最新情報
半身浴は冷えるは間違い
半身浴は血流をよくして体を温めるためにも、脂肪を燃焼させるためにも効果があるので、健康雑誌やテレビ番組の絶好のネタになっています。半身浴は、「バスタブの湯面からヘソから上を出す入浴法」です。これは誰もが知っていることですが、もう一つの半身浴の条件を忘れがちです。それは「全身浴によって体を充分に温めてから半身浴を行う」ことです。 正しい半身浴は、お湯の温度を42℃以上にすることから始めます。入浴温
冷え性の人の血液の温度は低いのか
手足が冷える、お腹が冷える、それどころか身体全体が冷えるという“冷え”を訴える人が多いことから、冷え対策は健康雑誌や女性誌だけでなく一般の雑誌などの恰好のネタとなっています。年に5〜6回は雑誌の編集部に“冷え”に関係する情報を提供しています。 冷えの対策としては「入浴が一番」といわれます。さすがに入浴中に冷えるという人はいないだろうと思ったら、「半身浴は体が冷える」という人もいました。これについ
食事制限と寿命の関係
食事制限による摂取エネルギー量の減少は寿命を延ばすというアメリカの研究発表があってから、これに関連してメディアからの問い合わせが増えています。実験の対象はアカゲザルでしたが、「人間でも同じことが言えるのか」という基本的な話から、「本当に食べる量を減らせば長生きできるのか」という話、どんな食べ方をすれば良いのか、何を食べれば効果的かという話まで、さまざまです。 それだけ関心が高いということですが、
軟骨にもコラーゲンが必要
骨はコラーゲンの繊維にカルシウムが付着して強化されていきます。軟骨も同様です。コラーゲンは細胞と細胞を結びつける接着剤の役割をするタンパク質で、皮膚や骨など丈夫にする働きをするⅠ型コラーゲンと、軟骨の成分であるⅡ型コラーゲンがあります。軟骨の修復のためにはⅡ型コラーゲンを補給しなければならないわけです。 Ⅰ型コラーゲンは食品から摂ることはできるものの、Ⅱ型コラーゲンは鶏のトサカや軟骨に含まれてい
関節を動かすことで軟骨は再生する
膝の軟骨が減っていくなら、軟骨の成分を増やせばよいというのは当たり前の感覚です。骨の減少を防ぐにはカルシウムの摂取がすすめられますが、軟骨の場合にはグルコサミンとコンドロイチンの摂取がすすめられています。 グルコサミンは関節の軟骨の成分で、糖の水酸基の一部がアミノ基で置換されたアミノ糖の一種です。グルコサミンは、カニ、エビなどの殻や甲羅を原料とした動物性食物繊維から作られます。殻や甲羅を食べても
膝の痛みの原因は軟骨のすり減り
膝痛の原因の大半は老化によるものですが、そのほとんどは変形性膝関節症によって痛みが引き起こされています。大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)が触れ合っている膝関節は、表面が軟骨になっていて、非常に滑りがよく、クッション役をしています。大腿骨の軟骨は約7mm、脛骨の軟骨は約5mmとなっていて、軟骨の滑りは氷の5~8倍もなめらかだといわれます。軟骨が正常な状態なら滑りがよく、痛みは生じないわけです。
女性が膝の痛みを多く抱える原因
高齢化社会は、自由に動けない人が増える社会でもありますが、その高齢になって自由に動けない原因の多くは膝の痛みです。病院などで膝の痛みの治療を受けている人は年間200万人ほどにもなっています。しかし、膝の痛みで悩んでいる人は1800万人以上と推定され、65歳以上に限ると3人に1人にもなっています。それだけ治療を受けずに、膝の痛みをこらえたまま暮らしている人が多いということです。 膝には、普通に歩い
カルシウムだけでは骨は強くならない
骨の約60%はカルシウムなどの無機質で、約40%はたんぱく質(コラーゲン)などの有機質となっています。また、カルシウムは、心臓や手足の筋肉を動かしたり血液を固まらせるなどの働きもしているため、血液中には常に一定量のカルシウムが存在している必要があります。その調整をしているのが副甲状腺ホルモン、カルシトニンなどのホルモンです。 血液中のカルシウム濃度が低くなると、副甲状腺ホルモンが分泌されて骨から
カルシウムは吸収率が低い上に排泄もされる
カルシウムというと、骨のミネラルというイメージが抱かれがちです。確かにカルシウムは骨に多くの量が蓄積されています。カルシウムの量は体重の約2%を占め、そのうちの約99%が骨や歯にあり、約1%が血液や筋肉中にカルシウムイオンとして溶け込んでいます。カルシウムの作用としては、血液凝固、筋肉収縮、神経系の調整のほか細胞内外のカルシウム濃度の調整によって細胞の機能の調整、ナトリウム排泄による血圧調整、便通
カルシウムが少ない上に吸収率が低い
骨粗鬆症の予防・改善のためにはカルシウムの摂取が必要という話をすると、どれくらいの摂取量か、カルシウムが多い食品を食べるだけでよいのか、という話はメディア関係者からもよく聞かれます。 1日に摂るべき栄養素の摂取量は「日本人の食事摂取基準」に掲載されています。それによると、以前はカルシウムの1日摂取基準は30歳以上では男女ともに600mgとされていましたが、今ではカルシウム不足の現状から650~8