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オリゴ糖と環状オリゴ糖の違い

このコーナーで何度か登場しているシクロデキストリン(cyclodextrin)は環状オリゴ糖とも呼ばれていますが、これは一般のオリゴ糖とは違うと説明しても、いまだに理解が充分ではないようで、どこが違うのかという質問は続いています。 オリゴ糖は、消化酵素によって分解されないために小腸から吸収されず、大腸内でビフィズス菌などの善玉菌の栄養源になる難消化性の糖です。オリゴ(oligo)は「少ない」の意


またまた緑茶を食べる話

緑茶の茶葉の安全性については過去にも紹介していますが、安全なものについての情報を流していても、まだまだ情報提供が足りないようで、これまでと同じように危険な状態のものを健康によいからといってすすめている例が、いまだにみられます。緑茶は飲むもので、その緑茶を入れる茶葉は食べるものではありません。抹茶はお湯を注いで飲むものでもあり、粉のまま食べられるものでもあります。 茶葉には無農薬で育てられたものと


ノルディックスタイルのウォーキングの違い

若い女性のダイエットのための運動の話をしているときに、ノルディックウォーキングが話題にあがりました。あがったというよりも、ノルディックウォーキングの資料を出しての話で、誘導したようなものですが、ノルディックウォーキングは通常のウォーキングに比べて全身の90%の筋肉を使うので、消費エネルギー量が20%ほども高いということに強い関心が抱かれました。そして、専用のポールなしでも20%もエネルギーを多く使


カルシウムの効果的摂取法

カルシウムの摂取量が不足しているという話を紹介したところ、すぐにメディア3社から連絡がありました。すべて主旨は同じで、「不足しているからサプリメントを摂ればよいのか」ということと「カルシウムのサプリメントは、いつ摂ればよいのか」ということでした。これについては、この最新情報のコーナーでも「サプリメント事典」でも紹介しているので、そちらを見てもらうようにしましたが、このコンテンツを見てもらっている方


食生活調査票でダイエットサポート

女性のカルシウム摂取不足は深刻です。平成11年(1999年)の国民健康・栄養調査で40代 の1日のカルシウム摂取量は540mgで、当時の推奨量の600mgに対して「10%も不足している」と、カルシウムをいかに摂ってもらうかの検討が始まりました。カルシウム不足は急に始まったことではなく、おそらく徐々に減っていったと思われますが、その証拠となるデータはありません。というのは、平成10年(1998年)


入浴の消費エネルギー量は多いのか

入浴することで運動と同じくらいのダイエット効果があるという話は、いろいろなところで論じられています。どれくらいの消費エネルギー量があるのかということも情報源によって異なっています。実測データを示して、「1時間入浴すると100kcalの消費」と示しているところもあれば、10分間で100kcalという情報もあります。10分間で100kcalというのは私たちが最高レベルの入浴法を結果が出やすい人で実施し


ダイエットにもすすめたいスロー筋トレ

筋トレというと、重いものを持ち上げたり、勢いをつけて動くことがメインと考えられがちですが、もともと筋肉が少ない人やシニアの場合には筋肉がつきにくく、なかなか効果が現れにくくなっています。筋肉の細胞は細長い形をしていることから筋繊維と呼ばれています。筋肉をつけるというと筋繊維の数が増えていくことがイメージされていますが、筋繊維の数は生まれたときから変化がないとされています。数が変わらないのに筋トレを


目指すのは糖質制限ではなくロカボのダイエット

「制限」という言葉は限界を定めることで、禁止することではありません。限界を定めるということは、それを超えたことをやってはいけないという意味であるはずですが、限界を超えるどころか、まったくやめてしまうことを制限と勘違いしている人もいます。その一番ともいっていい例が「糖質制限」です。本来の意味で言えば、食品に含まれる糖質を摂りすぎないようにする、減らすようにすることを指しています。それなのに、糖質が含


たくさん食べたいから糖尿病患者は嘘をつく

病気の人は自分の状態を少しでもよいように言いたがる傾向があります。認知症患者が自分をよく見せようと思って、介護認定の検査のときに本当の状態を伝えないことから、低い認定となって家族の介護の負担が高まるというようなこともあります。ところが、糖尿病の人となると違った反応をする人がいて、血糖値の高さ、糖尿病の期間の長さ、合併症の苦しさなどを隠さずに話す“糖尿病自慢”もみられます。 糖尿病の治療についても


リンを減らせば長生きできるのか

NHKの特集番組「人体」で腎臓がテーマの回があり、腎臓が濾過するリンが多くなると老化が進むことが紹介されてから、「リンを減らす方法を教えて」というリクエストが増えてきました。リンは骨や歯を構成するミネラルで、体内にあるリンの80%ほどはカルシウムやマグネシウムと結びついたリン酸カルシウムやリン酸マグネシウムとなっています。他に核酸やエネルギー物質のATP(アデノシン三リン酸)、細胞膜などの構成成分