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支える人を支えるための福利厚生の存在意義

高齢社会は支える側も支えられる側も大変です。「今はまだ高齢化社会で高齢社会ではないのでは」という質問メールを受けました。これは私たちが事あるごとに「高齢社会」と繰り返し使っていることへの反応の一つです。“高齢化”という言葉は“少子”とセットで“少子高齢化”と使われ、頻繁にメディアにも登場することから、高齢化が正式の言葉のように思われているかもしれませんが、私たちは遠慮ぎみに“高齢社会”を使っていま


女性の長寿1位と2位の生活習慣の違い

岡山県の女性の平均寿命(平成27年データ)は87.673歳と第2位で、トップの長野県の87.675歳に肉薄しています。以前は下二桁までしか発表されていなかったのですが、岡山県の女性の平均寿命が、あまりにも激しく追い上げてきたために、下二桁だけでは同じになってしまうことから、初めて下三桁までが発表されました。2県の差の0.002歳というと1年365日で割ると1日分の差にもなりません。計算上は18時間


社員が買いたがる社内販売

ある健康食品会社の社長と話していたときのこと、「うちの社員は自分のところの商品を使ってくれなくて……」と嘆いていました。社長は開発者でもあって、商品には自信を持っていて、それなりに売れているので効かないわけがないのに、なぜか社員が使ってくれないということですが、売れているというなら“効くと販売トークとして言うだけで本人が信じていないのか”それとも“社長を除いた全社員がよほど健康なのか”、どちらかで


生涯医療費が10年で1.2倍以上に増えた

生涯医療費は一生涯に個人が使う医療費を指しています。病院などの医療機関で支払うのは医療保険を使っての3割負担なり1割負担なので、それほど多くの医療費を使っていないように感じる人もいるようですが、この医療費は医療機関に支払われる金額です。医療保険を使った分を引いた残りの7割なり9割は国や自治体、健康保険組合が支払っています。 生涯医療費のデータは厚生労働省から発表されるたびに関係先に情報発信してい


豊かなモノを示す漢字の鱧と醴

パソコンの変換ソフトは便利なもので、魚偏の漢字は文字と読みが一致しないものの、ひらがなで打ち込めばポンと漢字が出てきます。こうなると魚偏の漢字を思える気持ちが弱まってきてしまいますが、鮭(さけ)や鯛(たい)、鯉(こい)はほぼ書けるという人が多いと思います。 鰯(いわし)、鯵(あじ)、鯖(さば)となると少しだけ怪しくなってきます。鮪(まぐろ)、鮎(あゆ)、鰹(かつお)のように比較的よく食べられてい


思いついたら即行動しないと間に合わない

新しいこと、変わったことを考えて、「これは!」と思いついたときには、考えを温めて、熟成させてから行動を起こそうと思ったりしますが、「余計な時間を置かずに少しでも早く行動を起こすべきでは」という話です。というのは、私たちが思いつくのと同時に、誰かが思いついていると感じるのはよくあることで、早く行動を起こさないと先を越されることになります。 どうして同じことを考えつくのかということですが、「神様が天


食事指導の改善のアピールは何だったのか

冬季オリンピックに参加して、金メダルが期待されている選手を取り上げたテレビ番組があり、たまたまメディア関係者と会食しながら見ていたこともあり、その後を追いかけていました。普通なら、その後の成果を紹介する番組があってもよいはずです。なにしろ、その番組は食品メーカーがスポンサーとなっているものではないのですが、その食品メーカーが協力していることで強化施設の運営も食事サポートも成功させているということが


ダイエットロスは個人にとってプラスかマイナスか

自分のダイエットに関わる遺伝子タイプがわからないために、無駄なことに時間と金を費やしている人が多いことを前回紹介しましたが、健康関連の展示会場でダイエットロスの話をしたところ、「遺伝子に合ったダイエット法が知られたら儲からなくなる」と反発した出展者がいました。その反発が面白かったので、ダイエット商品を販売している会社のブースで次々と同じ話をしていったところ、見事なほどに全部が同じ反応でした。 自


フードロスならぬ“ダイエットロス”

フードロスは食べられる食品を廃棄することをいいますが、そのフードロスされる余って捨てられる運命にあった食品を有効に活用することが社会的に広がっています。フードロスの対策で一番よいのは料理をするときにロスがないようにすることで、さらに作ったものがすべて売れることですが、そうはいかないのが現実です。消費期限切れ寸前の食品を安いからといって出されても、それを食べ続けるのは勇気が必要ですが、賞味期限が近づ


土が痩せると何が起こるのか

“土が痩せる”という表現があります。実際に土が太ったり痩せたりすることはなくて、水分を吸った分だけ量が増えるし、乾燥すると量が減ることはあっても、これで土が痩せるわけではありません。痩せるというのは健康的なダイエットを心がけている人には良いイメージかもしれませんが、栄養不足の時代には痩せるのは栄養が足りていないということで、土も栄養が足りなくなっていることを指しています。 そんな痩せた土で植物を