最新情報

ほうれん草はアク抜きが必要か

テレビの健康や栄養を扱った番組が放送された後に、他の局のディレクターから問い合わせが寄せられることがあります。先日も、「ほうれん草はアク抜きしないと食べられないのですか」との質問がありました。番組では、ほうれん草はアク(灰汁)が強く、アクにはシュウ酸が含まれているのでアク抜きが必要ということをクイズの解答方式で紹介していました。 シュウ酸はカルシウムと結びつくとシュウ酸カルシウムとなり、不必要な


プリン体カットのサプリメントの効果

プリン体は細胞の核酸に含まれている成分で、プリン体が多く含まれる肉類や魚介類を多く食べると血液中で増えて、それが尿酸に変化します。血液中で多くなりすぎると結晶化して、関節を刺激して激しい痛みが起こります。これが痛風で、プリン体が多く含まれる食品を避けることと、ビールにもプリン体が多く含まれるので、これを避けるか、プリン体カットかゼロのビールを飲むことが対策とされています。最近ではプリン体の吸収を妨


一部だけの情報は間違いにもなる

講演やセミナーで初めて言ったことなのに、数日の間にネット上でブログなどに掲載されていることがあります。これは講演やセミナーに参加していた人や、その人を通じて得た内容を載せたのだと想像しますが、今時はICレコーダーを使わなくてもスマホで録音ができるので、私どものメンバーの口振りそのままの文が出ていることを見ると、想像は当たっているのだと思います。 無断掲載であっても、その内容が正しければ、普及の一


健康食品に摂るべきタイミングが書かれていない理由

健康食品(サプリメント)のパッケージを見ても、チラシやパンフレットを見ても、いつ摂るのがよいかは書かれていません。「1日に3粒」といった目安表示はあるものの、一番知りたいこと、つまり「食事の前に摂るとよい、空腹時に摂るとよい、寝る前に摂るとよい」という具体的なことは書かれていません。 というのは、このような“用法用量”の表示は医薬品医療機器法(旧薬事法)によって許可されていないからです。許可され


資格認定は認定組織が重要という話

当法人はダイエットとサプリメントに関する資格認定講習を実施しています。他の団体や企業の認定資格のテキスト提供や、資格の発行元になることもありますが、たまに資格認定者が「内閣府認定の資格」とサイトやブログに掲載していることがあり、これには注意をしています。当法人は内閣府が認証した特定非営利活動法人(NPO法人)で、その当法人が認定する資格であるのに、短くしたのか、それともわざと内閣府認定としたのか、


間違った情報の手助けをしてしまったのか

まとめサイトは大規模なものが指摘されて閉鎖が続いていますが、小規模なものは未だに続いています。当法人の「サプリメント事典」やダイエットクラブの「ラボ」に提供しているコンテンツは整理された情報であることから抜き書きされやすく、関連のキーワードで検索したら、この自分の情報がトップに出てくることも少なくありません。それだけ一般にもよく見られているということと思います。 よく見られているということは、よ


睡眠時間が不足すると甘いものが食べたくなる

当法人では、毎週1回、健康情報メールを関係者に送っていますが、その中にあった筑波大学の「寝不足はダイエットの敵」というリリースには多くの反応がありました。 これはレム睡眠の量が減少するとショ糖や脂質など太りやすい食物の摂取量が増加するということについて研究した結果ですが、前頭前皮質の神経活動を抑制するとレム睡眠量が減少してもショ糖の摂取量は増えなかったことから、レム睡眠が不足しているときに肥満に


酵素は役割が決まっているのに

テレビ番組の専門家のコメントを事前にチェックする仕事が飛び込んでくることがあります。すでに収録が終わっていて、もしも間違いがあるならテロップの言葉を変えて対応するということも少なくありません。この場合はテロップのほうが正しいということになるわけですが、話していることとテロップが違っているとテロップに書かれていることを信じてしまい、間違った情報を伝えることもできてしまいます。 せっかく専門家が正し


歩くことは脳機能を向上させる

認知症は年齢を重ねると必ず起こるものと考えられています。いかに発症を遅くさせるかが重要ということで、そのための方策として歩行数を増やすことがすすめられています。 スマートウエルネスコミュニティ協議会(SWC)の研究発表によると、SWCがすすめる歩行数の増加による健康づくりによって暦年齢が58歳の人の体力年齢が3か月後に65.4歳から60.9歳に4.5歳も若返り、健康づくり実施群は対照群(平均年齢


健幸ポイント制度でモチベーションは継続されるのか

運動と栄養による健康増進効果は多くに認められていることですが、国や自治体によるトップダウン形式の政策推進に加えて、地域のコミュニティ単位でのプラットフォームづくりを推進するためにスマートウエルネスコミュニティ協議会(SWC)が設けられています。SWCの研究発表によると、運動を中心とした健康づくりによって暦年齢が58歳の人の体力年齢が3か月後に65.4歳から60.9歳に4.5歳、若返っています。健康