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便秘と下痢で異なるサプリメントの摂り方
腸によいサプリメントというと乳酸菌が一般的です。腸内細菌の善玉菌と同じ働きをする乳酸菌が原則になりますが、善玉菌の多くはビフィズス菌なのでビフィズス菌の摂取が有効になります。善玉菌には栄養源(エサ)が必要で、糖質が栄養源となります。ビフィズス菌の主な栄養源となるのはオリゴ糖です。 乳酸菌と栄養源を摂っても、食事で悪玉菌の栄養源になる動物性たんぱく質と脂肪を多く食べると、せっかくのサプリメントの効
消化時間は食べたもので違っている
サプリメントの摂取タイミングの話をするときに、食後なのか空腹時なのかということが、よく話題にのぼります。食前、食後、食中、食間、そして空腹時という言葉は医薬品ではよく出てくることです。食後に飲むものでないものは「空腹時に飲むように」と言われます。空腹時は食事と食事の間のことで食事から2時間は離して飲むことが想定されています。空腹時に飲むように言われて、最も空腹を感じているのは食事の前だからと、食べ
カテキンはお茶で摂ればよいのか
サプリメントの成分であるカテキンは緑茶に含まれる抗酸化成分です。緑茶には豊富に含まれていて強い抗酸化作用があるので、お茶を飲んでいればサプリメントとして摂る必要はない、ということがよく言われます。カテキンにだけ注目すれば、それは正解かもしれません。しかし、緑茶は扱いを誤ると、活性酸素を消去する抗酸化作用が期待できるどころか、逆に体内の活性酸素を増やすことにもなりかねません。 抗酸化作用が強いもの
サプリメントは用法も用量も表示できない
サプリメント・健康食品は、どんな人に向いているのかを表示することができるのは特定保健用食品、機能性表示食品、栄養機能食品だけです。身体の、どの部分によいかということは表示できても、疾病名をあげて効能効果を表示することは許可されていません。効能効果は治療効果だけではなく、病気の予防も表示できません。これは、医薬品医療機器法に医薬品は人間と動物の診断、治療、予防に使用されることが目的とされるものは医薬
腸内環境のためのサプリメント
善玉菌の栄養源としてサプリメントにもなっているオリゴ糖は糖質の一種で、善玉菌の代表であるビフィズス菌が好んで取り込んでいます。ビフィズス菌は赤ちゃんの腸内では腸内細菌の90%ほどを占めていますが、成人になるとビフィズス菌の割合は10%ほどにも低下し、それ以降は減っていく一方となります。そこで、オリゴ糖を摂って、ビフィズス菌を増やそうとするわけです。 腸内環境を整えるために摂る乳酸菌のことをプロバ
食物繊維もサプリメントで摂るべきなのか
日本人の腸は欧米人よりも2mほども長くなっています。それは野菜をはじめとした消化に時間がかかる食物繊維が多い食品を食べるのに優位でしたが、今では、その利点が活かされていません。 食物繊維の摂取目標として「日本人の食事摂取基準」では1日に男性では20g、女性では18gがあげられています。それ対して実際の摂取量は男性が14.9g、女性が14.2g(平成27年国民健康・栄養調査)と目標量には達していま
コラーゲンは効かないわけじゃない
コラーゲンは体内で最も多いタンパク質で、細胞と細胞を結着させる働きがあることから、美肌や傷の修復などに効果が期待されています。しかし、コラーゲンが含まれた健康食品やドリンクを摂って効果がある人もいれば効果がない人もいて、それぞれの立場で理由が述べられています。 効果なし派の意見は、こうです。コラーゲンはアミノ酸で構成されていて、胃でアミノ酸に分解され、腸から吸収されたあとは血管を通って肝臓に運ば
サプリメント知識は更新情報が重要
以前には常識と語られていたことが、研究が進んだことで間違いとなることは少なくありません。これは広く知られていることですが、免疫を高めるキノコのアガリクスは、ブラジルから日本に初めて紹介されたときには乾燥したものを煮出して、その抽出液を飲むことがすすめられていました。その飲み方も、有効成分の多糖類は高温でないと出てこないのでグツグツと煮出すように言われました。しかし、高温だとビタミンとミネラルが壊れ
女性は男性より冷えやすい
体熱は細胞の中でエネルギー代謝によって作り出されていますが、全身の細胞の中でも筋肉の細胞が最もエネルギーを作り出しています。筋肉は基礎代謝のうち35~38%ものエネルギーを作り出しています。これは日本人の平均的なエネルギー消費量の割合で、筋肉が多い人ほどエネルギーが多く作られ、体温も高まることになります。筋肉量は男性のほうが多く、1日のエネルギー摂取量は平均すると男性は女性に比べて25%ほども多く
肉類の脂肪は血液中で固まりやすい
肉類を多く摂ると、脂肪の摂りすぎから、血管に負担がかかり、これが動脈硬化のリスクを高める結果となります。動脈硬化が進むと、血流が低下しやすくなりますが、日本人の血液の温度の低さが肉類を多く食べることのリスクを高めています。 日本人の血液の温度は37~38℃となっていますが、それに対して羊は約44℃、牛と豚は約40℃、鶏は約42℃の血液の温度となっています。羊や牛などの肉に含まれる飽和脂肪酸は高め