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健康食品 敵か味方か62 見た目が同じでも違う中身
健康食品の形状といえば、錠剤型、カプセル、粉末、液体などがあります。機能性表示食品の登場から、見た目は食品であるのに健康食品と同じ有効性を打ち出し、その有効性を求めて購入されているものもあります。機能性が表示されていなければ、他の食品と同じようなものであっても、高めの価格でも販売されるのが機能性表示食品の特徴です。 同じようなものということで、よく例にあげられるのは酵素です。酵素は動物や植物
発達栄養125 混ぜるな!危険
「混ぜるな!危険」というと、洗剤を混ぜて使うと有毒ガスが発生する危険を知らせる表示で、実際に混ぜてはいけないのは塩素ガスを発生させる酸性の洗剤と塩素系の洗剤の組み合わせです。 今回の「混ぜるな!危険」は、発達栄養というテーマでのことなので、子どもの発達に必要な栄養摂取について語っています。通常の食品は混ぜたら危険になるようなことはなくて、あえてあげるなら発がん性が指摘されるニトロソアミンを体
身体年齢51 PPKを目指すべきなのか
健康長寿を考えるときに「PPK」という言葉が使われます。これは「ピンピンコロリ」を略したもので、1980年代に始まったピンピンコロリ運動に由来しています。「病気に苦しむことなく、元気に長生きして、コロリと死のう」という天寿を全うすることを意味する標語です。 病気だけでなく、長く介護を受けることは本人にとっても家族にとっても苦しいことで、苦しさと不安を抱えた期間を、できるだけ短くしたいと考える
サプリ概論276 運動と入浴とサプリメントの組み合わせ
運動後に入浴をすると脂肪の分解が低下して、分解後の脂肪酸の代謝も低下することが知られています。それに関わっているのは脂肪分解酵素のリパーゼの働きの変化です。リパーゼは働きやすい温度帯が決まっています。 運動をして少し汗が出てくるような身体が少し温まった状態のときに筋肉のリパーゼの活性が高まります。筋肉にはリパーゼが多く、筋肉の温度が大きく関係してきます。 身体が温まりすぎるとリパーゼの
Age free岡山46 新たな居場所づくり
厚生労働省の厚生労働白書は、毎年発表される厚生労働行政年次報告です。毎回テーマを設けていますが、令和5年版では「つながり・支え合いのある地域共生社会」を掲げています。 単身世帯の増加、新型コロナウイルス感染症の影響による人々の交流の希薄化などを背景として、さまざまな課題の顕在化が指摘されています。「つながり・支え合い」の概念は、こういった課題の解決に向けて拡がりを見せていて、コロナ後の地域共
健康デザイン30 歯科と医科の連携による健康デザイン2
歯の健康状態が保たれていないことは、生活習慣病の原因にもなります。 噛む回数は記憶力、認知症と相関があるとの研究結果から、かかりつけの歯科医院がないことが認知症の発症リスクを増加させることも指摘されています。 歯周病は歯を失う原因の第1位(37%)ですが、歯周病罹患率は15〜24歳で20%、25〜34歳で40%、35〜44歳で40%、45〜54歳で50%、55歳以上は55〜60%となっ
納豆と豆腐の取り違え
納豆と豆腐の広報に携わってきたときに、全国納豆協同組合連合会と日本豆腐協会の名で発行するリリースを毎月発行していました。発送の対象はメディア(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌)と流通(納豆を販売している大手企業)です。 その中で納豆と豆腐の健康面での有効性とともに、話題として扱ってもらえるようにコラムを書いていました。それぞれ3年以上であったことから、いくら同じ大豆が原材料でネタには困らなかったと
Medical Diet198 食物繊維の種類と役割
便通をよくして代謝を高めるためには、腸を刺激して蠕動運動を高めると同時に、便の量を増やす役割がある食物繊維を多く摂ることが大切になります。日本人は野菜の摂取量が多く、アメリカ人は少ないという印象がありましたが、日本人の野菜の摂取量が減る一方であるのに対してアメリカ人は増えていて、今ではアメリカ人のほうが摂取量が多くなっています。 それに応じて、以前は日本人の1週間の便通は平均7回、アメリカ人
治検3 まだ浸透していない専門用語の変化
血液検査によって自分の体内の状態を確認することができる数値について知っても、その数値に使われる用語が変わったら、混乱を起こすことにもなります。 前々回(治検1)で登場した肝臓・膵臓・腎臓の状態を確認するために使われるGOT、GPT、γ-GTPは以前から使われてきた用語であることから随分と浸透してきました。ところが、このうちGOTとGPTは別の呼び名もあって、AST、ALTと表示されることもあ
健康スポーツ11 ティーボール
ティーボールはピッチャーがいない野球というのがふさわしい表現で、密のない競技性から小学校、中学校で体育の授業として採用されています。無理なく、楽しみながら続けられるということで、年齢を問わない健康スポーツとしても広まっています。 ピッチャーがいないこと以外は野球やソフトボールと同じルールで実施されます。バッターが打つのは本塁プレートの後方に置いたバッティングティーの上に乗せられた止まった状態