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発達栄養100 おいしいものでも食べない子ども

食欲の話をすると、「おいしくないから食べない」ということは多くても、「おいしいけど食べられない」というのは、あまり聞いたことがないかもしれません。しかし、発達障害がある子どもの場合には、案外と目にすることが多く、その対処が求められることも少なくありません。 子どもにとって、おいしいという感覚は、甘みが中心になっています。甘いものはエネルギー源である糖質が多く含まれているものの味で、成長のため


健康食品の法規制30 動物用も厳しく規制される

効能効果がある食品であっても、表示の規制が厳しいので人間用ではなく動物用として販売している会社もあります。これは動物用なら厳しく規制されることはないだろうと思ってのことですが、そのようなことはありません。 医薬品医療機器法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)の医薬品の定義には、医薬品は「疾病の診断、治療、予防に使うことを目的とするもの」と書かれているのですが、そ


信じてもらえないと儲からない

同じことを伝えているはずなのに、自分が伝えるよりも他の人が伝えたほうが結果がよいということがあります。それは話し方や伝え方といったことではなくて、その人の実績や信用度が大きく関わっているように感じます。 自分がやってきたこと(講習内容など)を伝えるときに、自分の実績を一生懸命に話しても伝わらなかったのに、その活動に賛同してくれる方が現れて、その方のことを話したら急に信用してもらえて、話が大き


代謝と高LDLコレステロール血症6 コレステロール改善の食事のポイント3

2)LDLコレステロール値と中性脂肪値が高い場合 ◎甘いものを控える 糖質を多く摂りすぎると中性脂肪の合成が進みやすくなります。糖質の中でも特にショ糖(砂糖)、果糖、ブドウ糖などは体内で中性脂肪に合成されやすいため、果物、清涼飲料、菓子類は控えめにします。 ◎アルコールを控える アルコール飲料を多く飲むと、肝臓での中性脂肪の合成が促進されます。飲酒によって中性脂肪が増加した場合には、禁


サプリ概論252 機能性表示食品の事後チェックの透明性4

〔景品表示法上問題となるおそれのある広告その他の表示の要素〕には、機能性表示食品は容器包装の表示とともに、さまざまな広告媒体においても、その食品の機能性を訴求する表示が行われています。 実際のものよりも著しく優良であると示す表示をしてはならないとする景品表示法上の定めにおいて、具体的に何が一般消費者に実際のものよりも著しく優良であると誤認される場合に該当するかの判断は、個々の広告などの表示に


2023/4/26  “住めば都”は慣れなのか

父の仕事の関係で転校が多く、小学校が3か所、中学校が2か所、高校のときには住まいが2回、東京の大学のときには4回の引っ越し、社会人になっても6回、そして岡山に移住後も2回と、引っ越しの連続でした。そのたびに体調を崩していました。 新たな住まいに移るたびに「住めば都」と周囲に言われていたのですが、「本当に都と感じることができるのだろうか」と感じることばかりでした。 長く住んでいる人には気


2023/4/26 心に響く体育会系のノリ

岡山市南倫理法人会に入れてもらったとき、いきなりモーニングセミナーの前の朝礼に参加させてもらい、体育会系のノリに触れました。入会以前から知り合いだった方からは、「体育会系でビックリしたでしょう」と声かけされたのですが、体育系は慣れっこでした。 父が警察官であったことと、叔父が居合の達人であったこともあって、小学校5年生からのクラブ活動で剣道と柔道を始めました。たまたま父が転勤した古い派出所の


DNA Answer49 神経伝達物質と腸内環境の関係

栄養摂取は発達障害の状態を左右します。中でも発達障害で大きく影響を与えているのは神経伝達で、神経細胞の状態(配線状態のようなもの)は通常どおりであっても、神経細胞から次の神経細胞に情報を伝えていく神経伝達物質の量が不足していると、神経の働きを正常に保つことができなくなります。 そのために、脳の機能調整がうまくいないことにもなるのですが、発達障害がある人(子どもも大人も)の場合には、神経伝達物


理想実現のための代謝促進11 脂肪代謝のエネルギー量

細胞を働かせるためのエネルギーを作り出しているのは、細胞の中にあるミトコンドリアです。ミトコンドリア内でエネルギー産生が行われているのはTCA回路(Tricaboxcylic acid cycle)で、TCA回路では9段階の代謝回路によってエネルギー物質のATP(アデノシン三リン酸)を作っています。 エネルギー源によってATPの発生数が違っていて、ブドウ糖は1分子あたり36分子のATPが発生


発達支援推進49 理解なしには支援は始まらない

支援のスタートは理解することです。これは発達障害の支援に限らず、少なくとも支える必要がある方々に対して何か行動を起こそうと考えるときには、まずは実態を把握して、どんな困難さがあるのかを理解することから始まります。 発達障害に関しては、子どもの8.8%に発達障害があり、それも通常学級で学ぶ子どものうち教師が把握している(おそらく発達障害であろうと考える)数であって、認識不測による見逃しを加えれ