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脳の健康寿命117 知っておきたい“隠れ認知症”

認知症というと記憶力が低下することと考えられがちですが、記憶力にはあまり変化がなくて、判断能力としての認知が低下することがあります。これが新たな問題とされていて、“隠れ認知症”とも呼ばれています。これは認知症の予備群とされる軽度認知障害とは異なるものです。 軽度認知障害は、認知症を判断するテストによって、認知症と診断される状態ではないもの、認知機能が低下している状態を指しています。認知症との


脳の健康寿命116 笑いは認知機能を向上させる

他人との交流は、認知機能の向上に役立つということは以前から言われてきたことです。ただ交流する機会を増やすだけでなくて、認知機能を高める効果は明らかになっていることに臨みたいというのは、残された時間が、そう長くはないと感じている人が強く望んでいることです。 その方法の一つとして考えたいのは“笑い”の効果です。その例として取り上げるのは東北大学の研究グループによる研究成果で、この研究では介護を受


脳の健康寿命115 睡眠の質の低下が認知機能に影響する

睡眠は身体の疲労回復だけでなくて、脳の疲労回復にも重要なことです。ただ寝ている時間が長いというだけではなくて、睡眠の質がよくないと脳の疲労も回復しにくくなります。脳の疲労というと精神的な疲れ、うつ症状などが想像されるところですが、認知症の原因物質とされているアミロイドβというタンパク質が脳内に蓄積されやすくなることが知られています。 アミロイドβは脳内で発生しても眠っている間に老廃物として排


脳の健康寿命114 しっかり噛めないと認知機能が低下

歯周病があると、充分に噛めなくなり、栄養摂取にも影響が出ることから、生活習慣病にも寿命にも、そして認知機能にも影響を与えることになります。 厚生労働省が掲げる“8020運動”は、80歳になっても20本の歯を残すことを目指していますが、これは栄養摂取の問題だけでなくて、噛むことの健康効果、好きなものを食べるために外出できることが健康度を高めるということもあり、認知機能の低下を防ぐことができると


脳の健康寿命113 長生きで脳がしっかりしている医師の健康法

健康法については、メディアで嫌というほど流されています。その多くは医師が実践や知識を基にしてコメントをしていますが、どの医師の言うことを聞けばよいのかを迷うことがあります。できれば長生きで、認知機能もしっかりとしている医師の健康法を知りたいと願うところですが、願いどおりにいかないのが現実です。 医師が長生きでないのが一つ目の理由です。医師の平均寿命については、以前には65歳と言われたことがあ


脳の健康寿命112 高LDLコレステロール血症の危険性

肝臓で合成されるコレステロールが増えると、それを全身に運ぶ役割をするLDLが増えてLDLコレステロール値が高くなります。LDLコレステロール値が高い状態が長く継続すると、動脈硬化が進み、血管が硬くなり、狭くなっていきます。 しかし、血管径が約75%狭窄するまでは、そこを流れる血液の量は大きくは変わらず、ほとんど変化もありません。そのため自覚症状が現れにくく、生活習慣を改めることなく過ごしてし


整えるダイエット7 筋肉の違いに合わせた刺激法

筋繊維(筋肉細胞)は、白い色をした白筋(速筋)と赤い色をした赤筋(遅筋)に大きく分けられます。 筋肉を増やすためには、白い色をした白筋(速筋)を刺激するほうが効果的とされています。筋肉は基礎代謝の30〜35%を使っています。筋肉量が多い人では38%ほどにも高まります。基礎代謝は生命維持のために必要なエネルー代謝のことで、1日の消費エネルギー量の約70%を占めています。そのうちの30〜35%なので


健康あない人11 医療制度から考える日本の問題点

アメリカに訪問販売会社の団体の講師として、日本人の体質と食品表示の法律について話に行ったときのこと、日本の医療制度についての質問がありました。日本人にとっては当たり前の制度のように思われても、アメリカは国民皆保険ではなくて、医療費計算の根本が違っているので、日本の医療制度が奇妙に思えているようでした。 日本の医療制度は“出来高払い”です。検査、診察、手術、入院、医薬品まで、かかった費用が医療


あくまでも噂話75「常に最悪の事態を考えての対策」

「石橋を叩いて渡る」という慎重さは大切なことであっても、慎重になりすぎて「石橋を叩いて渡らない」というもあり、中には「石橋を叩きすぎて壊す」「石橋を叩きすぎて渡れなくなった」ということも起こっています。 あまりに怖くなりすぎて余計なことをしてはいけないわけですが、その前兆が起こっているときには、一歩も二歩も先回りして行動を取ることが必要になることもあります。 携帯電話が何日も通じなくなった


Diet Designer11 100kcalの嗜好品と運動

100kcal単位で食事量を考えるダイエット法では、菓子や嗜好品で摂ったエネルギー量を運動によって消費することを採用しています。菓子や嗜好品はダイエットの大敵として禁止するようなダイエット法があります。中でも糖質制限を重視するダイエット法では、菓子や嗜好品で摂った摂取エネルギーを、運動で消費すればよいという考え方はしていません。 それに対して100kcalダイエットでは、食べたいものを我慢す