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「運動は体によくない」の根拠
運動好きの医師は運動をすることは体によい、健康に役立つと言います。運動が苦手な医師は、体に悪いとは言わないまでも頑張ることはないと言います。これは酒好きの医師は患者の飲酒を禁止するのではなく控えるように言い、飲まない医師は禁止するのと同じ感じのことです。 運動好きの先生にインタビューしたテレビ局のディレクターから助けを求められました。どうして運動が体によいのかという質問をしたところ、「運動は健康
不妊治療で見える日本人と中国人の体質の違い
不妊治療は日本が世界のトップを走っています。お隣の中国から不妊治療の専門医の派遣の話が多く寄せられているようで、私たちのところにまで問い合わせが来ています。専門医にも健康情報メールを発信していることもあって、聞いてみたところ、中国の不妊治療は日本ほど効果が上がらないという話をしていました。 これについてはメディアとも話をしていたところですが、中国は一人っ子政策で4億人の人口削減が行われました。そ
白血球の活動を高めるコエンザイムQ10
免疫とヒトケミカルについて、もう少し詳しく、という要望が寄せられました。 全身には約60兆個の細胞があると言われていますが、これは若いときの話で、20代をピークに徐々に減っていきます。そして、38億個を下回ると生命維持ができなくなるといわれています。全身の細胞というと体を構成する細胞を指すと思われがちですが、血液中を流れる赤血球、白血球、リンパ球という血球も含まれての数となっています。 免疫を
ノルディックウォーキングとポールウォーキング
ノルディックウォーキングは、2本のウォーキングポールを用いて歩行するものを指していますが、ポールの使い方によってポールの先端のゴムパッドとグリップの形状が異なった二つのタイプに分かれています。 一つは発祥地フィンランドのノルディックウォーキングの流れを継いでいるもので、ポールを後方の地面に突いて押し出し、推進力を生み出して運動効果を高めるウォーキングです。ゴムパッドは45度ほどの角度がついた形と
白血球のエネルギー産生のためのヒトケミカル
全身の細胞にはミトコンドリアという小器官があり、ここでエネルギーが作り出されている、という説明がされています。ミトコンドリアは1個の細胞に100〜3000個あり、平均すると2000個といわれています。人体には約60兆個もあり、ミトコンドリアは細胞の10%を占めているので、体重が50kgの人なら5kgもの量になります。 ミトコンドリアではエネルギー源のブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸が酸素を用いてエネル
セロトニンと脳機能の関係
神経伝達物質のセロトニンは脳機能を正常に保つために必要となります。そのセロトニンは脳よりも腸の中で善玉菌の発酵によって多くが作られています。腸内環境が整えられて腸の機能がよくなると脳機能が高まることも確認されています。という事実を積み重ねて、腸の状態をよくする乳酸菌などを摂ると脳機能が高まる、認知症予防によい、ということが広まっています。 あるメディアから、インタビューをした医師から「腸の状態が
微小循環と細胞の代謝
NHKの百寿者を取り上げた番組で、微小循環が紹介されてから、メディアからの問い合わせが続きました。というのは、微小循環について以前から情報発信をしていたからです。 微小循環は毛細血管と、そこにつながる細動脈、細静脈の血液の流れのことを指します。この微小循環がよければ全身の細胞の代謝が高まり、老廃物を素早く排出できることから細胞の活動を高め、細胞のミトコンドリアで産生されるエネルギーも増やすことが
カテキンは酸化したら活性酸素になる?!
カテキンは緑茶に含まれる強力な抗酸化成分です。抗酸化成分は活性酸素を消去する作用があり、カテキンは抗酸化成分の中でも、かなり強い抗酸化力があるものなので、サプリメントを摂らなくても活性酸素対策に使うことができます。緑茶の産地の中でも、お茶を飲む機会が多いことが知られる静岡県の掛川は、がんが少ないことが知られ、「それはカテキンのおかげ」と言われる要因となっています。 こういう話をすると、お茶を飲め
医食同源ではなく薬食同源
“医食同源”という言葉があります。これは中国に伝わる言葉で、「食品と医療は源が同じ、つまり食品は医学・医術と同じ効果がある」という意味だと説明されています。先日も、そのような主旨の記事が新聞に掲載されていましたが、その担当部署の方を知っていたので、連絡をして話をしました。「それは間違っている」と。 中国には“医食同源”という言葉はありません。中国に伝わるのは“薬食同源”です。医食同源については当
“気のせい”食品
健康食品はサプリメントのほかに“機能性食品”とも呼ばれます。今では食品表示法によって表示制度が変わり、機能性表示食品が登場したこともあって、健康食品には健康によい機能性があるのは当然というような考えも広まってきました。しかし、今から15年ほど前には、国のお役人に機能性食品の話をしたときに、「“う”の字はいらない」と言われたことがあります。機能性から“う”を除くと「きのせい」、つまり効いているような