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中薬は中くらいの効き目の薬なのか

中国の生薬の医薬品は中医薬と呼ばれます。これを略して“中薬”と呼んでいる人もいますが、生薬を知っている人なら、このような紛らわしい言葉は使いません。中薬というのは上薬と下薬の間に位置している生薬の分類だからです。 生薬は「上薬、中薬、下薬」の分類のほかに、「上品、中品、下品」と分類されることもあります。上品(じょうひん)や下品(げひん)なら聞いたことがあるけれど、中品というのは初めてかもしれませ


生薬は“生”なのか

“生”という文字は加熱していないものを指すというイメージが広がっていて、生ビールは加熱処理していないものを指しています。加熱しないとビールは発酵を続けて、ビンビールだと破裂してしまいます。そこで発酵のもとである酵母を取り去っています。それなのにビンの生ビールは、酵母が残っている店で出される生ビールと同じというPRには違和感を感じます。感じはするのですが、今回のテーマは漢方薬の生薬のことなので、これ


漢方薬は中国のものなのか

漢方薬というと、多くの人は同じイメージを抱くはずで、天然の植物などを乾燥させた成分を数種類混ぜたものです。その多くは中国産で、国内で加工用に使われている素材の約400万トンのうち日本国内で製造されているのは約2万トン、わずか0.5%でしかありません。国内で使われている漢方素材の80%ほどが中国からの輸入です。その差は何なのかというと、中国産の素材を日本で加工して海外に販売されている分です。日本から


漢方素材は“レアメタル”か

漢方素材は漢方薬に使われる天然素材(生薬)のことで、レアメタルは希少金属のことで、まったく違っています。それをわざわざタイトルに掲げているのは、漢方素材の将来を考えるときに、レアメタルを比較対象に出さないといけないような危機的状況になっていることを知ってもらいたいからです。 レアメタルは、リチウム、ベリリウム、ホウ素、チタン、バナジムム、クロム、マンガン、コバルト、ニッケル、ガリウム、ゲルマニウ


老衰死が急増している理由

厚生労働省から人口動態統計月報年計(平成30年)が発表になりました。これは出生と死亡に関する統計調査で、出生数は91万8397人、死亡数は136万2482人と減少傾向に歯止めがかかっていないことがわかります。数多くの調査資料の中で特に注目しているのは死因のランキングです。男女合計では第1位は悪性新生物(腫瘍)、第2位は心疾患、第3位は老衰、第4位は脳血管疾患、第5位は肺炎の順となっています。 男


朝食抜きは脳のエネルギー不足につながる

朝食抜きはエネルギー代謝に必要なビタミンB群のビタミンB₆とビタミンB₁₂が不足するという話の続きで、もう一つの朝食抜きがいけない理由である脳のエネルギー源の保持時間について紹介します。人間の全身の細胞は60兆個ほどだとされています。そのうち脳以外の全身の細胞はエネルギー源として糖質、脂質、たんぱく質を使っています。細胞の中のミトコンドリアにエネルギー源として取り込まれているのはブドウ糖、脂肪酸、


祝日と祭日の違い

祝祭日という言葉があります。これは祝日と祭日を合わせた言葉ですが、今は祝日しか存在していません。その根拠は、昭和23年に交付された国民の祝日に関する法律で、このときから祭日は廃止されました。 平成31年の祝日は元日、成人の日、建国記念日、春分の日、憲法記念日、昭和の日、こどもの日、海の日、山の日、敬老の日、秋分の日、体育の日、文化の日、勤労感謝の日、天皇誕生日でした。天皇誕生日は平成時代には12


下痢対策のための休肝日

休肝日というと、肝臓を休める、つまりお酒を飲まない日を一般には指しています。酒飲みの中には「少しくらいの飲酒は、そんなに負担はかけないのだから」とか「酒だけが肝臓に負担をかけているわけじゃない」という理屈をつけて、少しの量(?)にして飲み続けている人もいます。 私たちは「休肝日は絶対に飲酒をしない日」としています。そして、肝臓だけではなくて腸の健康のためにも“休肝日=ノーアルコールデー”をすすめ


日本人は血液温度が低くて脂肪が固まりやすい

日本人の血液の温度が37〜38℃と紹介したところ、「日本人以外の血液の温度は高いのか低いのか」という質問が寄せられました。日本人の血液温度は低くて、代謝がよい欧米人やアジア人でも北方系の人は39℃ほどにもなっています。代謝というのはエネルギー源のブドウ糖と脂肪酸を細胞の中のエネルギー産生器官のミトコンドリアのTCA回路でエネルギーを作り出す働きのことです。この代謝によって欧米人と北方アジア人は脂肪


10分以上のウォーキングで認知症は予防できるのか

10分間のウォーキングの健康効果は、さまざまな試験で実証されていますが、ただ10分間ダラダラと歩いても、それほどの効果は得られません。スタスタと元気に早歩きすることは認知症予防につながるということは以前から言われてきましたが、WHO(世界保健機関)から初めて発表された認知症予防指針では、禁煙、正常な血圧維持、栄養摂取など12項目が掲げられ、その中での有酸素運動が重要項目として取り上げられています。