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脳の健康寿命26 コレステロールと動脈硬化のリスク
LDLコレステロールは悪玉コレステロールとも呼ばれることから、コレステロールにもよくない印象が抱かれることがあります。しかし、コレステロールは全身の細胞の材料であり、ホルモンや胆汁の原料にもなっていて、生命維持には必要な成分です。そのためにコレステロールは肝臓で合成されて、血管を通って全身に運ばれています。コレステロールは脂肪であるために血液中に入ると水と油の関係で固まって流れにくくなります。そこ
サプリ概論117 グルコサミンもコンドロイチンも効きにくい
膝の軟骨の成分であるグルコサミンと、軟骨の潤滑成分であるコンドロイチンを摂っていれば膝の痛みは解消されるように思いがちですが、期待どおりの効果が得られない人も少なくありません。前に触れたようにグルコサミンもコンドロイチンも膝が動かないと軟骨を包んでいる滑膜の中に入っていかないので、膝を適度に動かしていることが有効性を高めるために必要になります。 では、膝を動かす運動をすれば軟骨に定着するのかとい
学習支援19 学習障害の特性②書字障害7
書字障害は、識字障害があるために起こっているのか、それとも識字障害がないのに書くことにだけ困難さがあるのかによって対応は違ってきます。それなのに、文字がうまく書けないことがわかると繰り返し書く練習をさせて、多くの文字を書くことによって改善させようとすることも見受けられます。文字を認識していて、それを表現するために書こうとしても手指の不器用さから書けないということであれば、繰り返し書かせることでバラ
ポストコロナ「逃げるが価値」4
コロナ禍で、時間的にも経済的にも厳しくなった影響を健康づくりの教育と情報発信の活動も受けています。今、学ばなければ生きていけない、暮らしていけないというものではないものであると認識されやすいこともあって、多くの団体が苦戦しています。私たちの講習も生理学研究に基づいてメディカルダイエット、生活習慣病対策、発達障害児の支援と、さまざまな教育と情報発信を行ってきました。 手を広げすぎではないかと言われ
児童発達サポーターの役割
発達障害児は、発達障害があるだけで発達障害児となっているわけではありません。発達障害があることに加えて、社会的障壁があることによって生活や行動に支障が出ることになって、初めて発達障害児となっています。もしも、社会的障壁がなければ、発達障害児として困難さを抱え、苦しむことがないということです。 しかし、実際のところは、発達障害がある子どもは、発達障害児となっています。つまり、社会的障壁は、ずっと続
健康ウォーキング67 適度なウォーキングなら活性酸素の心配はいらない
活性酸素は全身の細胞を傷つけ、細胞レベルから徐々に健康度を低下させる要因となっています。吸い込んだ酸素のうち2〜3%は活性酸素になります。それは安静にしていて普通に呼吸しているときでも、運動をして酸素を多く吸い込んでいるときでも、割合としては変わりません。だから、多くの酸素を吸い込む運動ほど活性酸素が発生するようになります。 これは運動の身体的な負荷とは関係がなくて、酸素の量に関わってくるので、
発達栄養学219 体育、保健体育での食に関する指導・中学校5
文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは体育、保健体育の中学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。 〔主な学習活動〕 *自分の1日の食生活を振り返る。 〔指導上の留意点〕 *ある1日の自分の生活について、食生活を中心に振り返り、どんな問題があるか考えるようにする。 【健康な生活を送るために、どのような食生活を行えばよいか
ポストコロナ「逃げるが価値」3
これまで続けてきたことを続けようとしても、コロナ禍で思うように前進できない状況に追い込まれたのは、何も飲食業や旅行業だけでなく、教育や健康づくりに取り組む団体も同じことです。私たちは健康づくりに関わる教育と情報発信に取り組んできました。通信が充実してオンラインが普通になってきた状況では、教育も情報発信も外出せずに家庭にいてもできることなので、新型コロナウイルス感染症の影響を受けなかったのではないか
記念日12月21日〜27日
広く健康に関わる記念日について紹介します。 12月21日 バスケットボール解説者の島本和彦氏がアメリカで正式ルールでバスケットボールの初試合が開催された1891年12月21日にちなんで「バスケットボールの日」と制定。 12月22日 高橋助作酒造店が冬至は杜氏を連想させることから酒風呂で健康増進をしてほしいと「酒風呂の日」と制定。日本スープ協会が温かいスープをより温かく感じることができる冬で、1
脳の健康寿命25 認知機能を維持する食品
認知機能の研究が進む中、脳の健康によい食品が明らかになっています。理論での解明だけでなく、大規模調査によって実際に認知症の発症率が低い人が食べている食品が判明しています。それは野菜、海藻、魚介類、大豆製品、乳製品で、これまで栄養バランスがよい食品として取り上げられてきたものです。 脳神経細胞の維持には、魚に多く含まれる不飽和脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)が有