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朝食抜きの人のための栄養対応

1日に三食を食べることは食事の基本となっています。人類の歴史を見ると、朝食と夕食を食べて、その間に空腹を感じたときには少しだけ食べるという二食の時代はヨーロッパにも日本にもありましたが、少なくとも朝食を抜くことはありませんでした。こういった生活をしてきたことから、エネルギー代謝に必要なビタミンB群のうち短時間しか体内で保持されないビタミンB₆とビタミンB₁₂は12時間ほど保たれるようになっています


夕食後のデザートと満腹感

食事の量が足りなくても、最後にデザートを食べると、満足感が得られやすい、ということは体験している人も多いはずです。これはデザートとして食べたスイーツなどに含まれるブドウ糖によって血糖値が上昇して、満腹中枢にブドウ糖が多く送られ、満腹感を得た結果です。 脳が満腹感を得ていないと、胃を膨らませるために食べてしまいがちです。デザートと満腹感についてはラグビー選手を対象に調査されていますが、これは同じよ


夕食前の甘いもののタイミングで異なる結果

「3時のおやつ」は、軽い昼食をしたときには夕食までのつなぎのエネルギー補給として有効となります。空腹のままに夕食を食べると、空腹を満たすために食べすぎになるだけでなく、吸収を高めようとして胃液が多く分泌され、消化が早まり、吸収される量が増えることにもなります。 空腹感は、胃で感じるというイメージが抱かれがちですが、主に感じているのは脳になります。脳のエネルギー源となっているのはブドウ糖だけである


甘いものを摂ってダイエット

太るかやせるかは、食事や飲み物などで摂ったエネルギー量と身体を動かすことで使われたエネルギー量のバランスで決まると一般には言われています。摂取エネルギー量が多くて、消費エネルギー量が少なければ、余分となったエネルギー量の分だけ太る、つまり脂肪細胞の中に蓄積される中性脂肪が増えることになります。それとは逆に、摂取エネルギー量よりも消費エネルギー量が多ければやせるという、天秤やシーソーのバランスのよう


飲酒するほどに体内で合成される脂肪酸が増える

太る要因となっている脂肪は、脂肪酸が3個つながった構造の中性脂肪です。中性脂肪は貯蔵型の脂肪で、肉や魚などの食品に含まれている脂肪も、人間の脂肪細胞の中に蓄積される脂肪も中性脂肪となっています。 ダイエットのためには中性脂肪が多く含まれた食品を食べなければよいように思われるかもしれませんが、まったく中性脂肪を摂らなくても体内の中性脂肪がなくなることはありません。というのは、肝臓で脂肪酸が合成され


飲酒すると食欲が増進する理由

甘いものというとスイーツやフルーツだけでなく、アルコール飲料も甘くすることでスイーツ感覚で楽しまれるようになっています。 アルコールは1g当たり約7kcalのエネルギー量があります。これは100%アルコールの場合で、アルコール度数が25度(25%アルコール)の場合には、4分の1のエネルギー量になります。日本酒1合(180ml)ではアルコール度数13度の場合には約140kcalとなります。飲酒量が


記念日10月13日〜10月19日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 10月13日 日本血栓止血学会が血栓症の言葉を作ったドイツの病理学者ルドルフ・ウィルヒョウの誕生日1821年10月13日にちなんで「世界血栓症デー」に制定。陰暦の9月13日は十三夜の名月に丸い豆をそなえる豆名月の風習があったことから全国豆類振興会が新暦の10月13日を「豆の日」と制定。 10月14日 焼うどん発祥地の北九州市小倉の小倉焼うどん研究所が


日本人は血液温度が低いので脂肪に弱い

日本人の血液温度は38℃ほどとなっています。この温かな血液が次々に送られてきて、放熱よりも勝っていれば身体が冷えるようなことはありません。牛や豚、鶏の血液温度は40〜42℃で、この温度の中で脂肪は溶けていますが、それよりも低い人間の血液に入ると固まってしまいます。魚は変温動物で、冷たい水の中でも溶けて固まらないので、それよりも温かい人間の血液に入ると、もっと溶けるようになります。肉食文化が長い欧米


脂肪が多いとおいしく感じる

砂糖が使われたものを食べておいしく感じるのは、砂糖に含まれているブドウ糖が満腹中枢を刺激して、幸福感を生み出すためだということは、よく知られています。しかし、脂肪が含まれたものを食べておいしく感じる仕組みについては充分には理解されていません。 脂肪には「油」と「脂」があります。脂肪(油脂)は脂肪酸とグリセライドによって構成されていて、その性質は脂肪酸の種類で決まっています。肉類には飽和脂肪酸が多


脂肪と砂糖が多く使われたスイーツには要注意

スイーツのエネルギー量は、洋菓子では砂糖と脂肪が使われているので、砂糖が中心の和菓子よりもエネルギー量は低くなっています。ただし、同じ重量で比べると和菓子でも、かりんとうや揚げせんべいなどのように油で揚げたものはエネルギー量が高くなっています。甘さが強いものは砂糖が多く使われています。 チョコレートはエネルギー量が高く、やはり砂糖と脂肪の量が関係しています。チョコレートはカカオ分が35%以上あり