最新情報

健康寿命延伸のための提言44 提言のエビデンス6心理社会的要因2

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第2回)を紹介します。 アメリカのおよそ2,000人の女性の双生児ペア


ワクチンは昔と今では接種対象が変わったのか

医学・科学の専門家から学んだ中で、これは常識と太鼓判を押されていたことが、まるで違っていると考えなければならないことが突きつけられることがあります。常識と決めるのが怖くなるほど、新たな研究成果が発表されるたびにドキドキして見なければならないことがあります。そのドキドキを平日は毎日のように味わっています。 というのは、私が個人的に2010年の4月から毎週1回発信し続けている「健康情報メール」のリサ


発達障害の改善と自転車との関連

自転車に乗れないという子どもが増えています。移動手段があまりなかった時代には自転車は重要なものでしたが、都市部に暮らしていて、他に移動手段(バス、電車、地下鉄など)があると特に不便を感じることはありません。大手おもちゃ販売店の調査(20〜59歳)では、自転車に乗れないのは1.4%で、乗れるようになった年齢の平均は5.7歳でした。これは大人を対象とした調査なので、乗れるのがほとんどという結果です。


学習障害116 イチゴを使ったケーキの見分け方

イチゴは果物の中では桃と並んで傷みやすいものの代表とされています。輸入イチゴには防カビ剤としてポストハーベスト(収穫後農薬)が使われて、長く傷まないようにさせることができます。輸入イチゴには収穫後だけでなく、栽培中にも殺菌剤としてキャプタン、殺菌剤としてマラチオンが使われています。イチゴは国産品種が多く開発されて、輸入イチゴを目にすることは少なくなりました。 わざわざ輸入イチゴを見つけてきて、こ


なぜボランティアでスポーツ競技が成り立つのか

スポーツの競技団体は、オリンピック、ワールドゲームズから各競技団体の世界選手権、各国大会まで、大会運営だけでなく、競技団体の役員はボランティアです。職員の場合は給料が支払われ、交通費などの実費も支払われていますが、役員は常勤でない限りは実費程度しか支払われていません。潤沢に活動資金がある団体や、マイナースポーツの中にみられるように特定の企業の広報活動の一環として行われている場合には役員に定額が支払


越後人は濃い味付け好きと思われていた

新潟県民のイメージというと、今ではテレビ番組の秘密のケンミンSHOWのおかげもあって変わってきましたが、私が大学のために上京したときには、真面目で我慢強くてという通り一遍のことと同時に、“しょっぱいものを食べている”というのが定番の評価でした。母の実家がお寺で、父の実家が米屋だったせいなのか、それとも両親ともに後に健康オタクと評されるほどの意識の持ち主だったせいか、県内にあっては薄味を好んでいまし


妊娠中と出産後の生活が母親と子どもの体調に与える影響3

子どもの体調は、お母さんの胎内にいるときに受けたことと出産後の生活が大きく影響を与えることが多くの研究によって明らかにされています。 その研究成果として、国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命


発達栄養学116 野菜が食べられない子どもの対応3ビタミンの話1

食品を6群(グループ)に分けて考える手段がありますが、食品の役割として3群に分けられることもあります。それはエネルギー源となる食品、身体をつくるための食品、身体の調子を整えるための食品で、野菜は調子を整えるところに分類されています。エネルギー源としてはイモ類、身体をつくるものとしては豆類があげられていますが、これらは八百屋やスーパーマーケットの野菜売り場で販売されていても野菜には分類されていません


健康寿命延伸のための提言43 提言のエビデンス6心理社会的要因1

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第1回)を紹介します。 一般的に使われるストレスという言葉には、二つの


卵は朝食に食べるものか

子どものときに食事のときに親から聞いた言葉で、今でも鮮明に覚えていることに「果物は朝は金、昼は銀、夜は銅」ということがあります。朝に食べたほうが健康によいということを示していて、この記憶が今の栄養素の吸収量が摂取タイミングによって変化することを研究する一つのきっかけになっています。 なぜ朝は金なのかという説明は子どものときにはされていなくて、そもそも金・銀・銅の話をされたのは夕食後にデザートとし