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老いの脳力11 神経伝達物質は腸で作られる

体内には数多くの神経伝達物質がありますが、認知機能に最も影響するのはセロトニンです。セロトニンは必須アミノ酸のトリプトファンから5‐ヒドロキシトリプトファンを経て、セトロニン(5‐ヒドロキシトリプタミン)に合成されます。 セロトニンは体内には約10mgがあり、腸内に約90%、血小板中に約8%、脳内の中枢神経系に約2%が存在しています。 セロトニンは脳の神経伝達物質であることから脳幹の縫


新常識の非常識12 腸内細菌の悪玉菌は不要なのか その1

「腸内細菌は善玉菌と悪玉菌に大きく分けられる」と説明されることがあるのですが、それ以外に日和見菌が存在しています。腸内細菌の健康的な割合は「善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7」とされています。 このことをあげて“新常識”としてメディアで伝えられることがあるのですが、このことは40年前には知られていることでした。そして、何度も伝えられてきたことでもあります。 また、悪玉菌は多くなりすぎると健


記念日2月21日〜28日

2月21日 毎月21日:「木挽BLUEの日」(雲海酒造)、「漬物の日」(全日本漬物協同組合連合会) 2月22日 「猫の日」猫の日制定委員会が猫の鳴き声のニャンニャンニャンから制定。 「ふふふの日」ロート製薬がセルフメディケーションを伝えるフリーマガジン「太陽笑顔fufufu」の普及のため、ふ(2)ふふ(22)の語呂合わせで制定。 「猫背改善の日」猫背改善専門スタジオきゃっとばっく(東


2月20日の記念日

「キヌアの日」日本キヌア協会が国連で2013年2月20日に国際キヌア年の開幕式典があったことから制定。 「尿もれ克服の日」患者団体ひまわり会(大阪府大阪市)が尿(2)も(英語でtoo=2)れ(0)の語呂合わせで制定。 毎月20日:「ワインの日」(日本ソムリエ協会)、「信州ワインブレッドの日」(信州ワインブレッド研究会)、「シチューライスの日」(ハウス食品)、「発芽野菜の日」(村上農園)


日々修行174 飲酒と糖尿病の関係

糖尿病患者から聞かれることが多いことの一つに飲酒の頻度があります。「糖尿病になったので、どの程度に飲酒を控えればよいのか」とか「どれくらいなら飲んでも大丈夫か」という質問ですが、その答えは明らかで、糖尿病と診断されたら「飲酒は禁止」です。 それなのに飲酒が許可されることもあります。これについて、よく言われるのが「主治医の飲酒の有無」です。医師が酒を飲まない場合は「絶対禁止」と言い、医師が酒を


食のリテラシー6 味覚の成長

「三つ子の魂百まで」という言葉があります。幼いときに表れた性質は、いくつになっても変わらないという意味で、幼いときの経験の重要性を説いています。 味覚の形成は3歳までの経験が大切で、遅くとも4歳までには一生涯の味覚の基礎を作り上げると言われています。 味覚を感じているのは舌にある味蕾です。味蕾の数は生まれたばかりの乳児には1万個以上あるのですが、3〜4歳から減り始めて、成人では75%ほ


発達特性11 脳科学から考える男女の差

性徴といわれる男女差が身体にはみられますが、それと同様に脳の構造や機能にも統計的にみると差があることが知られています。脳の重量は男性で概ね1400~1500gであり、女性が概ね1250~1350gであるのに比べると重いとされています。 脳が大きければ、その分だけ機能が高いとは言えないのは事実で、効率よく機能するためには右脳と左脳の連携が重要になってきます。この連携が女性は優れていて、重量の差


2月19日の記念日

「チョコミントの日」チョコミントの日を制定しよう!プロジェクトが全米菓子協会のチョコミントの日に合わせて制定。 「信州・まつもと鍋の日」おいしい信州ふーど・信州まつもと鍋開発プロジェクトチーム(長野県松本市、松本大学、JA松本ハイランド、JA松本市)が温かい鍋がおいしい冬の12月、1月、2月で、食の語呂に合わせて19日を制定。 毎月19日:「いいきゅうりの日」(いいきゅうりの日プロジェ


日々修行173 糖尿病と高血圧の体質

体質は遺伝と関係するものと遺伝とは関係がないものがありますが、ここでは遺伝的なことの観点で、糖尿病と高血圧について書いていきます。 私の父親の家系は糖尿病になりやすくて、“糖尿病体質”だと指摘されていました。父親も叔父(父の兄)も糖尿病で、父親は脳血管に影響が出て、叔父は心臓に影響が出ました。祖母も糖尿病から脳血管に影響が出たと聞いています。 糖尿病というと尿に糖が多く含まれるようにな


京都の言い回し11 お茶は一杯だけで飲んで退散

京都の言い回しについて書くという話を知人に伝えたときに、初めに書かれるのではないか、少なくとも早いうちに書かれるのではないかと期待していると言われた言葉があります。 それは「ぶぶ漬けでもいかがですか?」「ぶぶ漬けでもどうどす?」です。これは見聞きしたことが多いようで、期待されるのも理解できることです。 ぶぶ漬けは京都ではお茶漬けのことで、米飯にお茶や出汁をかけたものです。 市販さ