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α‐リポ酸とコエンザイムQ10の弱点

サプリメント素材のα‐リポ酸とコエンザイムQ10は摂取タイミングが異なるので、この2つを組み合わせたサプリメントはおかしいという話を以前にしました。α‐リポ酸の胃に分解されやすいという弱点を克服して、商品化するために考え出されたのがラセミ体という加工法です。 α‐リポ酸は体内で合成される成分で、20歳をピークに加齢につれて合成量が減っていきます。年齢を重ねると脂肪と糖を燃焼させてエネルギーとする


中性脂肪対策のウォーキング

血液中の中性脂肪は、ブドウ糖と並ぶ重要なエネルギー源です。体内では普段から、その二つのエネルギー源を使って活動のためのエネルギーを作り出しています。個人差はあるものの、平常時にはブドウ糖60%:脂肪酸40%くらいの割合で使っています。脂肪酸は中性脂肪の構成要素で、グリセライド1個に脂肪酸3個が結びついたのが中性脂肪です。 運動をしたときには、すぐに大量のエネルギーが必要になるので、燃焼しやすいブ


免疫を高めるヒトケミカル

ヒトケミカルはR‐αリポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10の3種類です。R‐αリポ酸が天然型のα‐リポ酸を指しています。ヒトケミカルは全身の細胞の中にあるミトコンドリアで使われる代謝促進成分です。全身には60兆個の細胞があると言われていますが、この中には身体を構成する細胞だけでなく、全身を流れている血球も含まれています。血球には赤血球と白血球もあり、細胞の中でヒトケミカルが使われているというこ


血糖対策のウォーキング その2

糖尿病や、血糖値が高めの予備群の人には効果的な有酸素運動であるウォーキングがすすめられています。 歩くスピードは、普通の速度(時速4~5km)でも10分間も歩けば、ブドウ糖の燃焼の効果があります。しかし、もっと効果を高めるためには速歩がすすめられます。速歩は一般には普段の歩き方よりも20%ほど速く歩くスタスタ歩きのことを指します。時速にして7km以上になりますが、少し息が弾むような速歩でもジョギ


血糖対策のウォーキング

運動を始めると、細胞の中ではエネルギー不足の状態が起こります。これを解消するために、できるだけ多くのエネルギーを作り出そうとして細胞のミトコンドリアの中でATP(アデノシン三リン酸)がリンを二つ燃焼させてAMP(アデノシン一リン酸)に変化してエネルギーが作り出されます。細胞内にAMPが多くなると、エネルギーの枯渇状態を感知してAMPK(アデノシン一リン酸キノーゼ)という酵素が活性化します。このAM


玄米は健康づくりによいのか

高齢者になると運動をしても筋肉がつきにくくなります。運動をしている割には脂肪がついてしまうという人もいますが、高齢者の特徴というと筋肉が増えにくいどころか、筋肉が減っていくようになります。筋肉が減るというと筋肉細胞の数が減っていくわけではなくて、筋肉細胞の量が減っていきます。筋肉細胞が減っていくと思っている人が案外と多いのは、筋肉細胞は筋繊維とも呼ばれていて、「筋繊維が減っていく」というような説明


血圧対策のウォーキング

血圧が上昇する原因は11種類もあるとされていますが、そのうちの一つが内臓脂肪の蓄積によっての血圧上昇です。内臓脂肪は、内臓の周りにある脂肪細胞の中の中性脂肪を指しています。内臓脂肪が蓄積すると悪玉の生理活性物質のアンジオテンシノーゲンが分泌されます。この生理活性物質はインスリン抵抗性を引き起こして血糖値を上昇させることが知られていますが、それと同時に血管を収縮させ、さらに血液中の塩分濃度を高めるた


健康食品の最も信頼のおける情報源

健康食品について研究している専門家の講演で、有効成分の話をしたあとに、一般からの質問コーナーがあり、「どこの会社の商品を選べばよいのですか」と聞かれるというのは、よくあるシーンです。そのよくある質問に対して、これもよくあるのが「信頼のおける大手の会社のものを買えばよい」という返答です。大手は無茶のことをするはずがないし、何かあっても責任を取ってくれるという期待感があるのと同時に、大手の健康食品はし


肥満対策のウォーキング

歩き始めて10~15分間は、すぐにエネルギーになるブドウ糖が主に燃焼していて、脂肪酸の燃焼は少なくなっています。その割合は、ブドウ糖60%:脂肪酸40%くらいとされています。ブドウ糖が主にエネルギーとなるのは時間が限られているため、10~15分を超えると、今度は脂肪が多く燃焼するようになります。その割合はブドウ糖35%:脂肪酸65%くらいとなります。 脂肪酸は長く燃え続け、大きなエネルギーを作り


アドレナリン分泌の調整でリラックス

運動をすると脳から興奮ホルモンのアドレナリンが分泌されて、全身の筋肉や臓器が活発に働くようになります。活発に働かせるためのエネルギー源として脂肪酸が必要になり、血液中の脂肪酸が減少すると体脂肪として脂肪細胞内に蓄積された中性脂肪が分解されて、脂肪酸が血液中に放出されます。この脂肪酸を細胞内のミトコンドリアで代謝させることによって、活動のためのエネルギーが作り出されています。 アドレナリンは運動後