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Medical Diet133 アネロビック筋vs.エアロビック筋
筋肉には種類があって、筋肉によってエネルギー源が異なるというのはメディカルダイエット講習の基本的なこととして伝えています。その筋肉は色で分けると白筋と赤筋、動く速度で分けると速筋と遅筋になります。白筋が早く動いて習慣的に大きな力が出る速筋で、赤筋が強い力はないものの長く動き続けられる遅筋となっています。酸素の使用については、無酸素運動に向くのは白筋で、有酸素運動に向くのは赤筋です。 筋力は筋収縮
発達障害支援5 発達障害は生まれつきの特性
発達障害児の支援は、発達障害を理解することから始まります。発達障害は生まれつき脳の発達が通常と違っているために、身体や学習、言語、行動において幼児のうちから症状が現れ、通常の育児ではうまくいかない状態を指しています。幼いときには本人は特に意識することはないかもしれませんが、成長するにつれて自分自身のもつ不得手な部分に気づき、生きにくさを感じることがあります。 発達障害は通常は生涯にわたって継続す
あくまでも噂話70「投球と打撃の時間差」
視覚と聴覚は到着まで0.5秒の差があるということを前回書きました。この差は脳が調整して、声と口の動きが同時に感じるということを説明して、その調整が私はうまくできないので、声が先に聞こえて、口の動きが遅れて見えるということを書きました。 0.5秒の差というのは、意識をしているわけではなくて、無意識のうちに起こっていることです。意識して行っているようでも、実際には無意識のうちに行われていることを示す
エネルギー代謝27 消化とエネルギー代謝
消化をよくするためには消化液を多く分泌させる必要があるわけですが、食べたものの種類と分量に合わせて消化液が分泌されるためには、消化器を正常に働かせるためのエネルギーが必要になります。細胞の中で発生するエネルギーの源になっているのは糖質(ブドウ糖)、脂質(脂肪酸)ですが、これが細胞の中のミトコンドリアで代謝されることによって細胞の中の生化学反応を起こすためのエネルギーとなっています。 細胞の中で作
記念日8月16日〜22日
広く健康に関わる記念日について紹介します。 8月16日 毎月16日は「十六茶の日」(アサヒ飲料)、「トロの日」(カッパ・クリエイト)。 8月17日 ドールがパ(8)イ(1)ナ(7)ップルの語呂合わせで「パイナップルの日」と制定。毎月17日は「減塩の日」(日本高血圧学会)、「いなりの日」(みすずコーポレーション)。 8月18日 オリザ油化(愛知県一宮市)が米は八十八(818)と分解されることか
健康あない人5 次世代を導く年長者への期待
定年退職をしたあとは家でのんびりと暮らす、孫の世話をするというのは、ある意味で理想かもしれないのですが、急激に変化する時代にあっては、そんな余裕を見せることが難しくなっています。金融庁が年金以外の生活費が老後30年間で2000万円以上も必要であるという発表をしたときに、老後の稼ぎを考えた人が多かったかと思います。 サラリーマンとして給料を得ていた人は、それと同様のことをして収入を得ようと考えがち
Diet Designer5 100kcalで食事量を考える
1日に必要な摂取エネルギー量を計算する方法を前回は紹介しましたが、その摂取エネルギー量よりも多く食べているのか、それとも同じくらいなのかを知ることが次の段階となります。例えば、1日に1900kcalの摂取がふさわしいという計算になったときに、これまでの自分の食事量が1900kcalならば、これを基本にして減量を目指すなら食事量を減らすか、運動量を増やすことになります。 メディカルダイエットとして
脳の健康寿命106 認知症と未病の関係性
認知症は病気の範疇ですが、その前の予備群とされる軽度認知障害は、まだ健康回復が可能な状態であることから、未病の状態として扱われています。未病というと、健康と病気の間の状態で、一般には糖尿病予備群といった血糖値が高めの人と認識されています。血糖値が高めで、血液検査を受けても糖尿病域の空腹時血糖値126mg/dl未満、食後2時間値200mg/dlであれば糖尿病ではないけれど正常値(空腹時血糖値110m
発達栄養59 セロトニンの前駆物質は脳細胞に入る
体内には数多くの神経伝達物質がありますが、脳の機能に大きく影響するのはセロトニンです。セロトニンは必須アミノ酸のトリプトファンから5‐ヒドロキシトリプトファンを経て、セトロニン(5‐ヒドロキシトリプタミン)に合成されます。セロトニンは体内には約10mgがあり、腸内に約90%、血小板中に約8%、脳内の中枢神経系に約2%が存在しています。 セロトニンは脳の神経伝達物質であることから脳幹の縫線核で合成
発達障害支援4 性格的発達障害?
東京にいたときに理事を務めていた日本健康スポーツ連盟の理事長からの紹介で、認知症の専門医の取材をしたことがあります。連盟の理事長と専門医は、スポーツによる認知症の予防への取り組みを検討していて、それには私が経験してきた臨床栄養やサプリメント科学、予防医学が役に立つのではないかとの思いでの紹介でした。 そのときに専門医の先生から、私の活動について「性格的発達障害」という評価をされました。そのときに