最新情報

身体年齢3 身体年齢を実年齢に近づける運動

身体年齢は筋力やバランス能力を測定することで知ることができます。身体年齢が実年齢よりも低く表れれば身体的に若い、逆に身体年齢が実年齢よりも高く表れれば身体的に老齢化していると推測できます。 身体年齢が低く表れた人は、これまでの運動習慣を続ければよいわけですが、身体年齢が高く表れた人は運動習慣を見直し、身体年齢が高いことによって起こる身体的なリスクを低下させるために特に重要となる起立筋を強化す


理想実現のための代謝促進20 免疫を高めるエネルギー代謝

免疫というのは病原菌やウイルスと戦う力というのは一般に広まってきました。これをコロナ禍の功と言うのは少し違うとは思うものの、免疫という用語を使うだけで、重要度が伝わり、その対策が重要であることも認識されるようになりました。 免疫の正しい意味は、身体にとっての敵と味方を判別して、敵だけを攻撃する能力のことです。免疫力というのは、その攻撃の強さを示しています。 ところが、身体を守るはずの免


母子の栄養21 微量ミネラルの重要性2

微量ミネラルの2回目として初めに紹介するのは銅です。銅は微量元素の必須ミネラルの一種で、鉄の赤血球を作り出す働きを補助する成分であり、赤血球のヘモグロビンの合成には銅が含まれた酵素が必要になります。 骨、筋肉、血液の中に約80mgが含まれます。体内の過酸化物質を分解する酵素(SOD=スーパーオキシドディスムターゼ)の成分であり、細胞の酸化を防ぐ抗酸化作用があります。食品では、カキ、スルメ、レ


身体年齢2 体組成計で体内年齢がわかるのか

テーマとして掲げている“身体年齢”は、体内年齢と間違われることがあります。名称は似ているのですが、中身は大きく異なっています。体内年齢は体組成計によって測定されるもので、体組成と基礎代謝量の年齢変化から、どの年齢に近いのかを表しているものです。 体組成は身体を構成する成分の組成のことで、体脂肪、骨、筋肉(除脂肪軟組織)に分類されています。基礎代謝量は生命維持のために使われるエネルギー量を示し


発達障害支援7 育て上げた経験は尊い

発達障害児の支援者は、児童発達支援施設のスタッフや医療関係者、教育関係者など、さまざまな人がいる中で、最も重要なのは保護者です。発達障害児と最も長く接していて、自分にも関わることとして真剣に改善に取り組んでいます。 他の関係者が真剣ではないと言っているわけではなくて、どれほど真剣に取り組んだとしても、その子どもの将来に責任を持って伴走(寄り添って一緒に進んでいく)の立場の保護者にはかなうこと


エネルギー代謝71 全身の細胞で本当にエネルギーが作られているのか

「エネルギー代謝は全身の細胞の中で行われている」との説明は、私たちも生理学講習の中で話していることです。「全身の細胞の中にはミトコンドリアがあって、その中で生命活動に必要なエネルギーが作られている」とも話しています。 これは概ねは正しいことであっても、正確な話となると、ちょっと違ったところがあります。全身には60兆個以上の細胞があって、身体を直接的に構成する細胞ということでは細胞の中にエネル


記念日5月21日〜31日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 5月21日 ガルデルマ製薬(スイス・ローザンヌ市)と塩野義製薬が5(いつも)2(ニキビは)1(皮膚科へ)の語呂合わせで「ニキビの日」と制定。毎月21日は「木挽BLUEの日」(雲海酒造)。 5月22日 丸七製茶(静岡県島田市)が茶は草冠が十と十、下を八十八とすると百八になることから立春から数えてほぼ108日目になる5月22日を「抹茶新茶の日」と


健康食品 敵か味方か37 体内合成される成分の安全性

食品に含まれる栄養素の摂取量は、これ以上を摂取すると危険性があるという上限値が定められています。以前は通常の食品に含まれている成分であれば、多く摂っても問題はないとされていたのですが、健康食品の中でも機能性が優れた食品が開発されるようになり、過剰に摂る危険性が表れるようになったことから、食品での摂取にも上限値が定められるようになりました。 脂溶性のビタミンは、体内に蓄積されている脂肪とともに


Age free岡山7 日本とアメリカの医療費制度の違い

岡山市の健康づくりを考えるときに、いきなり日本とアメリカの医療制度の違いの話を持ち出されても困惑する人が多いかと思いますが、個人と地域の健康度を高めて、医療費の負担を減らすためには、よい情報となるはずです。 日本の医療制度は“出来高払い制度”となっています。通院回数が長いほど、医薬品が多いほど、入院日数が長いほど多くの医療費を支払う制度です。これは当たり前という感覚で、医療制度の前提にもなっ


発達栄養103 食べる姿勢と消化・吸収

食事をするときには背筋を伸ばして、手を合わせて、「いただきます」と発してから食べ始めるのが基本と考えられています。よい姿勢で「いただきます」と言うところまではよくても、食べ始めた途端に姿勢が崩れて、前かがみで食べ始める子どももいます。 いわゆる“犬食い”と呼ばれる姿勢で、犬に限ったことではなくて、動物のように口を食器に近づけて、極端な前屈姿勢で、まるで食器に顔を突っ込むような勢いで、ガツガツ