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塩を使うと甘味も脂味も感じやすくなるメカニズム
昔から西瓜に塩を振ると甘くなるということが言われていて、実際に試してみて甘く感じたことを経験した人は多いかと思います。多いかと思います、と言っても、今どきの西瓜は甘い品種が多くなり、塩を振りかけて甘さを増すようにしようと考える必要もなくなっています。 舌で味を感じる味蕾は、すべての味を感じるセンサーが備わっています。その中でも敏感なのは塩味に反応するセンサーです。その塩味センサーは塩味だけでも反
発達障害者のパニック障害を防ぐには何をすればよいのか
パニック発作は一生涯のうちに100人に4〜5人が発症するとされています。パニック発作は1回だけで終わることもあれば、繰り返し起こることもあり、1回だけのパニック発作をきっかけとして、いつパニック発作が起こるかわからない状態となると、これはパニック障害と診断されます。パニック障害までいくのはパニック発作の4〜5倍、つまり100人に1人の割合となっています。 発達障害児はコミュニケーションが苦手で、
なぜ健康に悪いと言われても塩分を求めてしまうのか
おいしいものを食べすぎてしまうのは、遺伝子の中に組み込まれた記憶だということを教えてくれたのは慶應義塾大学スポーツ医学研究センターの山下光雄先生です。山下先生は、日本臨床栄養協会の副会長も務められた管理栄養士で、栄養の歴史の専門家でもあります。脂肪が多く含まれる料理をおいしく感じるのは、食料が多くない北方地域で発展した民族にとっては主なエネルギー源が動物の肉であったために、脂肪をおいしく感じること
発達障害の多動性は動きたい自然の行動
発達障害の注意欠如・多動性障害は、じっとしているのが苦手で、教室や職場で椅子に座り続けることができない、電車の中で動き回るということをしてしまいがちです。それは我慢ができない特性だと言うのは簡単ですが、長距離の移動では、ついつい身体を動かそうとするのは誰にも普通に起こることです。飛行機の長時間の移動のときには、特にすることがなくても通路を歩くのも、よくあることです。「運動不足の解消」などと言いなが
高齢者は交感神経の働きが弱くなるのか
高齢者のイメージというと、落ち着いた雰囲気があり、怒りっぽい人は例外的だと思われがちです。しかし、高齢者は興奮しやすく、感情の抑制ができにくいということが自律神経の研究から言われるようになりました。 自律神経は内臓の働きを調整している神経で、興奮系の交感神経と抑制系の副交感神経があります。内臓の働きを活性化させるためには交感神経の働きが盛んになる必要があり、働きが盛んになりすぎたときには副交感神
発達障害は簡単に改善できるものなのか
発達障害の普及を目指した児童発達サポーター養成講習は、発達障害児と触れ合う機会がある交通機関、公共機関、医療機関、教育機関、商業施設など理解を得ることが重要であることから、これらの企業・団体に普及の場と支援を求めて活動を始めています。そういった中で、発達障害を改善することができる手法を紹介されることがあります。 親子関係が正常でないことから発達障害は起こり、親子関係を正常にすることによって改善で
なぜ100均は値上げしないのか
100円ショップが日本で初めて登場したのは1985年のことで、ライフが催事での100円均一販売から常設店での販売を始めて、100円ショップの看板を掲げました。100円均一、100均とも呼ばれています。最大手のダイソー(大創産業)が創業したのは1977年ですが、常設展での100円均一を始めたのは1991年のことです。キャンドゥは1993年の創業です。他にセリア、ワッツなどがありますが、大手4社で約5
発達障害と精神疾患が勘違いされている
精神疾患の子どもが犯罪を犯すことを恐れて、親が手にかけるという不幸な出来事が報道され、その中で子どもに発達障害があったことが触れられていました。さらに公判で万歳三唱をした新幹線殺人の容疑者も発達障害であったことが報道されました。 テレビ報道は短く多くのニュースを伝えることもあって、充分な説明がないまま起こったことが伝えられるために、事情を充分に理解していないと、誤って伝えられてしまうこともありま
高齢者は薬の副作用が起こりやすいのか
高齢者は薬の副作用が起こりやすいので、注意が必要だと言われます。その注意というのは、薬を与えすぎないことという意味で使われることが多くなっています。日本の医療費で薬が占めるのは30%ほどで、これは先進国でトップとなっています。それだけよい薬が多いということなのか、技術ではなく薬に頼っているのか、それとも薬代で利益を得ようとする医療機関が多いからなのか議論が別れるところですが、稼ぎを増やすために薬の
大人の発達障害は子どものときの見逃しなのか
大人になって発達障害が起こるのは、子どものときに発見できなかったことが大きな原因だと考えられています。確かに、子どものときに注意して観察をしていれば早期に発見できて、早期に支援を始めることで改善させることができます。親は気づいていたのに、周囲を気づかって専門医にみせなかったということを聞くと、大人になってから発見されただけで、子どものときに特性がなかったわけではないという考えも理解できることです。