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大腸で活躍するのは乳酸菌ではなくてビフィズス菌

乳酸菌を摂っても便通はよくならない、ビフィズス菌を摂らなければ大腸の状態はよくならない、ということをビフィズス菌の健康食品やヨーグルトを販売している会社はPRしています。それは事実で、テレビの健康を扱ったバラエティ番組でも医師や栄養士などが話をしていることもあって、一般にも知られるようになってきました。どのような事実なのかというと、乳酸菌は小腸でほとんどが棲息していて、大腸で主に棲息しているのはビ


「寝る3時間前は食べない」の意味

ダイエットを心がけている人、血糖値が上昇しすぎないように気をつけている人には「寝る3時間前には何も食べないように」と指導されます。これは何かを食べて血糖値が上昇した状態で眠ると脂肪の合成が増えることと関係しています。夕食を19時に食べ終えた人が23時に就寝するとなると20時以降は食べられないことになります。そのために、寝る前にお腹がすいてはいけない、空腹のままでは眠れなくなるからと、20時までにデ


プロポリスからわかる働かない働き蜂

週刊誌の記者とプロポリスの話をしていたときのこと、「プロポリスはブラジル産と国産(日本産)は抗菌力が違うんですか」と聞かれました。このことについては、このコーナーで前にも紹介していますが、健康食品の効き目は有効成分の質と量で決まってきます。ブラジル産のほうがアマゾン流域は菌が多い環境であることから、蜂の巣を守るプロポリスの抗菌力はブラジル産が優っています。それだけでなく、蜂の行動範囲に何があるかに


長寿村の高齢者は善玉菌が多い

長寿村と言われた山梨県の棡原村(現在は上野原市棡原)ですが、長寿研究の調査が入ったことで、長生きの理由が複数発表されました。その中で有力とされたのが腸内細菌の状態でした。棡原の高齢者の腸内細菌のバランスは、他の地域とは大きく違って、若者と変わらないくらいに善玉菌の割合が高く、悪玉菌の割合が低くなっていたことから、その研究が盛んに行われました。 腸内細菌は若いときには善玉菌が多く、年齢を重ねるほど


長寿村の高齢者の食生活は正しいのか

長寿研究の元祖の地とされるのは“棡原村”です。合併によって今では山梨県上野原市棡原(ゆずりはら)となっていますが、長寿村として知られるようになったのは長寿者が多いことだけでなく、高齢者よりも先に亡くなる人が増えたことがきっかけでした。この“逆さ仏”、つまり親が子供の葬式を出すことが増えたことは、これまでの常識からすると特異なことであることから研究者に注目されました。 高齢者が多いか少ないかは全人


本当のことを言わなかったための悪循環

糖尿病の人が甘いものを食べていることを医師や栄養士に話すと叱られると思って、「食べているのは三食だけ」、「朝食のパンにジャムを少ししか塗っていない」、「おやつも食べていない」などと話すことは、よくあることです。それなのに血糖値が高くなっていると、栄養士は厳しい食事制限を指導します。患者にしてみれば、どんなに厳しく言われても、入院をしていなければ食卓まで押しかけてきて叱られるようなことはありません。


生涯医療費の半分は70歳以降で使われている

日本人の生涯医療費は約2600万円と膨大な額に達しています。厚生労働省の調査によると、その半分は70歳以降に使われています。男性の平均寿命が80歳とすると、わずか10年の間に1300万円が使われている計算になります。その要因の一つとして、健康寿命と平均寿命の差に当たる不健康な状態で長生きしている期間の長さがあげられます。この期間は寝たきり状態や家の近くしか歩けない状態、他人の助けがなければ自由に行


匂いも臭いも自律神経を強く刺激する

このコーナーで臭いの不快感の話を紹介しましたが、雑誌記者から「そんなに臭いに悩まされているのですか」とのメールが来ました。よほど環境がよいところに住んでいる人以外は、臭いは少なからず気になっているはずとの話をしましたが、雑誌記者らしく「なぜ不快な臭いがすると眠れなくなるのか」との質問がありました。臭いだけでなく、温度、湿度、光、音など不快な状態では眠れなくなります。眠りにつけたとしても深い眠りが得


加熱によってEPAは減少していく

血液サラサラ成分のEPA(エイコサペンタエン酸)は青背魚に多く含まれているものの、調理法によって含有量が低下していきます。EPAなどの不飽和脂肪酸は加熱によって破壊されやすく、そもそも不飽和脂肪酸は酸化しやすくなっています。青背魚に多く残っていたとしても、酸化していたのでは仕方がありません。 脂肪酸には肉類に多い飽和脂肪酸と魚類や植物油に多い不飽和脂肪酸があります。飽和脂肪酸は他のものと結びつか


植物性のEPAは何が材料なのか

EPA(エイコサペンタエン酸)は青背魚に含まれる不飽和脂肪酸で、血液サラサラ成分であることら血管の疾患が気になる人はEPAを多く摂るように、青背魚のサンマやイワシ、アジ、カツオ、マグロなどを食べることがすすめられています。EPAは動物の体内では作られません。人間の身体の中にも、私たちが食べている獣肉類にも含まれていません。ということは、青背魚が食べたエサにEPAが含まれているわけで、それは何かとい