最新情報

サプリ概論211 睡眠の質を高める機能性表示食品

睡眠の質を高めることを表示した機能性表示食品には、グリシンが含まれていることから、速やかに深睡眠をもたらし、睡眠の質の向上(熟睡感の改善、睡眠リズムの改善)、起床時の爽快感のある目覚め、日中の眠気の改善、疲労感の軽減、作業効率の向上に役立つ機能があると書かれています。 深睡眠は寝入りばなの深い眠りのことで、加齢やストレス、体温機能の調整の乱れなどで失われがちになります。表示された機能は、脳波測定


Medical Diet132 腸内環境とL‐カルニチン

脳細胞を除いた全身の細胞でエネルギーを作り出すために欠かせないL‐カルニチンは、細胞内のミトコンドリアに脂肪酸を通過させる働きがあります。L‐カルニチンは体内で合成されるものの、合成のピークが20代前半で、年齢が進むほど脂肪酸の代謝が低下していくことから、年齢を重ねたら同じ食事量、同じ運動量では太っていく要因となっています。 だから、全身の代謝を高めて、健康を維持するために、サプリメントとしてL


健康あない人4 メンタルは鍛えるのか保つのか

東京にいたときに、出入りをしていた厚生労働省の部局は健康に関わるところだったのですが、出身が臨床栄養、スポーツ科学であったことから、精神医療に関わる部門とは距離がありました。栄養も運動も身体の健康だけでなくて、“心身の健康”と言われていて、精神的、心理的なことが身体の健康に影響することは感覚としては知っていました。 精神医療に関わるところと巡り会い、そのことを真剣に考えるようになったのは、仕事で


Diet Designer4 消費エネルギー量の計算

1日に必要な摂取エネルギー量を計算する方法は、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に示されています。この計算法によって、性別や年齢、身体活動に適した摂取エネルギー量を計算して、それを超えた分を運動で消費することがダイエットの基本となります。 一般的には、超えた分は食事を減らすことが考えられがちですが、食事量を減らすとエネルギー代謝に必要なビタミン、ミネラル、代謝促進成分も減ること


あくまでも噂話69「話している人の口元を見ない」

話をしている人の顔を見るというのは会話をスムーズにするための基本です。“目は口ほどに物を言う”という諺(ことわざ)がありますが、マスク着用が当たり前の世の中になってからは、ますます口の動きで表情を読み取るのが難しくなり、目の重要度が高まっています。 マスク着用の時代の前から、私は話している人の口元を見ないというマナー違反を日常としてきたので、今の時代は自分にとってはありがたいことかもしれません。


エネルギー代謝26 エネルギー代謝と副交感神経の関係2

全身の細胞の中で作り出されるエネルギーは、細胞にあるミトコンドリアで作り出されています。前回は自律神経が消化、吸収、蠕動運動、排泄までコントロールしているという話を書きましたが、吸収されたあとには、血液中に入った栄養素が全身の血管を巡り、内臓や器官などで使われています。この循環のためにも、内臓などで使われる代謝のためにも自律神経が関わっています。 内臓や器官の働きが高まるというと、自律神経で興奮


健康あない人3 蛙は茹でられると危険に気づかない

変化の兆しどころか、すでに変化があっても、それがすぐに直接的に自分や家族に影響を与えない限りは、なかなか変化として捉えられないのが凡人(というか一般の感覚)です。変化を察知して、すぐに対応をしなければならないことが起こっていても、目の前の出来事(奥さんが頑張って作ってくれたおいしい夕食が目の前にある、子どもや孫が隣にいて遊んであげたい)のほうが重要と感じて、変化への対応が後回しになってしますのは凡


発達障害支援3 困った子ではなくて“困っている子”

発達障害は、精神面、運動面の発達が遅れている部分があるために、対人コミュニケーション能力や気を利かせる能力、問題解決能力などの低下が認められています。日常生活に支障があり、周囲と違った行動をすることがあることから、社会適応に向けての支援が必要となります。 一般的には知的レベルには問題がないものの、発達障害児は空気を読めない存在と言われることがあり、周囲が予測しない行動をすることから「困った子」と


脳の健康寿命105 大豆製品の摂取と認知症の関係

脳の機能を高める成分として大豆に含まれるイソフラボンが注目されています。イソフラボンを多く摂れば、それで効果が期待できるのか、それとも種類(大豆、納豆、豆腐、みそ)によって違いがあるのか、これについて大規模調査が行われています。 これは1995年(平成5年)と1998年(平成8年)に秋田県、茨城県、長野県、高知県、沖縄県の5保健所管内に住んでいた45〜74歳の4万1000人の男女を2016年(平


発達栄養58 神経伝達物質セロトニン不足の影響

セロトニンは脳内の神経伝達物質の一種で、興奮作用がある情報伝達物質のノルアドレナリンやドーパミンの分泌を抑える作用があります。必須アミノ酸のトリプトファンから生合成されています。脳の重要部分である視床下部や大脳基底核、延髄などに高濃度に分布されていて、脳の認知機能や精神安定、平常心、安心感などに大きく作用しています。 発達障害の改善にはセロトニンが多く必要となりますが、発達障害児ではセロトニンが