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糖尿病改善のための運動で血糖値が上昇した人

糖尿病を改善するためには食事療法とともに運動をするように医師などから指導されます。糖尿病は血糖値が上昇しすぎるために血管が傷んでいく病気ですが、血管の変化は徐々に進んでいくので初期段階では気づきにくいのが特徴です。そして、合併症の網膜症、腎症、神経障害が起こらなければ、糖尿病でないのと同じように生活することも可能です。 糖尿病は血糖値を降下させる医薬品を使えば治療できるわけではなく、しっかりとし


長く泳ぐ魚はおいしいのか

ATP(アデノシン三リン酸)から変化したAMP(アデノシン一リン酸)は魚の旨味成分ということを紹介したところ、当方からエネルギー代謝によって変化したエネルギー物質だと繰り返し聞かされてきたメディアの方々から、すぐに複数の反応がありました。反応は二つに大きく分かれていて、一つはエネルギー物質が旨味成分なんて本当か、というものです。もう一つはATPが多いとおいしい魚になるのか、という反応でした。これは


健康食品と食品の機能の違い

食品の機能を高めたものは機能性食品として知られています。機能性食品というと今ではエビデンス(科学的根拠)が確認された健康食品が広まってきたことから、この健康食品を指す言葉とされています。しかし、機能性食品の表示制度ができるまでは、通常の食品よりも機能性を持っている食品のことを指していて、健康食品ではなく食品そのものを指していました。例えば、リコピンが豊富に含まれるトマト、βカロテンが豊富に含まれる


鯛は腐る前がうまいのか

「鯛(タイ)は腐っても食べられるのですか」と質問されたことがあります。健康セミナーで肉の脂と魚の油の違いについて話をした後の質問コーナーでのことです。これは“腐っても鯛”という諺(ことわざ)から「腐りかけでも食べられるのか」ということは文章にしたことがありますが、腐っても食べられるのかということは考えたことがありませんでした。結論から言えば、“腐ったら食べられない”です。これは鯛に限った話ではなく


塩分の摂りすぎで細胞の働きが低下する

体内の60%ほど水分だと言われています。そんなにも多いのだから運動で汗をかいても、問題はないのではないか、という質問を健康セミナーで受けたことがあります。それと同じ質問を新聞社の記者からされたこともあります。体重が60kgだとすると、その60%なら36kgになる計算なので、2リットル(2kg)の水分が失われても5%ほどの量なので、大したことはないと考えるのかもしれません。 しかし、体内の水分のう


塩味がおいしいから摂りすぎる

おいしいものとして甘いものと脂肪が多いものを、これまで取り上げてきましたが、もう一つ忘れてはならないのは塩味です。昆布や鰹節で出汁(だし)をとっても、これに塩味が加わらないと本当のおいしさを引き出すことはできません。塩分の摂りすぎは血圧を上昇させることから、おいしい塩味を我慢している人は少なくありません。 加工食品を買うときには塩分量が表示されているので、見比べて塩分量が少ないものが選ばれる傾向


なぜおいしいものは食べ過ぎるのか

生活習慣病の予防・改善のために栄養指導を受けると、必ずといっていいほど制限されるのが“おいしい”ものです。おいしいは「美味しい」とも書かれますが、美味の食品・料理は、どうしても食べ過ぎになりがちです。おいしいものを、ついつい食べてしまう生活習慣が生活習慣病を引き起こすとみられているわけですが、この生活習慣病という名称は、100歳を超えても現役医師として活躍して105歳で亡くなった日野原重明先生が命


豚肉と牛肉の脂肪酸の違い

肉まんは中華饅頭の具として肉が入ってるものですが、「肉まんなのに豚肉じゃないか」と話している人がいました。これは関西出身の人なら、あるあるの反応で、関西では“肉”といえば牛肉を指します。だから、豚肉を使ったものは、わざわざ「豚まん」と言わないと、牛肉じゃないのかとツッコミをされます。豚まんで有名な551蓬莱のサイトを見ると「豚まん(肉まん)」と書かれています。かつては551蓬莱では牛肉入りの肉まん


中国が高齢化率30%になる日

高齢化が最も高いのは日本です。今は国民の30%には達していないのですが、これは男女平均の話で女性だけに30%に達しています。男女平均で30%に達するのは2020年と予測されています。このことは日本国内にとっては大問題ですが、世界的に見ると大きな問題は指摘されていません。高齢になると外出が減り、消費金額も減り、その分だけ医療費や介護費に回る分が多くなっていくわけですが、日本の高齢化は徐々に進んでいて


大陸系の方は体温が高い

身体が冷えやすい日本人には温泉は絶好の身体を温める機会です。温泉は低めの温度であっても身体が温まりやすく、冷めにくくなっています。その理由については以前に紹介しています。紹介はしているものの、過去の文章から探し出してくれというのは無責任とも言われかねないので、ここで簡単に振り返ると、まずは家庭の浴槽よりも深いことによる水圧の深さです。深いほど水圧が強くかかるようになって、特に下半身の血管が圧迫され