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卵は何個食べても大丈夫!の常識が通じなくなった

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」は5年ごとに最新版が発表され、次の版が出るまでの5年間使われます。2020年版は2024年まで使われますが、その内容をチェックしておかないと間違い情報を発信することにもなりかねません。最新版に更新された途端に、以前の常識が非常識になってしまうこともあります。今回の更新で、絶対に伝えなければならないのはコレステロールについてです。 2010年版まではコレステロー


発達障害の改善に早歩きは効果があるのか

有酸素運動は大脳の前頭前野の血流を促進することが知られていますが、前頭前野は記憶や集中力に関わる部位であるので、ウォーキングなどの効果的な有酸素運動は高齢者の認知機能を向上させるために採用されています。その事実から、ウォーキングは発達障害の改善にも効果があると考えられています。有酸素運動の脳への作用は認めるところですが、そのまま発達障害の改善につながるという考えには疑問があります。 運動によって


日本人の食事摂取基準で増えた食物繊維の量

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020年版」では、エネルギー源のバランスが変更となりました。2015年版では、たんぱく質は男女ともに13〜20%とされていましたが、2020年版では40歳代までは同じものの、50〜64歳は14〜20%、65歳以上は15〜20%となりました。脂質の割合は2015年版から20〜30%とされていますが、そのうち動物性の飽和脂肪酸は7%以下にして、魚や植物油に多い不飽和


発達障害の聴覚過敏は常に騒音と感じる

発達障害の自閉症スペクトラム障害にみられる感覚過敏は、個人によって五感の刺激が異なっているので、同じ視覚過敏、聴覚過敏であっても同じように感じているわけではなくて、感じ方には雲泥の差があります。とはいっても、聴覚過敏の場合には鋭い状態になっている人が多くて、まだ騒音に慣れていない子どもにとっては苦痛でしかない状態です。 どのような苦痛なのかといっても、こればかりは他のことに例えないと理解は難しい


日本人の食事摂取基準のフレイル対策

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020年版」では、超高齢社会の対策として、複数の基準が変更となっています。高齢者の年齢は2015年版では65歳以上とされていましたが、2020年版では前期高齢者(65〜74歳)、後期高齢者(75歳以上)に区分されています。ナトリウムの過剰摂取は高血圧だけでなく、生活習慣病全般に影響してくることから、ナトリウムの目標量が引き下げられました。 これまでは生活習慣病


日本人の食事摂取基準が新しくなった

「日本人の食事摂取基準」は、厚生労働省が5年に1回発表しているもので、最新版の2020年版は2024年まで使われます。2015年版は大きな変化があったので、それに比べると今回の更新は少ないのですが、それでも特徴的な変化があります。その一つはエネルギー産生栄養素バランスの食事摂取基準で、三大エネルギー源のたんぱく質、脂質、炭水化物のエネルギーバランスが変更になりました。 前回の変更では、たんぱく質


発達障害児の食事の苦しさを理解する

普通に食べられるものと思われているものなのに、それを口にしないのは一般的には好き嫌いと捉えられがちです。ところが、発達障害のために食べられないのは好き嫌いというレベルの話ではなくて、生理的に受けつけない、身体が拒否をしているという状態です。これを理解せずに、無理に食べさせようとすると将来に渡って食べられなくなったり、食べさせようとする親のことを嫌いになって口にできなくなるということにもつながりかね


発達障害の改善に無駄な体熱発生を避ける

体内で発生するエネルギーのうち約70%は生命維持のために使われるもので、基礎代謝と呼ばれます。基礎代謝には消化、吸収、循環、代謝、排泄といった一連の働きに使われたり、脳の機能維持に使われるものも含まれていますが、最も多く使われているのは体熱産生です。つまり、体温を維持するために使われているエネルギーということですが、全エネルギーのうち約70%が体熱となっています。 日本人は欧米人や北方系アジア人


エネルギー代謝を高めるための消化酵素

酵素が含まれた食品を食べることで、全身の細胞の働きをよくしようという考えがあります。酵素というと、細胞の中で化学反応を起こさせる成分で、これがあるためにエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)が細胞内でエネルギーとなり、その作り出されたエネルギーによって細胞の働きを進めていく作用があります。酵素は動物にも植物にも細胞の中にはあるのですが、酵素食品として食べられているのは植物を材料としたものです。


発達障害はスマホのメモリ不足と同じなのだろうか

発達障害児は、容量が少ないパソコンのようなものだと言われることがあります。メモリ容量が少ない時代のパソコンは動きが重くて、フリーズしやすく、無理をすると終了することもありました。それと同じように、耐えられる容量が少ないために疲れやすく、上手に対応できないという考え方をされがちです。 画期的なパソコンソフトとして登場したWindows 95を搭載したパソコンは512MB(メガバイト)のメモリ容量で