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Medical Diet10 日本人の体質の研究

“体質”というのは便利な言葉で、一般的な範囲から外れている人がいると、「それは体質のせいですね」と決めつけて、なぜ一般常識と異なることが起こっているのかを追求しなくても、なんとなく納得してもらえるところがあります。 そのようなことではなくて、日本人には特有の体質があり、それが健康づくりにプラスになる反面、マイナスにもなっています。その体質がメディカルダイエットの研究テーマの一つであり、臨床栄養や


Medical Diet9 エネルギー代謝促進によるメディカルダイエット

「食事×運動」「運動×入浴」「食事×入浴」の組み合わせによるタイミングダイエットは、メディカルダイエットの基本中の基本となっています。 私たちの研究分野は、学問でいうと生命科学となります。生命の営みを細胞・分子といったレベルで研究して、その機能を生活や産業などに役立てようとする学問です。その分野としては、医学、生理学、薬学、理学、農学、食物学、栄養学、運動科学などがありますが、それに共通している


脳の健康寿命30 健康食品の認知機能成分1

認知機能を高める特有の成分が使われた健康食品があります。日本では健康食品の成分ですが、海外では医薬品成分として使われているものもあります。 脳神経伝達促進作用がある成分は、脳神経の働きを助け、精神状態を安定させます。それは4種類のビタミンB群で、ビタミンB₁は中枢神経や末梢神経の機能を正常に保ち、ビタミンB₆はたんぱく質の代謝に不可欠で、中枢神経の働きが正常に働くようにします。ビタミンB₁₂は神


サプリ概論121 ウコンを摂ってはいけない人がいる

肝機能強化によいとされて人気が高まっているウコンはショウガ科の多年草で、アジア、アフリカ、中南米の熱帯から亜熱帯の高温多湿地域で自生しています。漢方薬の材料の「鬱金」として、根茎部が肝機能の向上のほか気血の流れを調整する生薬として古くから使われてきました。ウコンは漢方の医薬品成分でもあることから、有効性は高いものの、摂りすぎると肝臓に悪影響を与えることもあります。 健康食品によって発生した健康被


学習支援23 学習障害の特性③算数障害4

算数障害の例について、前回に続いて簡単に解説をします。 *物差しや計量器で計測した目盛りを読むのが苦手 数列の規則性を理解させるために物差しの目盛りを使う方法があります。目盛りの数だけ多くの数を理解するための方法ですが、数の認識ができていないと数と目盛りを一致させることができなくなります。長さや重さなどの数字が、何を意味するか理解しにくいという子どももいます。数の認識と計算が充分にできていない


ポストコロナ「膳は急げ」4

「膳は急げ」は食事を急いで食べる“早食い”を推奨しているわけではなくて、お膳文化という日本人の素晴らしい伝統を意識して健康的な食生活を見直してほしいという気持ちを表した造語です。自分に適した量の食事は、腹加減で覚えている人もいれば、専門家の食事指導を受けて教えてもらった量にしようという人もいて、人それぞれです。それぞれの人に適した食事量は厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」で示されています。最新版


Medical Diet8 運動と入浴のタイミングダイエット

食事と運動のタイミング、食事と入浴のタイミングでの体脂肪コントロールができるようになったことを受けて、運動と入浴のタイミングも研究することになりました。運動のあとには入浴という当たり前のパターンが実は体脂肪コントロールによくないのではないか、よくないとしても入浴温度で調整できるのではないか、ということで始めた研究ですが、運動直後の入浴は体脂肪のエネルギー化を低下させ、温度もあまり関係がないことがわ


Medical Diet7 食事と入浴のタイミングダイエット

食事と入浴のタイミングによって体脂肪コントロールする方法は、スポーツ選手の体重コントロールの指導チームに呼ばれたときに偶然のように生まれたものです。随分以前の話ですが、これから女子のレスリングがオリンピックに採用され、階級が少ないために大幅な体重減、もしくは大幅な体重増をしないといけない選手がいるので、それに対して体調を維持したまま理想の体重を実現する方法の研究でした。 そのときのオファーが、同


Medical Diet6 食事と運動のタイミングダイエット

食事と運動のどちらを先にするのかによって、同じ食事量、同じ運動量であっても体脂肪の蓄積が異なることは、当時の筑波大学の鈴木正成教授によって学会発表されていました。鈴木先生との出会いはスポーツ選手の体重コントロールの指導チームで、私は病院栄養管理研究所の主任研究員として参加しました。あくまで鈴木理論の栄養摂取の中身を検討する立場であったので、食事と運動のタイミングについては学ぶ一方でした。 病院栄


Medical Diet5 資格認定講習のきっかけはエネルギー代謝

資格認定講習の仕組みづくり、講習テキスト作成、講師といった講習に必要な仕事は、特定非営利活動法人日本メディカルダイエット支援機構となってからも続けてきましたが、あくまで実施団体のサポートでした。資格認定制度の構築だけを依頼されることもありました。教育と情報発信は公益活動として収益を得ることが特定非営利活動法人認められても、自主的な資格認定を始めるまでには、もう少し時間がかかりました。 というのは