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あくまでも噂話89「健康ウォーキング」
ウォーキングの総本山といえ日本ウオーキング協会で、過去に主導権争いが何度かあったのは、ここを押さえれば“勝利は間違いなし”という存在だったからです。都道府県単位に協会(例えば岡山県ウオーキング協会)があり、その下に地域協会(例えば岡山徒歩の会)があって完全なピラミッド化が構成されています。一時期不祥事があり、「日本ウオーキング協会 不祥事」で検索すれば何があったのかわかります。 その不祥事で
健康・火の用心20 同じ効能でも結果は違う
キーワードが同じなら、同じ結果が得られると考えられることもあるのですが、こと健康に関わることになると、そうはいかないということがあります。 免疫というキーワードは、コロナ禍を経験して健康維持には重要なことであり、免疫を高めることによって感染症にもかかりにくくなり、がんにも抵抗力がつくということが知られるようになってきました。 免疫に関わるのは体内にある免疫細胞で、それが活性化されれば感
脂肪代謝促進研究37 L‐カルニチンのLの意味
代謝促進成分のL‐カルニチンのLはLevorotatoryの頭文字で、左旋性の意味があります。物質を通過する光の振動面を左に回転させる性質を表しています。これとは逆の右旋性もあって、立体異性体としてL型とR型に分けられます。立体異性体というのは、構造式は同じだが、原子の立体配置が違っているものを指しています。 カルニチンのL型、つまりL‐カルニチンには代謝促進成分として脂肪酸と結びついて細胞
エネルギー代謝47 血流と腸内環境
全身の血流を高めることは腸内環境を整えるためにも効果があります。血流を高めるためには運動するのがよいとされます。血流が高まると温かな血液が全身を巡り、これによって全身の臓器が温められることになります。 手足が冷える人は血液温度が低いようにも思われることもあるのですが、血液温度は人によって大きな違いはありません。日本人は血液温度が低めで、欧米人に比べると1℃ほども低くなっています。わずか1℃の
ツイン・ウォーク10 生活習慣病に対応した歩行法
ウォーキングは生活習慣病に対応する運動療法の基本となっています。歩くことによってエネルギー消費することで、体脂肪を減らし、血液中のブドウ糖や中性脂肪、コレステロール(悪玉コレステロールとも呼ばれるLDL)を減らすことによって、生活習慣病の予防と改善に役立てようとしています。そのためには、それぞれの生活習慣病によって効果が得られる歩行法を知り、それを実践することが大切になります。 ウォーキング
発達支援推進4 発達障害児の支援は住民の責務でもある
発達障害者は、発達障害があり、そこに社会的障壁が加わることによって日常生活や社会生活に制限を受けている存在だということを発達障害者支援法は定義(第二条)しています。 これは早期に発見して、早期に改善のための対処をすることで、発達障害であっても状態を軽減させ、本人や家族などの困難さを少しでも解消しようという考えに基づいています。 発達障害者支援法の第三条でも、国や地方公共団体は発達障害児
発達栄養講習14 発達栄養とエネルギー代謝
発達栄養学のベースとなっているのはエネルギー代謝科学で、臨床栄養学でも中心的な課題とされてきたことです。エネルギー代謝は、全身の細胞にあるエネルギー産生の小器官のミトコンドリアでエネルギーを作り出すシステムを指しています。 ミトコンドリアは非常に小さなもの(直径0.5μm、長さ1μm)ですが、全身のミトコンドリアを合わせると体重の10%にもなります。それだけ重要な器官であり、生命維持に必要な
発達栄養79 味覚過敏で食べられないものへの対応
自閉症スペクトラム障害に特徴的にみられる感覚過敏のうち、食事に直接的に影響するのは味覚過敏です。酸味、苦味、渋味、辛味、塩味に過敏に反応して食べられないということで、料理をする家族にも大きな負担がかかります。このうち食べなくても健康に影響がないものは避けて、食べなければ健康が維持できないものは、なんとかして食べられるようにしようと考えるのが一般的です。 酸味がある食品の代表的なものは柑橘類(
健康・火の用心19 名前が同じなら中身も同じか
大豆が身体によいと言われれば、大豆のどの部分なのかと考えることがないのは、大豆そのものを食べるのが当たり前になっているからです。特に品質が高い、栄養価が高い部分だけを取り出して、“一等大豆”などと言って販売されることはありません。 大豆が原材料の商品の中には“丸大豆”とうたったものがあります。初めて丸大豆がコマーシャルに使われたときに、その醤油メーカーの広報に電話をかけて、丸でない大豆の形を
脂肪代謝促進研究36 L‐カルニチンの摂取上限量
サプリメントは1日あたりの摂取の上限量が定められています。水溶性の性質がある栄養素は体内に長くは保持されず、その多くは1日ほどで排出されます。だから、どれだけの量を摂っても問題はないと考えられることもあるのですが、保持されている期間に過剰症が起こるものもあります。 体内促進成分のL‐カルニチンは水溶性の性質で、いつ摂っても吸収され、長期間は保持されないのは他の水溶性の成分と同様です。しかし、