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「すごい」と「すごく」の認識ギャップ

「すごく」と言うべきところを、「すごい」と言う人がいるのは、凄く違和感を感じます。それはメディアも同様で、言葉で「すごい」と言っても文章になると「すごく」と書き直されています。文字になると元から「すごく」なのか「すごい」を直したのはわからなくなります。ところが、テレビ番組のテロップは言葉の上にかぶせてあるので、すごいとの言葉をすごくに直したら、すごくわかります。 国語的にみると「すごい」と「すご


認知症と痴呆症の認識ギャップ

認知症は高齢社会が進む中にあっては避けようがないものです。認知症は、以前は痴呆症と呼ばれていて、医学用語でもあり、お役所が正式に使う行政用語ともなっていました。これが呼称変更となったのは2004年のことです。痴呆症という言葉は、侮蔑感を感じさせる表現であり、痴呆の実態を正確に表していない、早期発見・早期治療の取り組みの支障になるということで、専門家だけに限らず、広く新しい呼称を求めて決定したもので


時間と期間の認識ギャップ

「時間がかかる」というのは普通に使われている言葉で、日常会話では当たり前のように口にしています。しかし、ビジネス上や報道での言葉となると、使い方を考えないと間違いにもつながりかねません。トラブルを起こした例もあり、微妙な感じのときには時間でよいのか、それとも長い期間がかかるのか確認をするようにしています。「もう少し時間がほしい」と言われ、数時間のちに催促をしたら「3日後にしてほしい」と言われて、“


生活習慣病と成人病の認識ギャップ

生活習慣病という呼び名は、それ以前に使われていた成人病の高血圧、糖尿病、高中性脂肪血症などが成人に達する前にも増えてきたことから名づけられた……と、あちらこちらに書かれています。簡単に表現しないといけない機会には、私たちも同じことを口にしたり、文字にすることもあります。これは正しいことなのかというと、正しいとも間違っているとも言いにくいところがあります。というのは、成人のほうが罹患率は高く、生命に


LDLとLDLコレステロールの認識ギャップ

「LDLコレステロール=悪玉コレステロール」というのは、あまりに一般的な認識で、ほとんどメディアはLDLコレステロールが高い状態は危険だという切り口の報道、番組作成をしています。それは大筋では正しいことですが、伝え方によっては間違いになることもあり、そこは私たちが情報発信するときには注意しています。しかし、注意が届かないこともあり、的確な資料も提供したのに図の説明が違っていて間違い情報を流したり、


電磁波で低血圧になるのはよいことなのか

電磁波によって自律神経の調整が乱れて、それが血圧に影響する人がいます。いますというよりも、影響は誰しも受けているのですが、現在の血圧の状態によって影響の出方が変わってきます。電磁波過敏症の人は影響を受けやすくなっています。血圧が高い人は、少し血圧が上がっても血管のダメージが大きくなりやすく、それが電磁波過敏症を引き起こすとも考えられています。だから、高血圧の人は低周波電磁波を発生させる高圧電線や電


脳で使われるエネルギー量は増やせるのか

一般の成人の場合には脳で使われるエネルギー量は20%ほどとされています。脳の重量(全体の2%)からすると、かなりの量となっています。赤ちゃんは誕生直後には頭が大きいアンバランスな体型となっていますが、これは急成長の段階では脳は重要な役割をしているからです。脳が重要な役割をしているのは成人でも高齢者でも違いはないのですが、成長ホルモンや生理活性物質の量が成人に比べて短期間で多くの量が必要になっている


ダイエット効果が出やすい女性の特徴

「短期間でやせやすいタイプの特徴を教えて」というオファーが女性誌の編集者からありました。ダイエットでは“やせやすい女性=太りやすい女性”という認識で、一般には太りやすい人がやりがちなことと逆のことをすればよいとアドバイスしています。そんな話は、今回のオファーにはいらないだろうと考えてのジャブのつもりの切り口だったのですが、その話も同時に教えてほしいとのこと。どうして、やせるタイプについて聞いてきた


コエンザイムQ10はダイエット素材なのか

2001年にコエンザイムQ10が医薬品成分から食品成分として使用することが許可され、サプリメント成分として一般に使われるようになったとき、これで代謝科学を中心に据えるメディカルダイエットの研究は、より実践的になると大きな期待を寄せていました。 日本メディカルダイエット支援機構の理事長が、全国納豆協同組合連合会の納豆PRを進めているときに、当時の日曜日夜の情報番組を活用してPRして成功させたことが


肉を食べるとセロトニンは作られにくくなるのか

脳の認知機能に影響する神経伝達物質のセロトニンは、その前駆体の5‐ヒドロキシトリプトファンが血液脳関門を通過して、脳内でセロトニンとなることを前に伝えました。その材料となるトリプトファンは肉、魚、豆(特に納豆)、チーズ、そば、アーモンドなどに多く含まれているものの、血液脳関門はアミノ酸のバリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、チロシン、メチオニンと共通の輸送体によって脳内に取り込まれるの