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発達栄養126 親に寄せた選択
子どもの発達には栄養の質と量の摂取は重要なことです。祖父母世代には、幼い子どもには親が選んだものを食べさせていればよい、好き嫌いを言っても食べるべきものを食べさせるべきという考えも通じていたかもしれませんが、子どもが食べたがらないものを無理に食べさせることは今の優しい親の世代には、なかなか決断がつきにくいところです。 子どもが好きだと言って食べているもの、食べたがらないものがあると、それを頭
2023/10/3 “タイパ”は時短ではなく質の向上
日本ミニマリスト協会の会員として無駄をなくす活動を日々心がけています。ミニマリズムというと“断捨離”と言われることもあるのですが、何も物を捨てればいい、余計な物を買わなければいいということではなくて、無駄を省いた結果として何が得られるか、それを考えることを心がけの第一としています。 同じことをするにも無駄なものが空間を埋めていると時間がかかり、その無駄なものに気持ちを向けるだけでも余計に時間
2023/10/3 自分は善玉菌か悪玉菌か
腸内細菌の善玉菌と悪玉菌の関係について研究したのは、義父が大手乳業メーカーの研究所出身の薬学博士であったこともあるのですが、きっかけは臨床栄養の世界で仕事をしているときに経験したことでした。 栄養指導では、身体を正常に保つことを考えて、バランスよく食品を摂ることをすすめます。それぞれの人に適したバランスであるわけですが、それが腸内細菌のバランスを崩す結果になることに気づかずに指導している人が
肌とストレス4 ストレス対策のための血管と血液の基礎知識
肌が健康な状態を保つためには、皮膚の細胞に栄養と酸素を届ける血流が正常に保たれていることが必要です。血流は血液の流れということで、まずは血液についてみていくことにします。 血液は血球(赤血球、白血球)、血小板、血漿(けっしょう)で構成されています。 赤血球は全身の細胞に酸素を運び、細胞で余分となった二酸化炭素を運び去る働きがあります。赤血球のヘモグロビン(血色素)が肺で酸素と結びついて毛細
肌とストレス3 ストレスの意味を知っておこう
ストレスというと、「あの人はストレスだよね」といったように、自分にとって精神的なプレッシャーをかけてくる人のことを指すこともあるのですが、そのプレッシャーをかけてくる人はストレスではありません。 ストレスは結果であって、その原因はストレッサーと呼ばれます。ストレッサーによって強いプレッシャーを受けて、心身に歪みが生じた状態がストレスです。 ストレスという言葉は、もともとは物理学の分野で
健康リテラシー5 健康情報の不足が影響すること
健康リテラシー(健康や医療に関する正しい情報を入手して、理解して活用する能力)を高めるためには、情報の収集と、その情報の中から重要なものを選択する“目”が重要になります。 健康リテラシーが充分でない状態でも、そのことで病気になるわけではないとの考えから疎かにされることもあります。健康リテラシーが充分でないと、どのようなことが起こるのかということを知っておくことも大切になります。 充分で
サプリ概論277 ノビレチンの効果
沖縄の特産の柑橘類であるシークワーサーに含まれるノビレチンはフラボノイドの一種で、天然色素のポリフェノールです。ノビレチンには血糖値の上昇を抑える作用や内臓脂肪を減らす作用、さらにアレルギー抑制や認知症の予防効果もあることから、長寿食の一つとして人気が高まっています。 フラボノイドには複数の種類がありますが、フラボノイドの水酸基のうち6つがメトキシ基に置き換えられたポリメトキシフラボノイドに
肌とストレス2 原因に合わせた肌荒れ対策
「ストレスは肌荒れの原因」ということは以前から言われてきたことで、肌荒れを防いだり、改善するためには、まずはストレスをためないこと、ストレスを減らすことが大切だと言われてきました。 しかし、ストレスが強くなってくると、それが身体の状態にも現れてきて、ストレスを軽減させたからといって簡単に不調を改善することができにくくなります。 特にストレスの状態が敏感に現れやすいのは肌で、肌はストレス
肌とストレス1 肌は健康のバロメーター
メディカルダイエットという看板を抱えて活動をしていながら、肌の健康について語ることは場違いな印象を与えるかもしれません。さらに一歩突っ込んで、肌とストレスの関係の話となると、ダイエットとは関係ないだろうと言われることは承知しています。 やせることが目的の“ダイエット”なら、そのように感じるのももっともなことだと思うところで、ダイエットの結果として肌にトラブルが起こっても、「スリムになって全体
治検6 正常値の意味
健康診断や人間ドックの検査の結果として示される数値は、それぞれの項目によって高いほど疾病のリスクが高いものもあれば、逆に低いほどリスクが高いものもあります。さらに一定の範囲の正常値よりも高くても低くても疾病のリスクが高くなるものもあります。 糖尿病の診断に使われる血糖値は高くなるほうばかりが注目されがちですが、基準値(正常値)よりも低い低血糖では血糖値が50mg/dl以下になると脳などの中枢