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更年期から骨が弱くなる理由
健康番組の主な視聴者は女性と高齢者であることから、骨密度をテーマにすると視聴率が高いようです。メインは高齢の女性となりますが、骨粗鬆症の患者は1300万人を超えていると推定され、骨密度の低下が始まっている予備群を含めると2000万人を超えていると考えられています。 もともと女性は男性に比べて身体が小さいことから骨格も小さく、蓄積されている骨量も少なくなっています。それに加えて、女性は閉経期をきっ
骨と関節はウォーキングで丈夫になる
太っていることがいけないという報道は頻繁にされていますが、“それでは健康面で良いことは”というのはテレビネタ、ネットネタになりやすいテーマです。 太っていることのデメリットとしては血圧や血糖値、中性脂肪値、コレステロールの上昇などがあげられていますが、その反面にストレスに強いことと、骨と関節が丈夫なことというメリットがあります。太っている人のほうが免疫は高いとの研究報告もあります。 骨は硬くて
ウォーキングで免疫が高まる理由
ウォーキングの効果がメディアに取り上げられる機会が増え、その効果として血流促進や心肺機能の向上、ダイエット効果、検査数値(血圧、血糖値、中性脂肪値、LDLコレステロール値)の改善などが紹介されています。番組の企画としては、他に魅力的な効果を伝えたいということで相談を受けていますが、今は免疫の向上の話をしています。 免疫を向上させる理由は複数ありますが、今回、仕組みとして話したのは血流の促進による
ウォーキングとウオーキング
ウォーキングを取り上げたテレビ番組で、ウォーキングの大会が紹介されていました。その大会を主催する団体が協力先としてテロップで表示されていました。あっという間に流れていったので、ひょっとすると、と思って録画再生をしてみました。そしたら、やはりで「日本ウォーキング協会」となっていました。この団体は、前の東京オリンピック(1964年)の年に発足した歩け歩けの会を母体とする一般社団法人日本ウオーキング協会
筋肉を増やすには休むことも必要
「筋肉は運動をすると増やしていくことができる」と言われているので、何本に増えるのかと聞いてきたメディア関係者がいました。その質問は、例えば100本の筋肉が何本に増えるのか、という主旨だったのでしょうが、運動をしても筋肉の数は増えてはくれません。筋肉の本数が増えると考えるのは筋肉運動のことを“貯筋”と表現されていることも関係しているかもしれません。 筋肉は運動によって刺激を与えると太くなっていきま
吸収されない健康食品があるのか
健康食品は加工法によって吸収率が大きく異なっています。中には、まったく吸収されないものまであります。その例としてあげられるのはキノコです。キノコは軟らかいようでも細胞膜は頑丈で、その中に含まれている成分は細胞膜を壊さないと出てきません。以前にアガリクスは煮出して飲むことがすすめられていましたが、重要成分の多糖類は圧力をかけて細胞膜を破壊するか、発酵によって乳酸菌などに細胞膜を壊していかないと取り出
健康食品とサプリメントの根本的な違い
サプリメントの実際のところを解説するWEBサイトにコンテンツを提供しています。その内容を要約して紹介させてもらいます。 「サプリメントは健康食品と同じもの」とか「健康食品を英訳したもの」と説明されることがあります。サプリメントはアメリカの「ダイエタリー・サプリメント」(Dietary Supplement)を略したものです。ダイエタリーという言葉の4文字までは「Diet」なので、ダイエットのため
ヒトケミカルは加工で効能に格段の差
三大ヒトケミカルの一つであるα‐リポ酸はブドウ糖を細胞のミトコンドリアでエネルギーを作り出すときに活躍していますが、胃酸で壊れやすく、食後に摂ると分解されて効果が得られなくなります。この弱点をカバーするために、サプリメント素材として加工するときには天然型のR体に非天然型(人工型)のS体を組み合わせたラセミ体としています。 ラセミ体はR体とS体が等量(50%ずつ)となっています。S体は吸収されても
運動をするときにヒトケミカルが必要な理由
全身に60兆個以上とされる細胞の中には、エネルギーを産生する小器官のミトコンドリアがあります。1個の細胞に100〜3000個のミトコンドリアがあり、その全量は体重の10%を占めています。特にミトコンドリアが多く存在しているのは、多くのエネルギーを作り出している筋肉細胞です。 ミトコンドリアの中でブドウ糖や脂肪酸をエネルギーとするためには三大ヒトケミカルのα‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ
L‐カルニチンの機能性評価が低い
三大ヒトケミカルの一つのL‐カルニチンは水溶性であるので、いつ摂っても吸収されます。吸収率は15%ほどと、低いわけではありません。L‐カルニチンは筋肉に多く蓄積されている成分で、細胞のミトコンドリアに脂肪酸を取り込む作用があり、燃焼を促進する働きがあります。15%の吸収率というのは、肉類などたんぱく質が含まれた食品と一緒に摂った場合の数字です。たんぱく質がないと吸収率は低下します。 三大ヒトケミ