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飽和脂肪酸が多い動物は血液がドロドロなのか
動物の肉に多く含まれている飽和脂肪酸は、多く摂りすぎると動脈硬化のリスクが高まることが知られています。飽和脂肪酸は血液をドロドロ状態にする脂肪酸と言われているので、動物の血液はドロドロになっているのではないか、という質問を受けることがあります。そういった想像をするのもわからないではありません。しかし、そんなことはありません。 飽和脂肪酸は血液の温度が高めの状態では溶けていて、固まったり、流れにく
中国の医薬品の成分の健康食品
中国では漢方薬の成分を抽出・生成して医薬品にまでしている例があります。医薬品というと自然の成分を研究して、その成分を化学合成するのが一般的ですが、それを漢方薬の成分そのものを使って医薬品レベルにまで高めています。この医薬品というのは病院で使用される医薬品や薬局で薬剤師から購入できる医薬品を指しています。 医薬品になっているのは従来から使われてきた漢方薬の素材だけではなく、最新の研究によって漢方薬
信じる者は“足元をすくわれる”
「信じる者は救われる」という言葉がありますが、今時は安易に信じると、とんでもない目にあうことも少なくありません。私たちが研究・教育しているダイエットもサプリメントも特に、そのことが言えます。他人の口コミを、そのまま信じる人は減ってはいるものの、医師などの発言や科学的なデータを示されると本物の情報と信じてしまうところがあります。例えば、ダイエットサプリメントの効能効果を示すデータがあっても、それが人
頑張りすぎは“身から出たサービス”
メディカルダイエットの資格認定でもサプリメントの検定でも、テキストの内容はサラッとしたものであっても、これを座学で講習するときにはテキストをはみ出した、場合によっては大幅にはみ出した話をさせてもらっています。そのようなことをするから、受講者が講師となって教える側に回る段階になると、そこまでの話ができないからと尻込みされる要因ともなっています。 そこで講師候補の方々には、テキストに沿った内容で、そ
旅は道連れ“要はお酒”
旅行の楽しみは、お酒があってこそという人は少なくないはずです。日本酒の味は蔵元によって個性があると同時に地域性も色濃くあって、その地域の食事の味付けが日本酒の味を左右し、日本酒の味が特徴のある地域の味付けを生んでいます。だから、旅先では地元の酒を飲みたいと願う人が多いわけです。 “旅は道連れ世は情け”というのは、旅は一緒に行動する道連れがいると心強いのと同じように、世の中を渡っていくときも人の情
何歳になっても50代の体力を保つためのヒトケミカル
日本老年学会と日本老年医学会は、現在の高齢者は心身ともに以前に比べて若くなっていることから、「高齢者は65歳から75歳に引き上げるべき」との主旨の提言をしています。確かに、現在60歳前後の人が小学校の低学年だったときに、60歳というと随分と年寄りという感覚があったはずです。しかし、その年齢に自分がなってみると、案外と若いと実感しているのではないでしょうか。 これはエビデンス(科学的裏付け)という
紫外線でシワが作られるメカニズム
皮膚の真皮にはコラーゲン線維やエラスチン線維といったタンパク質や、ヒアルロン酸というムコ多糖類が存在しています。コラーゲンは体内のタンパク質の3分の1ほどを占めていて、全身の約60個の細胞を結合させる役割をしています。エラスチン線維は皮膚のタンパク質の2%ほどでしかないのですが、コラーゲン線維に巻きつくような状態でコラーゲン線維をバネのように皮膚の組織を支える役目をしています。 ヒアルロン酸は真
紫外線の種類によって異なる肌の被害
肌の老化の最大の原因は加齢によるものと考えられがちですが、実際には紫外線を浴びることによる“光老化”が老化の80%以上を占めています。光を受ける顔から首にできるのが光老化によるシワで、加齢によってできるのは背中や腰、腹などのシワとなっています。 紫外線には大きく3種類に分けられており、その中でも紫外線A波(UVA)が皮膚の老化を進めています。紫外線は目で見ることができる可視光線のうち紫よりも波長
メラノサイトの違いが肌の色を左右する
皮膚にはメラニン色素を作り出すメラノサイト(色素細胞)があり、肌色(黄色)メラニンと黒色メラニンが作り出されています。メラノサイトの数は人種では大きな違いはないものの、メラノサイトの活性度のほうは人類によって異なっています。 黒人種はメラノサイトが活性化しやすく、紫外線を浴びるとメラニン色素が活発に合成されます。メラニン色素が多くなるほど紫外線が通過しにくくなるため、紫外線によるダメージを受けに
日本人の皮膚が弱い理由
日本人は世界の中でも肌が弱く、日焼けや肌荒れ、シミやシワができやすい国民だと言われています。肌のトラブルに対する抵抗力は人種や生活環境など、いくつかの要因があげられていますが、最も大きな理由としてあげられているのは角質層の薄さです。 皮膚は表皮、真皮、皮下組織に大きく分けられます。表皮は外側から角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4層で構成されていて、日本人の角質層の厚さは約0.1mmであり、白人と