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発達栄養学52 栄養補給の単位は80kcalなのか100kcalなのか

栄養学の基本は、それぞれの人に適したエネルギー量を確保することで、そのエネルギー量の単位となっているのは80kcalです。生活習慣病の予防と改善のために食事療法を実施するときには80kcal栄養学では、80kcalを1単位として計算します。 ご飯の量で80kcalというと重量にすると55gで、これはご飯茶碗に軽く半分の量になります。通常は、ご飯茶碗に1杯が基本とされるので、軽く1杯分で2単位とな


メディカルダイエットは必要な栄養素を摂取する

やせるための最も簡単な方法は食べないことです。食事ができない状態でも水さえ飲めれば3週間は生き延びられると言われています。これは極限状態なので、もちろんすすめられることではないのですが、健康体なら体内に蓄積されたグリコーゲンからブドウ糖を作り、体脂肪から脂肪酸を作ってエネルギー源を確保することができます。グリコーゲンの貯蔵量は肝臓で100gほど、筋肉(骨格筋)には平均して300gほどとなっているの


学習障害51 異音異議語は面白い11

同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、あ行の“お”から始まる異音異義語の第3回です。 大根「おおね」ダイコンの古称。太い矢じり。物事のおおもと、根本、本心。「だいこん」アブラナ科の根菜。芸の下手な俳優をあざけっていう語。紋所の名。 大引「おおびき」めくりカルタで普通三人の手合わせのうち親に始まって最終に札をめくる番。床の根太を支える横材。「おおびけ」取引所で最終の立会。遊郭で


新型コロナウイルス対策の20時営業終了のエビデンス

1都3県に続いて7府県に対する緊急事態宣言が発出され、その中心施策は飲食店への時短営業の要請でした。これまで22時までの営業時間が20時までとなり、アルコール飲料の提供は19時までとされました。この2時間の時短営業の根拠を宣言後の記者発表で求められたとき、なぜ2時間かではなく、飲食で店での感染のリスクの話で終わったことに違和感を感じた人も少なくありませんでした。 22時までの営業終了にしたときに


発達栄養学51 牛乳が苦手な子どもの対応法2

子どもの偏食の中でも多い牛乳が飲めないことに対する改善のための方策の続きです。 感覚過敏のために牛乳が味や食感、においなどを強く感じて飲めないという場合には、少しの量から飲ませるようにします。一口でも抵抗があるという場合には、スプーン1杯から、それでも抵抗があるなら1滴から始めるようにします。抵抗感がまったくないという状態を待つことなく、少しでも弱まってきたと感じたら、徐々に増やして慣らしていく


コロナ時代の手づくり料理の健康効果

女性の手づくり料理は、おいしさもさることながら、健康効果が高いことは以前から言われてきました。食べる人の健康を考えての食材選びをしている、余計な調味料を使わない分だけ手間をかけて調理しているということもあるのですが、それ以上に注目されてきたのが手づくりによって健康維持の基本となる免疫を強化することができることです。 免疫の第一防御ラインは免疫細胞でもなく、口や胃の中の分泌液でもなくて、その役割は


学習障害50 異音異議語は面白い10

同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、あ行の“お”から始まる異音異義語の第2回です。 大木「おおき」姓氏の一。「たいぼく」大きな立木、大樹。 大切「おおぎり」大きく切りわけること、大きな切り身。歌舞伎狂言でその日の演ずる最終のもの、寄席でその日の最後の出しもの。物事のおわり。「たいせつ」大いに尊重すること、大いに重要なこと。大いに愛すること、丁寧に扱うさま。愛情。非常に切迫す


新型コロナウイルスに集団免疫は有効なのか

集団免疫という考え方があります。国民の一定の割合がウイルス感染すると抗体を持つ人が増えてが、それによって免疫が国民的に強化されることから、ウイルス感染を抑え込むことができるというものです。その一定の割合はウイルスによって異なっていて、新型コロナウイルスの場合には60%だとされています。日本の人口から考えると、東京都の人口に相当する感染者がいないと集団免疫によって感染対策をすることはできないというこ


発達栄養学50 牛乳が苦手な子どもの対応法1

牛乳が苦手で飲めない子どもに対しては、通常は冷たいものに抵抗があるなら温めて、熱いものに抵抗があるなら冷やしたままか常温で飲ませるようにするところから始めます。これで効果が得られなかったら、味覚に問題があると考えて、子どもが好きなココア味やイチゴ味にする、牛乳と他の飲み物で牛乳の味を弱める、といったことが指導されます。 ところが、発達障害では特有のこだわりがあり、さらに自閉症スペクトラム障害の子


高齢者は感染防止のために充分に離れればよいのか

新型コロナウイルスの変異種は感染力が高まりやすく、イギリスで発見された変異種は70%も感染率が高いという報道がされました。70%も高いというのは従来の70%増し、つまり1.7倍の感染力という意味です。これを耳にして、ソーシャルディスタンスを従来の2mから1.7倍の3.4mも離れればよいのか、ということを口にする人がいました。イギリス型や南アフリカ型などの変異種は、これまで以上に広く飛散するというこ