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発達障害支援17 識字障害の特性

学習障害の書字障害は、文字を書いたり、文章を綴ったりすることに困難があるものを指します。 バランスの取れた文字を書くことに問題がある、書字に関して誤りが多い、動詞などがうまく使いこなせない、板書など書き写しの速度が極端に遅いもの、考えた内容で書字をすることが難しいものなどが含まれています。 識字障害があると書字にも影響が出て、書字障害となることが多く見られます。読むことに困難はなくても


発達障害支援16 識字障害の特性

学習障害の識字障害は、読字障害と呼ばれることもあります。 識字障害は文字を音に変えることに困難さがあり、文字を見て、音を思い出すまでに時間がかかることがあります。そのために音読が流暢にできないもので、文章を読むときに時間がかかり、疲れやすくなります。 読むことを嫌い、知識の不足から学力の低下を招くことがあります。長文を読もうとすると、目で追っていくことが難しいことがあります。 識字障


発達障害支援15 学習障害を理解する

学習障害(LD:Learning Disabilities)は、全般的な知的発達には問題がなく、視覚、聴覚に問題がなく、さらに学習環境や本人の意欲にも問題がないにも関わらず、読む、書く、計算するなどの学習に必要な基礎的な能力のうち一つないし複数の特定の能力について、なかなか習得できなかったり、うまく発揮することができないことによって、学業成績や日常生活に困難が生じる状態を指します。 学習障害


発達障害支援14 注意欠陥・多動性障害の特性2

注意欠陥・多動性障害を理解するために、前回の不注意、多動性に続いて衝動性について列記していきます。 ◎衝動性 *衝動性が抑えられず、ささいなことで手を出したり、大声を出す *突然動き出すので周りの人や物にぶつかる *身体接触を求めてくるとき、力やスピードの加減がわからずに勢いよくぶつかってくる *相手の話に興味を持つと横から割り込む *順番を待つのが難しい *


発達障害支援13 注意欠陥・多動性障害の特性1

注意欠陥・多動性障害を理解するために、それぞれの状態(不注意、多動性、衝動性)について列記していきます。今回は不注意と多動性についてです。 ◎不注意 *ルールを守ることが難しい *物忘れが多く、物をなくしやすい *何回言っても忘れる *気が散りやすく、集中力が続かない *興味があるものに集中しすぎて、切り替えが難しい *ボーッとしていて、話を聞いていないように


発達障害支援12 注意欠陥・多動性障害を理解する

自閉症スペクトラム障害を理解するために、幼児期の特性について列記していきます。このことから保護者が気づいて、専門医に相談することで発見されることも多くなっています。 注意欠陥・多動性障害(ADHD:Attention-deficit hyperactivity disorder)は、「不注意」「多動性」「衝動性」の3つが特徴的で、身の回りの特定のものに意識を集中させる脳の働きである注意力に問


発達障害支援11 自閉症スペクトラム障害の特性2

自閉症スペクトラム障害の成長期の特性について紹介します。前回の幼児期の特性と見比べると、より特性が理解しやすくなります。 *場にそぐわない発言や失礼な発言など思ったことを口に出す *初対面の人であってもなれなれしい態度で接する *相手の気持ちを理解し、共感することが難しい *明文化されていないマナーやルール(暗黙の了解)を理解することが難しい *日常会話であっても文語


サプリ概論217 積極性に作用する機能性表示食品

ケルセチン配糖体というと、腹部の体脂肪を低減させる特定保健用食品としての緑茶飲料について前回紹介しましたが、ケルセチンには他にも作用があり、これが機能性表示食品にも使われています。ケルセチン配糖体が含まれた機能性表示食品の中には、「中高年が加齢に伴い低下しがちな積極的な気分、生き生きとした気分、やる気を維持する機能があることが報告されています」と表示された製品があります。 「〜報告されていま


Medical Diet138 朝食でアミノ酸を摂取する

エネルギー源の糖質、脂質、たんぱく質のうち、主にエネルギー代謝に活かしたいのは糖質と脂質です。たんぱく質は身体を構成する重要な成分であり、酵素やホルモン、生理活性物質などの原料であることから、エネルギーとして消費されないことが求められます。しかし、糖質と脂質が不足している状態では、たんぱく質が分解されてアミノ酸となり、エネルギー源として使われるようになります。 このような話を聞くと、糖質と脂


脳の健康寿命118 DHA、EPA、ARAと認知機能の関わり

国立長寿医療研究センターが、多価不飽和脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)、ARA(アラキドン酸)の摂取量が多いと認知機能に関わる側頭皮質や前頭皮質などの局所脳体積の減少が抑制される可能性を発表しました。 この調査研究は、愛知県大府市・東浦町の地域住民から性・年代別に無作為に選出された40歳以上の中高年者を対象に、医学・心理・運動・身体組成・栄養など多角的な観