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発達栄養学55 100kcalと連動する栄養バランス

自分で栄養計算が簡単にできる100kcal単位の栄養学のアドバイスをする前に、バランスのよい食事について紹介させてもらいます。“バランスのよい食事”という言葉は普段から使われていますが、どんな栄養素をバランスよく摂ればよいのかということまでは充分に理解されていないようです。ここでいうバランスのよい食事は、たんぱく質、脂質、糖質(炭水化物)が、それぞれ理想的な摂取割合になっていることを指しています。


ファスティングとダイエットの深い関係

ファスティングという言葉のあとに、ダイエットが続くことが多くみられます。ファスティングの効果としてダイエット効果は比較的早く得られるもので、ダイエットは健康面、美容面でも好結果を生み出しやすいだけに、ファスティングの目的としてダイエットを掲げる例も少なくありません。 ダイエットというと、一般にはやせること、やせるために食事を減らすことだと考えられがちです。ダイエット(Diet)の元々の意味は方針


記念日1月26日〜2月1日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 1月26日 カゴメが年末年始で食生活が乱れやすい1月とフ(2)ロ(6)ーラの語呂合わせで「腸内フローラの日」と制定。ニッピがコラーゲンの特許を出願した1960年1月26日を記念して「コラーゲンの日」と制定。毎月26日はプ(2)ル(6)ーンの語呂合わせで「プルーンの日」(サンスウィート・インターナショナル日本支社)。 1月27日 JA岡山西船穂町花き部


学習障害54 異音異議語は面白い14

同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、か行の“か”から始まる異音異義語の第2回です。 風車「かざぐるま」紙やセルロイドなどで作った車輪型の羽根に柄をつけて風力でまわすもの。「ふうしゃ」風を羽根車で受けて動力を得る装置。 風潮「かざしお」台風などのために起こる高潮。「ふうちょう」風に吹かれて生ずる潮の流れ。時代の移り変わりによって生ずる世の中の傾向。 風袋「かざぶくろ」風の神


新型コロナウイルス対策は高齢者の行動抑制で効果があるのか

新型コロナウイルス対策の一番の方策は、経済について考慮しないのならロックダウン(都市封鎖)です。新型コロナウイルスに感染した人を国や地域に入れない、地域で行動する人を抑制する、感染者は完全隔離するということをした上に、ワクチン接種ということになります。 そんな経済を無視しなければならない厳しい状況に陥らないために、「できるところからやる」というのが今できる対策ですが、一都三県の緊急事態宣言で注目


発達栄養学54 100kcal栄養学の基本

80kcalを1単位とする栄養学は戦後の緊急措置で始まりましたが、今では一食の食品ごとの摂取エネルギー量は100kcal前後となり、単位では1.2ほどとなっています。単位にすると、かえってわかりにくく、そもそも100という十進法であれば他に換算する単位を持ち出すこともなく、簡単に計算することができます。 健康的な食生活の指標として出されている摂取エネルギー量の1600kcalを例にすると、一般に


ファスティングの核心はエネルギー代謝にある

ファスティングを実践するときには期限が設けられています。人間の身体は食事をして、これをエネルギー源にすることで生命維持をしているので、エネルギー源となる糖質、脂質、たんぱく質を断つことができる期限は限られています。もちろん個人差はあり、性別や年齢によっても差はあるものの、生理学的な限界は決まっています。 遭難して水も食べ物も摂ることができない状況で、生命維持ができる期間は一般に3日間だと言われて


学習障害53 異音異議語は面白い13

同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、あ行の“お”から始まる異音異義語の第5回と、“か”から始まる異音異義語の第1回です。 尾鰭「おひれ」尾とひれ。つけ加えるもの。「おびれ」魚類・無顎類などの体の後端のひれで主に遊泳のとき推進の作用をする。 御守「おまもり」守り札。「おもり」補佐し守ること。子守。 重石「おもし」物をおさえるのに用いるもの。人を制し鎮める威力。秤のおもり。「


新型コロナウイルス感染者の集中で拡大は抑えられるか

命の選別とされるトリアージは、新型コロナウイルスに感染して重症化した人に対して行われます。新たに対応できる医療スタッフ、医療機器、医薬品が1人分しかない病院に2人の患者が搬送されたら、どちらの患者に医療資源を投入するかの選別をしなければなりません。今現在、治療を受けている重症患者を一つランクを下げた治療に移して、2人分を確保するという方法もあるものの、移すための中等症のベッドがあいていないというこ


発達栄養学53 80kcal栄養学が主流となった歴史的背景

日本の栄養学は80kcalを1単位とするわかりにくい数字が基本になっていると前回、説明しました。この80kcalは食糧難の“戦後の緊急措置”として始まったということも紹介しました。では、戦争の前の基本のエネルギー量は、どれくらいの量だったのかというと、今のような栄養学の教科書のように詳細のエネルギー量と重量を示したものではありませんでした。80kcalを基本とすることが示されたときに、食品交換表が