出るまでは、“仮免許”の状態で使われ続けていることになります。 それだけに、安全性が明らかになった“本免許” までは慎重に使うようにしてほしいところですが、新薬は有効性が高い(高いことが期待される)ため、


DNA Answer46 資格認定は入学試験の位置づけ

DNA講習は資格認定方式によって実施されています。 資格認定講習にもさまざまな形があって、わずか1時間の講習時間、それも講習テキストなしの画像(パワーポイント)を見るだけ、認定試験も10分ほどで済むという、これを資格認定として採用してよいのかと思うようなものも実際には行われています。 なぜ知っているのかというと、私の知人が商品の販売のサポートとして、商品知識を与えることを目的として実施


代謝と高LDLコレステロール血症1 LDLコレステロール値が上昇する原因

健康診断で血液中のLDLコレステロール値が高いことが指摘されても、自覚症状が現れにくく、生活習慣を改めることなく過ごしてしまう人も少なくありません。自覚症状は出ていなくても、LDLコレステロール値が高いまま長期間放置しておくと血管が硬くなり、もろくなっていく動脈硬化になりやすく、心疾患(心筋梗塞、狭心症など)や脳血管疾患(脳梗塞など)にもなりかねません。 LDL(低比重リポ蛋白)は、肝臓で合