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学習障害33 聴覚系の課題の困難さ

聴覚系の課題が見られる子どもでは、聞き取りがうまくいかないために、読み方が一致していないことがみられます。全体的な発達のペースは比較的ゆっくりで、視覚−運動系に比べると聴覚−音声系の発達に弱さがみられます。聞いたことを自分の考えにして、言葉で言い表すことが苦手で、語尾をはっきりと発音することができずに、文末が曖昧になりがちという特徴があります。 日常生活に必要な言葉は理解しているものの、習得して


乳酸菌は腸内では長く生き残れない

善玉菌の栄養源となっているオリゴ糖は糖質の一種で、善玉菌の代表であるビフィズス菌が好んで取り込んでいます。ビフィズス菌は赤ちゃんの腸内では腸内細菌の90%ほどを占めていますが、成人になるとビフィズス菌の割合は10%ほどにも低下し、それ以降は減っていく一方となります。そこで、オリゴ糖を摂って、ビフィズス菌を増やそうしています。 腸内環境を整えるために摂る乳酸菌のことをプロバイオティクスといいます。


発達栄養学33 必須栄養素から考える糖質の存在

三大栄養素は糖質、脂質、たんぱく質で、これらはエネルギー源となることから三大エネルギー源とも呼ばれています。糖質、脂質、たんぱく質の順で示されることが多いのは、早くエネルギー源として使われる順で並べられているからです。糖質は細胞で先にエネルギー代謝に使われますが、糖質のブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源であることから糖質不足は脳の機能に直接的に影響してきます。 しかし、糖質制限によって健康を維持す


高齢者はコレステロールを多く摂っても大丈夫か

コレステロールは細胞膜の材料で、ホルモンや胆汁の材料となっていることから、正常な生命維持には欠かせないものです。そのために、肝臓で合成されています。血液中のコレステロールのうち、食事に由来するものは20%ほどで、80%ほどは肝臓で合成されたものとなっています。肝臓には調整能力があり、食事で摂るコレステロールが多くなると、その分だけ肝臓で合成されるコレステロールが少なくなります。 それならば、どれ


学習障害32 視覚系に課題がある場合の読み書きのアプローチ

学習障害の識字障害、書字障害がある子どもは、読み書きという基本中の基本とされることができないために、学校の中でも社会の中でも非常に苦労をしています。日本の社会的な標識は小学校で教わった読み書きができれば苦労をしないように作られています。その社会的な基準とされることが、発達障害の学習障害のために身につけることができない子どもたちは大きな困難を抱えたまま生活をしています。 視覚系の課題がある場合には


日本人は腸の吸収率が高い

日本人は腸が長いだけでなくて、腸からの吸収もよくなっています。その証拠の一つとして、よく使われているのがコレステロールの吸収率です。肉類に多く含まれているコレステロールは、日本人の健康に大きな影響を与えています。肉類の摂取量が伝統的に多い欧米人に比べると、日本人のコレステロールの摂取量は80%ほどとなっています。しかし、血液中のコレステロール量を測定すると90%を超え、男性は適正値の上限にまで達し


発達栄養学32 肉類を多く食べると血流が低下する

成長のためには動物性たんぱく質が必要ですが、肉類には脂肪も多く含まれています。日本人は血液の温度が低いために、血液中で脂肪が固まりやすく、そのために血流が低下しやすいという体質的な弱点があります。 日本人の血液温度は37〜38℃となっています。それに対して羊は約44℃、牛と豚は約40℃、鶏は約42℃の血液温度となっています。羊や牛などの獣肉に含まれる飽和脂肪酸は高めの温度で血液の中で溶けています


日本人は食物繊維が足りない

日本人の腸の長さは、野菜をはじめとした消化に時間がかかる食物繊維が多い食品を食べるのには優位でしたが、今では、その利点が活かされていないようです。 食物繊維の目標として「日本人の食事摂取基準」(2020年版)では1日に男性では20g、女性では18gがあげられています。これは少なめな量で、理想は24gとされています。それ対して、実際の摂取量は男性が19.4g、女性が17.5g(令和元年国民健康・栄


学習障害31 視覚系に課題がある場合の読み書きの困難さ

文が読めない子どもで、視覚系に課題がある場合には、繰り返し練習をしても文字を一つずつ拾って読む逐次読みが続くことがあります。聞いて理解する能力は年齢相応か年齢以上であっても、読むことと文字を追うことが精一杯で、意味を理解しながら読むことができない状態が続きます。 これは視覚系に課題がある場合が多く、目と顔全体の動きを分離することが不十分で、目だけを動かして文字を追っていくことに苦労をしています。


学術的な便秘の判断基準を知っておこう

便秘は毎日の排泄がない状態ではなくて、1〜2日くらい排泄がなかったとしても腹痛や苦痛がなければ医学的には便秘と判断されていません。小腸を通過してきた食塊は、ドロドロの状態で大腸に到達します。大腸では盛んに水分が吸収されて、ほぼ毎日の排泄であれば、いわゆるバナナ型と呼ばれる形と、適度な硬さとなります。大腸を通過するのに時間がかかると、それだけ水分が多く吸収されて、だんだんと硬さを増していきます。水分