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酸素が不足するとエネルギー産生が低下する

細胞のミトコンドリアの中にあるTCA回路の中では、ブドウ糖と脂肪酸をエネルギー源にして、エネルギー物質のATP(アデノシン三リン酸)が作り出されています。このATPがリン酸を一つ離してADP(アデノシン二リン酸)になるときにエネルギーが発生しています。このエネルギーを用いて、それぞれの細胞が働いています。これは細胞の中で作り出されたエネルギーが、その細胞の中だけでしか使われないことを示しています。


夕食前の空腹は“その場ダッシュ”で解消できる

メディカルダイエットの手法では、夕食前の空腹時に筋肉運動をすることをすすめています。筋肉運動にはブドウ糖が必要ですが、食事の前には血糖値が下がっていて、血糖(血液中のブドウ糖)が不足した状態になっています。この状態のときに運動をするとエネルギー源のブドウ糖を補うために筋肉の中に蓄積されているグリコーゲンが分解されて、血液中にブドウ糖が放出されます。グリコーゲンはブドウ糖を蓄積するための形で、ブドウ


糖尿病患者が許されるお菓子の量

ダイエットのためには間食は禁止されるものではなくて、有効に活用すればダイエットを成功に導くための強い味方になります。ところが、糖尿病患者のためのメディカルダイエットとなると話が違っていて、禁止が大原則です。単なる“原則”ではなく、絶対に守ってほしい“大原則”となります。 生活習慣病対策のためのセミナーで、空腹を脱却するための間食の話をするとき、果物や野菜を食べることをすすめていて、砂糖が使われて


おやつは太るのかやせるのか

NHKの番組でダイエットを取り上げ、その中で、おやつを食べることでダイエットができるということを実例や検査結果を出していました。これを見た他局のディレクターから、すぐに連絡があり、「誰もがおやつでやせられるのか」ということを聞いてきました。番組では、食事と食事の間におやつを食べることで食事量を減らせるということがメインとなっていました。食事量を変えずに、さらにおやつのエネルギー量をプラスしてやせら


喫煙すると太るのかやせるのか

「タバコをやめると太るから吸い続けている」と言う人がいます。タバコを吸っていると太りにくいのは事実です。しかし、だからといってダイエットのために喫煙をしていいとは言いません。その理由は喫煙が健康維持に害があるから、ということではありません。喫煙によって太りにくいとしたら、それは栄養不足に陥っているからです。 タバコにはニコチンやタールなど数多くの有害物質が含まれています。その有害物質を体外に排出


ダイエットのために食べるべき肉の種類

肉を食べてダイエットをするというテレビ番組の話を受けて、他局のディレクターから「どんな肉を食べればダイエットに成功するのか」という質問に続いて、「リバウンドするのは身長も関係あるのか」という質問もありました。番組では肉には脂肪も含まれるものの、良質なたんぱく質のほうが重要という話をして、画面に映っていた肉は脂肪が少ない赤身肉でした。 赤身肉なら何でもよいということではなくて、牛肉の場合には融点が


肉を食べればエネルギー代謝が高まるのか

テレビの再放送は、あまり見ないようにしています。それも1年以上前の番組となると避けているほどですが、テーマがダイエットで、肉を食べてやせたタレントが出ていると聞いて、あえて見てみました。そのモノマネタレントはふっくらというよりもぽっちゃりで、確か結婚式のためにダイエットに励み、それを大学の栄養クリニックが支援していたことを知っていたからです。そして、そのタレントの今が気になっていたからです。 肉


下剤で便秘がひどくなる人もいる

便秘で苦しい思いをしている人が救いを求める便秘外来があり、自律神経の調整で便秘が解消すると説明する専門医がいます。その便秘外来によって腸内環境が整えられたというタレントが本も出していますが、まず改善のために何をしたのかというとマグネシウム剤を使って溜まっているものを出したという体験談をテレビ番組の中で語っていました。これを見ていた他局のディレクターから、「出せばよいのか。下剤でかえって悪化する例も


飲酒は太るのかやせるのか

お酒を飲むと太るということは、よく言われます。アルコールには1g当たり約7kcalのエネルギー量があります。糖質が1g当たり約4kcal、脂質が約9kcalなので、かなりのエネルギー量のように感じるかもしれませんが、ここでいうアルコールは100%アルコールのことで、ウイスキーはストレートで50%(50度)あるものがあっても、焼酎なら25%、日本酒は15%、ワインは13%、ビールは4〜5%であり、実


冷酒と冷や酒の認識ギャップ

日本酒は冷蔵庫の中で保存されているものは高級品とイメージする人がいて、冷やして飲む“冷酒”を好む人は増えています。冷酒が広まり始めたときに日本酒造組合中央会がリードして「冷酒キャンペーン」を展開したときのこと、電話取材をした放送記者が冷酒をフレッシュと聞き間違いして、そのままテレビ番組で「フレッシュキャンペーン」と出てしまったことがあります。その番組の中で、冷酒のことを「冷や」と言っていましたが、