最新情報

健康寿命延伸のための提言28 提言のエビデンス3食事6

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第6回)を紹介します。 肉は魚と並んだ良質なたんぱく質ですが、肉に多く


歩くことによる医療費削減効果

運動と栄養による健康増進効果は多くが認めることですが、国や自治体によるトップダウン形式の政策推進に加えて、地域のコミュニティ単位でのプラットフォームづくりを推進するためにスマートウエルネスコミュニティ協議会(SWC)が設けられています。 SWCの研究発表によると、運動を中心とした健康づくりによって暦年齢が58歳の人の体力年齢が3か月後に65.4歳から60.9歳に4.5歳、若返っています。健康づく


学習障害100 個人に合った方法でほめる・励ます

発達障害は、それぞれの子どもの違いを認めて、それを伸ばすことが大切だと説明されています。特性の凹凸の凹を埋めることよりも、凸を伸ばすことが重要だということで、克服したときに、すぐにほめる、少しテンションを高めにしてほめるといったことがすすめられることがあります。それは多くの子どもたちと接してきて、うまくいった親の成功体験に基づくもので、そのことを成功体験として受け入れてくれる子どもばかりとは限らな


コロナ禍を脱出して“元に戻る”は、どこに戻るのか

新型コロナウイルスの感染拡大は、日常生活に影響を与え、健康づくりにも影響を与えることから、「日常を取り戻す」ことが望まれています。できるだけ早く“元に戻る”ことを目標として、さまざまな対策が取り組まれているわけですが、この場合の“元”が、どの状態を指すのかが議論の対象となっています。普通に考えれば、新型コロナウイルスが感染拡大する前ということになるのでしょうが、感染が終息したとして、感染者が発見さ


記念日4月27日〜5月3日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 4月27日 駒ヶ根ソースかつ丼会が結成の1993年4月27日にちなんで「駒ヶ根ソースかつ丼の日」と制定。 4月28日 よつ葉乳業が、よ(4)つ(2)ば(8)の語呂合わせで「北海道よつ葉記念日」と制定。 4月29日 カゴメが昭和生まれの日本の洋食のナポリタンから昭和の日に合わせて「ナポリタンの日」と制定。花王が歯(4)肉(29)の語呂合わせで「歯肉ケ


1日の歩数目標は8000歩でよいのか

健康づくりに役立つ1日の歩数は1万歩という一般的な常識は、今では8000歩に変わってきていますが、ただ歩数を2000歩減らせばよいということではありません。8000歩の内訳が重要になります。この8000歩という歩数が“一人歩き”するようになったきっかけは、運動と健康寿命延伸の研究として始められた「中之条研究」の成果です。 この研究は群馬県中之条町で実施された65歳以上の全住民である5000人(重


発達栄養学100 子どもに苦手な野菜が減った

子どもが食べにくい野菜というと、以前はピーマンやトマトが代表的なものでした。家庭だけでなく、学校給食でも残されることが多かったのですが、今では残されることが少なくなりました。このことを「私たちの勝利」と話していた学校栄養士もいました。もちろん、食べにくいものを、なんとか食べてもらえるように努力したということも認めますが、それ以上に大きかったのは品種改良です。おいしく食べてもらうための品種改良は野菜


健康寿命延伸のための提言27 提言のエビデンス3食事5

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第5回)を紹介します。 魚を多く食べると血液がサラサラになり、循環器病


記念日4月20日〜26日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 4月20日 四川フェス実行委員会が四川の四で4月、中国語で八十をパーシーと読んで四川語の「すごくおいしい」と同じ意味であることから80÷4で20日を「四川料理の日」と制定。日本ジャム工業組合が1910年4月20日に苺ジャムが明治天皇に献上された記録があることから「ジャムの日」と制定。守山乳業が1923年4月20日に珈琲牛乳を初めて販売したことから「珈琲


いまだに1日1万歩が健康によいと思われている

健康づくりにウォーキングが効果的であることは以前から知られていましたが、長らく歩行数と健康効果について目標が示されることはありませんでした。歩数計のことを“万歩計”と呼んでいる人もいますが、万歩計は山佐時計計器の登録商標で、前の東京オリンピック(1964年)のときに1日1万歩を目指そうという健康運動があり、それにちなんで名付けられました。これは公式な目標ではなくて、スローガンのようなものです。