

最新情報
治検1 健康のための専門用語の理解
健康を維持・増進するためには、食事や運動など大切とされることは数多くあるのですが、それぞれの健康法や療法に取り組むためのスタート地点となるのは、自分の状態を的確に知ることです。 身長、体重、BMI、腹囲、血圧などは、血圧計や体組成計の普及によって家庭でも測定できるようになりました。それに対して、血液検査は自宅でできるのは血糖値測定がほとんどで、それ以外のことは医療機関の検査でないと確認するこ
健康リテラシー3 医師の健康リテラシー
「医師から言われたことを理解するのは難しい」と言われることがあります。そのようなことを実際に感じている人も少なくないかと思います。 この「理解するのは難しい」というのは、二つの意味合いがあります。一つは、医師が使う専門用語がわかりにくく、聞いたときには理解したつもりでも、実際にはよくわかっていなくて、何を指示されたのかわからない、どう実施すればよいのかわからないということも起こりがちです。
これって聞き間違い? 1「ゴルフを愛する人への冒涜」
テレビのニュース番組や講演会、ときには会議での発言で、自分の耳を疑って聞き直したくなることがあります。目で見るものなら“思わず二度見する”ということになるのですが、それに匹敵する“二度聞きしたくなる”ということを何度も経験しています。 自分に関わる話は次回以降に譲るとして、初めに書くのはニュース番組で聞いた「ゴルフを愛する人への冒涜ですよ」です。ある中古車買取・販売会社の社長が、社員がゴルフ
健康食品 敵か味方か61 基本になるのは代謝促進
健康食品は、それぞれの有効性を示して販売されています。例えば、肝機能を高めるものとしてはウコンのクルクミン、シジミのオルニチンなどがあげられます。これさえ摂れば肝機能が高まることを期待したいところですが、効果の現れ方には個人差があります。 “個人差”と簡単に言い表されることがあるものの、それは体質のようなものとは違って、せっかくの機能性が発揮されにくい人がいます。その大きな理由とされているの
エネルギー代謝92 エネルギー代謝のための栄養素
日本の栄養学は終戦後の食糧難からの脱却を目指した“食物栄養学”から本格的に始まりました。必要なエネルギー源が補えない状態を改善するために、食物の研究が行われ、食物を大きく育てること、食物も栄養素を充分に吸収することを目指した摂取・吸収の研究が盛んに行われました。 経済的に回復してくると、今度は食べ過ぎによる弊害が叫ばれるようになり、栄養の不足から過剰摂取対策への研究が移ってきました。その頃か
身体年齢50 認知症の進行を抑えるべきなのか
認知症の画期的な医薬品が開発されたとの報道を、希望を持って見た人がいる一方で、残念な気持ちで見た人もいました。9月は世界アルツハイマー月間で、そのタイミングでの発表でした。 これまでの認知症に使われる医薬品は、認知症が進行するのを遅くさせるもので、悪化する前に家族などが先々の準備をする期間を確保するのが主な目的とされていました。 それに対して、今回発表された医薬品は、アルツハイマー型認
噛む噛むeverybody34 歯科と医科の健康連携
医科歯科連携は厚生労働省によって進められている医療の質を向上させる活動の一つで、患者に対して医科と歯科が協働することで総合的な治療を提供することを目指しています。 医科歯科連携による治療は栄養状態の改善、体調の早期回復、術後の合併症の予防、入院日数の削減、さらには医療費の抑制にもつながります。 歯周病菌は口腔内の問題だけでなく、心臓や脳の疾患の原因ともなり、誤嚥性肺炎肺炎や糖尿病、低体
Age free岡山45 アレンジ可能な健康スポーツ
スポーツは厳格なルールに基づいて実施されるから公平性が保たれ、継続的に運営することも可能となります。それは重要なことではあるものの、その厳格なルールのために参加できない人がいるのも事実です。 スポーツは競技者だけでなく、それを運営する人、応援する人にとっても大切な存在で、スポーツに参加するということは身体を動かして競う人だけのものではなく、それに広く関わることもスポーツと考えることができます
発達栄養124 妊娠中の母親の食物繊維摂取が与える子どもの発育
妊娠中の母親の栄養状態が、誕生後の子どもの成長に大きく関わることは研究が進み、身体に蓄積される栄養素については妊娠中だけでなく、妊娠前からの摂取についても重要であることがわかってきました。 しかし、食物繊維の摂取については、体内に吸収されるものではなく、体内に残るものでもないことから、あまり研究テーマとなることはありませんでした。 母親と子どもの栄養状態については、環境省が「子どもの健
「vs.」vs.「VS」
A対Bを表すときに「VS」が使われることがあります。“対”を表すのは「versus」で、その省略形は「vs.」です。「VS」ではなく、「vs」だったとしても、これは「vs.」の「.」が抜けた「versus」の間違いだとされます。 それなのに「VS」は頻繁に使われていて、有名なテレビ番組のタイトルにも使われていることもあって、当たり前のように対抗すること、つまりA対Bの意味で使われています。